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座るべきか?立つべきか? 試してわかったスタンディングデスクのメリット

「ずっと座っていると、どうも腰が痛いな…」

在宅テレワークになり、自宅のデスクで仕事をするのが一般的になりました。コロナのリスクはいまだに収束せず、いよいよ「withコロナ」の生活が定着しつつあります。つまり、今の働き方がこの先も続いていくということです。

テレワークをはじめてから痛感するのが「仕事の姿勢問題」。コロナ前まではオフィスのチェアを利用していましたが、自宅のチェアはオフィスのものよりも品質的には劣るので、結果、腰への負担が結構大きいです。

コロナが猛威を振るう2-3年前からオフィスでのワークスタイルとして、スタンディングデスクを採用する企業が増えました。立ったまま仕事するというスタイルは欧米ではかなり一般的になってきているようで、スウェーデンでは75%のオフィスで導入していると聞きます。

座るのと立つので何が違うのか。改めて、「仕事の姿勢」について考えます。

座り続けるのは悪いこと?

毎日10時間以上もデスクに座って同じ姿勢で過ごす人は死亡リスクが高まることが近年関心を集めています。こうした認識の広がりを背景に、立った姿勢でデスクワークをおこなうスタンディングデスクというスタイルが少しずつ広まってきています。

しかし、さらに研究が進む中、座った方が良いのか、立った方が良いのか、様々な意見が出てきており何が正解かよくわからない状態です。ただ、一つ言えるのは、座った姿勢で長時間過ごすことが原因となって健康被害が引き起こされるわけではなく、「同じ姿勢をし続けること」が健康に悪影響を与えてしまうということです。これは私も経験上頷けます。

そもそも、人類の歴史を考えると、500万年もの間ずっと野山や森、海辺を歩きまわって生活をしてきました。生物学上、立って歩くことがデフォルトの生き物です。それが、産業革命以降、仕事の変化によりデスクワークをするようになりましたが、その歴史はまだ浅いです。

そう考えると、人の体はそもそも長時間座り続けることに対応した設計になっていないと言えます。

立っていると自然と足の裏や第二の心臓と言われるふくらはぎを使い、ポンプが刺激されて、血流やリンパ液の流れが良くなります。筋力的にも足腰が丈夫になります。このように立つことは健康上のメリットも多いのですが、「しんどい」「楽したい」という欲求から、現代の人間は座るという姿勢をついつい選んでしまっています。

私も一日約10時間座りっぱなしの生活のせいで特に腰の痛みを感じるようになりました。そもそも安物のチェアが体に合っていないということも要因かもしれませんが、何とかせねばと手を打ったのがスタンディングデスク。机の上に置くタイプのものです。先週から導入してみました。購入したのはこちら。

思った以上に安価で、コストは抑えられました。自分の身長や、置くデスクの高さを考えて、台の高さや確度を変えられる点が優れています。さらにUSBケーブルでつなげば、冷却ファンが回るので台の後ろからPCを冷やし、熱くなりすぎるのも防げます。これから導入される方はおススメです。ご参考ください。

スタンディングで体感した4つのメリット

スタンディングの仕事は正直に言うと、慣れるまで少し時間が必要です。 始めた初日と2日目は慣れていないこともあり、立っていると腰の痛みを余計に感じました。1時間も経てば座りたくなります。失敗したかなと思いましたが、これはスタンディングに必要な筋肉が弱っている、つまりは体がなまっていると考えて続けてみました。

立ち仕事をしている人は世の中にたくさんいるわけなので、慣れだと思って続けました。1日の中で立つ→座る→立つ→座るを繰り返していくうちにだんだん慣れてきました。そこで、体感したメリットをいくつかご紹介します。


1.腰の痛みが消えた
1週間ほど経つと、慣れと共に腰の痛みが消えていきました。これはスタンディングスタイルに必要な腰回り、足回りの筋肉が徐々についてきたということだと思います。座っている時よりも立っている時の方が、断然体の筋肉を使います。腹筋やお尻、背中など、座っている時には使わない筋肉を使うことになります。このおかげで体は本来あるべき方向に調整されていっているように思います。

