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好きな世界観

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心の琴線に響いたノートをまとめ。なんかすごく変なものが好きな私が超好きになる世界観。
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#詩

詩 半径五十センチの魔法

詩 半径五十センチの魔法

世にもいわれておりますが
昔の作家のいうことですが
十分に発達した科学技術は
魔法と見分けがつかない
そう申しますね ただしこれは
私はなにぶん 過去を数十年しか生きておらぬゆえ
いまがどれほど 科学と魔法が近しいか
百年スパンでは計りかねる そういう事情もありますが
数十年の範囲で見てみても いまはたいそう魔法の世界
サイエンス・フィクションは現実化してゆき
サイエンス・フィクションはばかにでき

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詩 かけそばと世界

詩 かけそばと世界

(金井さんが突如詩を書いた)

かけそばにわかめをトッピングし忘れた
いましも立ち食いそばがうまい季節
小銭を手に 駅前までせっかく来たのに
わかめなきかけそばにはネギのみが乗っている
食えという どんぶりが私にこれを食えという
なあにがそばじゃあ わかめも乗ってないくせに
そう思いどんぶりの端を見れば
わずかばかり 天かすがひっついていて
私は嬉しかったのかもしれない
かけそばをかっこむ これを

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獣について

獣について

あるところに旅人がいました。
旅人がその地を訪れたのは偶然でした。

荒涼とした大地に、無数の黒い影が見えました。

それは、様々な形をした生き物のようでした。
旅人が近づくと無数の獣の死骸がそこにはありました。

「だれがこんな酷いことを」
旅人はとても悲しい気持ちになりました。

旅人が獣の死骸を抱きかかえて天にかざすと
死体は金色に輝き始めました。

そして、天から声が聞こえました。
「わた

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