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頭の中

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ひとりの二次会にて

ひとりの二次会にて

優しいふりして諭すように人を見下しているその顔や声って、一体どこで覚えてきたの。されてきたことをしているのかな。わかんないけど。わかんないけどさ。

大人ってそんな人ばっかりだって何もそんなことを言いたいわけではないし、そんな大人の仲間入りをとっくにお前もしているだろと言われたら否定もできないけど。違う、そうじゃないと駄々をこねられるような歳でもないんだろうな。

ああやだな。やるせないな。

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けれど、2人の夜を望んでしまう

けれど、2人の夜を望んでしまう

あなたが私の瞳を見て「きれい」と言ったとき、瞬きをする一瞬さえ惜しかった。その言葉のあとで笑うことを知っているから見ていたい、目を離せない。愛しくて恋しくて、でもそれを言葉にするとどれも嘘っぽくて真実味がない。だから触れる、逸らさずに目を見る。

彼が笑うとき、私もつられて笑う。そんなことの繰り返しのなかで、ただひたすらに、笑うことも忘れてしまうくらい見惚れてしまう瞬間に出会う。

あなたが私に触

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拝啓、10年前の私へ。

拝啓、10年前の私へ。

27歳の誕生日を迎え、良い機会だからもう昔の日記は捨ててしまおうと思い、色々な断捨離をしながら学生時代の日記を読み返していたら止まらなくなった。

自分の過去を辿るようにゆっくり読み入った。

一緒に整理してくれていた恋人は、意識的に視線を避けて中身に目を止めることはなく、私が「これはいる」「これはいらない」と言ったものを黙りしながら機械的にまとめていた。

「日記、読んでもいいよ」と言ったら、驚

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過去に縋るための思い出じゃない

過去に縋るための思い出じゃない

ひとつの記事にはならなかった下書きの供養。

湖と海
私は海よりも湖が好きだ。海はずっと見ていると怖い。あまりにも壮大すぎて美しい以上に恐ろしさを感じてしまう。波の音を聞いていても安らぐという感覚はない。のまれてしまうような怖さ、大事な人を失うのではないかという恐れをどうしても拭えない。

果てしないという点では空も同じなのに、空を見上げて怖いと感じることは稀で、解放感や自由を感じることの方が多い

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名前のない関係はさよならも曖昧で

名前のない関係はさよならも曖昧で

「RADの俺色スカイがサブスクで聴けるようになったね」って、ただそれだけを話したい男友達がいる。「CDで入れたからいつでも聴けるんだけど、でもなんかサブスクで聴けるとは思ってなかったよね、ライブ音源なのもいいよね」って話したら、君はきっと「もしも も入ったりして」と冗談を言って笑ってくれたんだろう。

って。

そんなことをぼんやり想像しながら、俺色スカイを聴いて歩き春の陽気にあてられていた。

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ずっと会いたかった

ずっと会いたかった

亡くなった祖母に会った。

おかしなことを言っていると思われるならそれでもいい。でも確かに会えたと確かにそう思える夢だった。ほんとうに夢だったのかな、そんなことを思ってしまうくらいには不思議な体験だった。

夢の中で、大人になった今の私を見て祖母は「大きくなったね」と頭を撫でてくれた。祖母は亡くなる少し前くらいの、当時のままで、相変わらずとてもやさしい顔で笑っていた。

夢の中の私は「なんで、なん

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疲れやすい私が辿りついた快適な暮らし方

疲れやすい私が辿りついた快適な暮らし方

私はいつも、丁寧に暮らしたいわけではなく、健やかな暮らしをしたいだけ。それが丁寧に繋がることもあるかもしれないけれど、丁寧さが先に来てしまうとそうでないときに自分が苦しくなってしまいます。

疲れやすいからこそ生き方を工夫しないと生きていけない。

大事なのは自分が健やかに快適に暮らせることだと思っています。

私が幸せになるための暮らし方、私なりのこだわりや大切にしていることを(かなり長いですが

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愛され方を忘れないで

愛され方を忘れないで

iPhoneの自分用メモから派生し、駄文と化した頭の中を曝け出した生活の断片。すべて私のほんとうの記憶。

生活音を聞くと睡魔に襲われる彼が3月10日に帰ってくると決まった。長いようで短かった。彼と長電話をしたときに付き合いはじめの頃を思い出すね、と言い合った。互いの生活音が電話越しに聞こえたりする感じが懐かしかった。眠りに誘われる。離れて暮らしている時間も悪くなかったな。帰ってくる日は新しいシー

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やってよかったこと、これからやりたいこと

やってよかったこと、これからやりたいこと

昨年やってよかったことだけでなく、今までトータルしてやってきてよかったをまとめつつ、2024年にやりたいことやはじめたいこと、目標を書いておきたいと思います。

自堕落になりはじめたら読み返して自分をハッとさせるための記録でもあります。

やってよかったこと、続けていきたいこと
・NISA、iDeCoなどの資産運用

やらない方が良いという意見や考えもよく飛び交っていますが、わたしはやってきてよか

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26歳、心の育ち盛りにて花開く日はまだ遠く

26歳、心の育ち盛りにて花開く日はまだ遠く

今年最後の記事は、最近のことや、クリスマス、年末年始のこと、今年の振り返りとか、ぎゅっと詰め込んじゃう。なお、当方年が明ける実感は皆無。

恋人と6度目のクリスマス

クリスマスを目前に仕事で緊急事態が起こって、どうなることやらだったけれど、無事夜は恋人とゆっくりおうちクリスマスを楽しんだ。空っぽの体に最初に通すのは大体いつもビールなのだけど、クリスマスだけは別。この日のために二人で選んだとってお

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「かわいくなりたい」という呪いから解放された話

「かわいくなりたい」という呪いから解放された話

学生時代から20代前半まではもうそれはそれは容姿の良さに囚われて「可愛くなりたい」という自分が自分にかけた呪いに半殺しにされていた。

誰かに暴言を吐かれたとか、トラウマになるような悪口を言われたとか、そういう特別ななにかがあったわけではなく、ただ「何もないくせに容姿もこんな醜いのね」と自分をひたすら嫌っていた。

中身に関しても人間として素敵だという認識は到底なかったし「何もない」とひたすら泣い

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異性の友情が成り立つかどうかって

異性の友情が成り立つかどうかって

久しぶりにだいすきだった男友達の夢を見た。一方的に絶縁されてしまってから月日が流れて、ようやく傷が癒えた頃に見た夢はあの頃のように楽しく会話をする私たちだった。

戻りたい、と思うほどもう子供じゃないけれど君から連絡がきたらきっと心から嬉しいと思ってしまう。異性という枠を越えて、人として出会えてよかったと、そう思えた人だから。大人になってからこんな出会いってあるんだねと話せた人だから。

男友達の

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