2.痩せる
筋肉がつくということは、純粋に基礎代謝が高まります。基礎代謝が高まると、大した運動をしなくても脂肪の燃焼効率は上がり、結果痩せる傾向に。実際、私は毎朝体重計に乗っていますが運動をしていない日でも体重が前日より微減の傾向が続いています。まだ利用し始めてそこまで日が経っていないですが、おそらく基礎代謝向上による脂肪燃焼効果は座っているスタイルよりは高いと考えられます。

3.姿勢が良くなる
座っているとどうしても猫背になりがちです。スタンディングにすることで、背筋がピンとします。スッと真っすぐ立った方がラクなので、自然と姿勢が良くなる印象です。

4.気分転換の効果
姿勢で気分がこんなに変わるのかと最近よく感じます。姿勢よく立っている状態は胸を大きく開いている状態。いわゆる「堂々とした姿勢」になります。この姿勢になると、気持が前向きになり、内側から自信が湧き上がります。座っている状態からスタンディングにスイッチすることで、程よく気分転換ができます。

 じっくり考えたい仕事:イスに座る
 サクサク進めたい作業:スタンディング 

仕事の質に合わせて切り替えることで、意識の持って行き方やモチベーションをコントロールするのに役立ちます。集中力を持続することにもつながり、仕事の生産性は高まっているように思います。


スタンディングデスク選びのポイント

実際に使ってみて、選ぶ上でポイントになりそうなところを整理します。

①「高さ調整」できること
スタンディングで仕事をする時、高さ調整できることは非常に重要です。実際やってみるとよく分かりますが、1cm高い、1cm低いだけで気持ち悪さを感じたり、肩が疲れたりします。高さ固定のものは自分の身長や体形に合わないと、その時点で使い物になりません。身長はみなさん人それぞれですので、「高さを細かく調整できる」ものを選ぶのが失敗しないポイントです。

②「取り外せる」「収納できる」ものを選ぶ
前述の通り、立つ→座る→立つ→座る…と仕事の内容や時間で区切りながら切り替えていくことが身体への負担的にも、気持の切り替えのメリットとしても良さそうです。そう考えると、簡単に取り外せるものが良いですね。サッとしまえる、サッと設置できるというものを選ぶことが大切なポイントです。

③なるべく広いものを選ぶ
スタンディングデスクは「パソコンさえ置ければよい」と思って、パソコンのサイズとジャストのものを選ぶと後々後悔します。というのも、パソコンのそばに置いておきたいものが結構あるからです。ちょっとした付箋やペン、スマホなどパソコン周りに置いた方が生産性が高いものがあります。なるべく大きめのサイズを選ぶ方が仕事のしやすさから考えると良いでしょう。

また、案外忘れがちなのがマウスの存在。私はマウス置きがついているものを選びましたが、これはとても助かってます。手元にはいろいろ置きたくなるものですので、なるべくスペースを確保できるものを選びましょう。

まとめ

働き方が変わり、日々の姿勢や習慣のおかげで、体には思わぬ負担を強いている可能性があります。特に座りっぱなしの仕事は、筋力的にも、腰にとってもよろしくないです。

身体の変調や、生産性の低下を感じる時はスタンディングデスクを活用してみることをお勧めします。「立つ」ことで適度に筋力を使い、姿勢を良くし、気分転換ができるというメリットもあります。

ただ、座るにしても、立つにしても、同じ姿勢を続けることは健康上良くないため、組み合わせることが大切ですね。

今回、新しい働き方にはそれなりに工夫が必要で、仕事の仕方自体もアップデートしていく必要を感じました。

上手に姿勢を変えながら、心身ともにリフレッシュしながら生産性高く日々の仕事に向き合えると良いですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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