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本のこと

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自分で読んだ本、ステキなクリエーターさんの本、ステキな本屋さんをおススメするマガジンです。
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#読書感想文

【本】「アート思考とデザイン思考―子どもの脳の成長とAI時代の未来」

【本】「アート思考とデザイン思考―子どもの脳の成長とAI時代の未来」

子どもがいない私が、
なぜに、「子どもの脳の育て方」を読むのか?
実は以前黒川伊保子さんと仕事をしたことがあり、
男脳・女脳のお話や世代ギャップのお話に大変共感を覚えたからでした。
黒川さんのことだから絶対に子どもの話だけではないはず!
そう思ってこの本を手に取ったのです。

著名な脳科学コメンテーターであり、
人工知能研究者、感性アナリストでもある黒川伊保子さんの著書
「子どもの脳の育て方ーAI

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2023年上半期、出会った29冊の本を紹介します

2023年上半期、出会った29冊の本を紹介します

今日は、2023年上半期に読んだ本を振り返っていこうと思います。

この半年で読んだ本は、29冊。もう少し読みたかったなあと思うのが本音だけれど、引っ越した先の京都では、幸運なことに近くに図書館があり、小説をたくさん読むことができました。

また、Kindle Unlimitedにも登録しているので、本を読む習慣がこれまで以上に根付いていたかな。読んだ本の中でとくに印象に残っている6冊の本の感想を

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西加奈子氏の「くもをさがす」- 自分を堂々と愛せる勇気を

西加奈子氏の「くもをさがす」- 自分を堂々と愛せる勇気を

西加奈子さんの「くもをさがす」は、
今、読まずにはいられない一冊です。
この小説は、留学先のカナダでの壮絶な闘い、
乳がんトリプルネガティブの診断、両乳房の切除、
そしてコロナ感染という
身も心も揺るぎない試練に立ち向かいながら、
自己を堂々と愛し、
人生の旅に挑む西加奈子さんの感動的な物語。

素敵なnoterさん仁の音さんが
説明してくださったnoteがありましたのでご紹介します。

特に私が

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【本】50歳からは、もっと自由でいいんじゃない?

【本】50歳からは、もっと自由でいいんじゃない?

アマゾンKindleでこんな本を読みました。

『50歳からは「これ」しかやらない』
一万人に聞いてわかった
「会社人生」の上手な終わらせ方
大塚寿

50代になり
身近な先輩方が定年を迎え、
笑顔で卒業していく姿を見ると
自分が会社を卒業する将来の姿を想像します。
また大好きな銭湯に行くと、
シルバー向けのサービスがあり
「早くその年齢になりたい!」なんて思ったりして。
会社を卒業する日は、

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【本】野心に向き合う勇気-「野心のすすめ」林真理子

【本】野心に向き合う勇気-「野心のすすめ」林真理子

先日、講談社のポッドキャスト
「真夜中の読書会〜おしゃべりな図書室」で
講談社編集者 バタやんさんが
林真理子さんの『野心のすすめ』
をおすすめしていました。

早速読んでみました。
2013年に書かれた作品で、
林さんがバブル世代ということもあり
ここで書かれている事例は
すこし、バブル感とがつがつ感がプンプン。。。

だけれども、
自分の野心って何だろう?
と紐解いてみると
実は自分に深く向き

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【本】あたりまえだけどなかなかできない51歳からのルール

【本】あたりまえだけどなかなかできない51歳からのルール

このタイトルを見たとき
50歳ではなく何故51歳なの?の疑問が。
自分の都合の良いように理解する年齢になった今、
これは、私のように「やりたい、やらなきゃ」と思いながら
少し時間が経過してしまった人の為のアドバイスに違いない!
と手に取りました。
(ちなみに51歳も超えています)

この本は2010年に出版されていますので、
今から既に13年前です。
ここで書かれているルールは全部で100個。
1

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【本】アラフィフおばさんが「すてきなおじさん」をご紹介―「パリのすてきなおじさん」

【本】アラフィフおばさんが「すてきなおじさん」をご紹介―「パリのすてきなおじさん」

あけましておめでとうございます。
2023年は兎年。
兎の耳のように人の話をしっかりと傾聴し、
そして兎のように少しだけジャンプできるといいな、
と思って1月1日を過ごしております。

