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yuraの書評を見て読みたくなった書籍

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#読書メモ

【殺人者たちの「罪」と「罰」】殺人に関する複雑で不可解な事実

【殺人者たちの「罪」と「罰」】殺人に関する複雑で不可解な事実

オススメ度(最大☆5つ)
☆☆☆☆

〜「殺人」とは何か〜「殺人」というものは、身近に起こると恐ろしいものだが、どこか遠いところで起きるとそれは人々の興味の対象となる。頻繁に小説や映画の題材になり、ドラマティクなエンタメとしての面も持ち合わせている。

では、そもそも「殺人」とはいったい何なのか?そして、それを裁く法はどのように作られていったのか?
これを正確に答えられる人はおそらくいないだろう。

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【一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書】世界史の流れをつかむのに最適な一冊

【一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書】世界史の流れをつかむのに最適な一冊

オススメ度(最大☆5つ)
☆☆☆☆

〜世界史が苦手な僕〜世界史も含めて、僕は昔から歴史系の科目が苦手だった。受験の時にも歴史がかなり足を引っ張っていたし、いい年になった今でも、中学生で習うような歴史の話題もほとんど理解していない。

大人になって歴史を全く知らない僕にとっては、本書のタイトルは非常に魅力的であった。
「一度読んだら絶対忘れない」
世界史がてんでダメな僕は藁をも掴む思いで本書を手に

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近藤康太郎さんの『文章は、「転」。』から連想した一冊の本

近藤康太郎さんの『文章は、「転」。』から連想した一冊の本

近藤康太郎さんの著書『文章は、「転」。<自分の言葉>で書く技術』を読んでいます。

文章論としての前作にあたる『三行で撃つ 〈善く、生きる〉ための文章塾』が、文章において明快さと個性を両立させるための、お手本のような一冊だったんです。おかげで面白く読めました。
だから続刊にあたる今作も、店頭で見かけてすぐ手に取った次第。

「感性は鍛えられる」
を掲げつつの本文、第三章「名作で味わう文豪の五感」の

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【きみのお金は誰のため】キレイゴトを論理的に

【きみのお金は誰のため】キレイゴトを論理的に

オススメ度(最大☆5つ)
☆☆☆☆

〜世界はお金が全てなのか?〜若い頃、年上の人に「この世はお金が全てだよ」と言われて、それに言い返せずに悔しい思いをしたことがある。
たしかに、お金が無ければ、自分の欲しいものや望むものを手に入れられないのはもちろんのこと、生活することすらままならなくなってしまう。結局、お金が無ければ僕らは生きていくことが出来ない。

本書によれば、そんな論理のもとに僕らは「お

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僕の子育ての指針となっている本・2冊

僕の子育ての指針となっている本・2冊

子育ては難しい。正解が無いからだ。
世の中には子育てのノウハウが溢れていて、どれを選択すればいいのかわからなくなる。

あれもこれもやらなきゃいけない、と思って混乱してしまい、それが子育てのストレスになってしまうこともある。

ストレスにならないようにするためには、自分の中でやるべきことを絞り込むことが重要だと思う。
というわけで、僕が個人的に子育てをするにあたり非常に参考になった2冊をご紹介。現

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【世界がわかる資源の話】資源の話を網羅的に

【世界がわかる資源の話】資源の話を網羅的に

オススメ度(最大☆5つ)
☆☆☆

〜資源・入門〜著者によると資源についての知識は、我が国の9割以上の若者は中学生レベルにとどまっている、とのこと。

たしかに、僕自身、資源について何か語ろうとするならば、学生時代に習ったような事柄を思い出すこととなるだろう。大人になってから、資源というものに対して、わかったようなふりをしている自覚はある。

本書は、水、エネルギー、はたまた鉱物まで、資源に関する

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理想の暮らしとは?

理想の暮らしとは?

2024/03/12
今日は仕事が休み!やっほーい!
休みこそ読書にハマれる日。

ちょっと出掛けようかとも思ったけど、娘を見送っていつもの家事をやって、kindleを覗こうと座ったらもう立てなかった。

昨夜から読みたい本がprimeにあったので、今日は読書をしたいと考えていたんだけどねー。

昨日ダウンロードしたのより、おススメを先に見てしまって目についた本から読んでみる。

朝からライフスタ

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生涯かけて繰り返し読みたい3冊

生涯かけて繰り返し読みたい3冊

たった一度の読了で、書かれた内容のすべてを理解できる。
そんな人間になれたら話が早いのかもしれません。

しかし、好奇心のままに乱読を重ねていると「これは絶対に今後も繰り返し読むべきだ」と思える一冊に巡り会う、ギフトみたいな瞬間が訪れることがあります。
今回は、2024年3月時点の私が考える、これからも何度も読み返したい本の話です。

1.『喜嶋先生の静かな世界』森博嗣

大学四年生で論文を書くた

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【同志少女よ、敵を撃て】戦禍に放り出された1人の女性狙撃兵の葛藤

【同志少女よ、敵を撃て】戦禍に放り出された1人の女性狙撃兵の葛藤

オススメ度(最大☆5つ)
☆☆☆☆

〜実在した女性狙撃手たち〜アガサ・クリスティー賞を受賞し、本屋大賞にもノミネートされた話題作。

第二次世界大戦の独ソ戦を舞台とし、復讐に燃える1人の女性狙撃兵の戦いと葛藤を描く本作。虚実入り混じる物語の展開は、巻末の参考文献から読み取れるように、作り込みは緻密であり、かなりリアリティが感じられるフィクションとなっている。

1人の少女が戦争に巻き込まれて、狙

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