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#読書メモ
近藤康太郎さんの『文章は、「転」。』から連想した一冊の本
近藤康太郎さんの著書『文章は、「転」。<自分の言葉>で書く技術』を読んでいます。
文章論としての前作にあたる『三行で撃つ 〈善く、生きる〉ための文章塾』が、文章において明快さと個性を両立させるための、お手本のような一冊だったんです。おかげで面白く読めました。
だから続刊にあたる今作も、店頭で見かけてすぐ手に取った次第。
「感性は鍛えられる」
を掲げつつの本文、第三章「名作で味わう文豪の五感」の
生涯かけて繰り返し読みたい3冊
たった一度の読了で、書かれた内容のすべてを理解できる。
そんな人間になれたら話が早いのかもしれません。
しかし、好奇心のままに乱読を重ねていると「これは絶対に今後も繰り返し読むべきだ」と思える一冊に巡り会う、ギフトみたいな瞬間が訪れることがあります。
今回は、2024年3月時点の私が考える、これからも何度も読み返したい本の話です。
1.『喜嶋先生の静かな世界』森博嗣
大学四年生で論文を書くた
【同志少女よ、敵を撃て】戦禍に放り出された1人の女性狙撃兵の葛藤
オススメ度(最大☆5つ)
☆☆☆☆
〜実在した女性狙撃手たち〜アガサ・クリスティー賞を受賞し、本屋大賞にもノミネートされた話題作。
第二次世界大戦の独ソ戦を舞台とし、復讐に燃える1人の女性狙撃兵の戦いと葛藤を描く本作。虚実入り混じる物語の展開は、巻末の参考文献から読み取れるように、作り込みは緻密であり、かなりリアリティが感じられるフィクションとなっている。
1人の少女が戦争に巻き込まれて、狙