さて、新年まずおススメする本は
「パリのすてきなおじさん」
by 金井真紀さん、広岡裕児さん

50を超えた立派なおばさんの私ですが、
身体はおばさん、性格はおじさん
さて、これからどちら路線で生きていけばよいのか

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【本】『クリエイターの重要な仕事は、感情が動くポイントを見つけ、その流れを再建すること。小説や漫画に限らず、感情の再現が、クリエイターに求められる資質です。』言葉のずれと共感幻想 佐渡島庸平 細谷功

【本】もしあの時、あの選択をしていたならば…『マチネの終わりに』平野啓一郎

【本】もしあの時、あの選択をしていたならば…『マチネの終わりに』平野啓一郎

ヒトは誰しもが、選択をして生きている。
住む場所、職業、パートナー…
50歳も過ぎれば、ヒトは誰しもが
「あのとき、あの選択をしていたなら、
あの行動をしていたら、
今の自分の人生は変わっていたかもしれない」
と思うこともあるだろう。

『マチネの終わりに』は、平野啓一郎氏作
自分の選択を信じ生きていく大人たちを描いた作品。
主人公の蒔野聡史と小峰洋子を中心に
混沌とした世界の中で、街や芸術を通じ

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わたしの本棚150夜~「映画を早送りで観る人たち」

わたしの本棚150夜~「映画を早送りで観る人たち」

 日曜日朝8時からのTBS「サンデーモーニング」で、以前、この本が紹介されたとき、女子アナウンサーの方がこう言われました。

 今のZ世代(10代~20代)が1日に受け取る情報量は、江戸時代の人が1年に受け取る情報量に匹敵するそうです。

 ちょっと衝撃な事実でした。情報過多。受信過剰の時代。そんな時代背景から、若者を中心に、2時間の映画を1時間で観たり、つまらないものは倍速視聴、観る前にネタバレ

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【本】2時間であなたに教養を- 『学びのきほん』

【本】2時間であなたに教養を- 『学びのきほん』

先日荻窪のこだわり本屋Titleさんを訪れました。
というのも、私のお目当ては
2階ギャラリーの展示ブース。
「学びのきほん」の展示をしていらっしゃる
とTwitterに。

この「学びのきほん」は、春頃Twitterで見かけました。
『2時間で読める教養の入り口』
というコピーで紹介されており
それからずっと気になっていたのです。
調べてみるとNHK出版。
NHK出版の本はテレビやラジオの語学学

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【本】年間700冊読んでレビューする書評家の教え 積ん読からの解放-『遅読家のための読書術』

【本】年間700冊読んでレビューする書評家の教え 積ん読からの解放-『遅読家のための読書術』

コロナ禍に読書欲が増し、読みたい本が次から次へ。最近は図書館にも足を踏み入れ始め(読書家には天国ですね!)予約図書が次々と届きます。買った本、借りた本、携帯の中にある読みたい本のリスト。。。と、積み読が増える日々にちょっと追われている感さえ、感じ始めました。
「もっと早く本を読めないかな」そんな時に出会った本が、年間700冊もの本を読んでライフハッカーでレビューを執筆されている、印南敦史さんの「

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【本】芸術・文化がもっとワクワクする場所へー「森美術館のSNSマーケティング戦略 シェアする美術館」

【本】芸術・文化がもっとワクワクする場所へー「森美術館のSNSマーケティング戦略 シェアする美術館」

洞田貫 晋一朗さんの「森美術館のSNSマーケティング戦略 シェアする美術館」を読みました。アート好きの自分としては、美術館のマーケティングって?シェアする美術って?と興味深く本を手にしました。読み終えて、感じた事は、SNSという方法を取っているものの、美術館のミッション、あり方、そして訪れる方との関わり方というのは ブランディングを基本としたマーケティングと変わらないのだ、と感じた1冊でしたので記

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【アート】アート思考 アートを自分で深く考えてみる

【アート】アート思考 アートを自分で深く考えてみる

アート思考が話題になる日々ですが、末永幸歩さんの『13歳からのアート思考』ー「自分だけの答え」が見つかるを読んで、これだけメモや絵をかきながら読んだ本は久しぶりでしたので、noteにもまとめてみることにしました。ネタバレはしませんが、私の個人的な感想となります。

アート思考のプロセスは末永さんによると下記の通り。

本を読み始めて、先日かなり感銘を受けた『目の見えない白鳥さんとアートを見にい

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