さらし水 身欠鰊(みかきにしん)を 摘まみ上げ
足元の 赤えいの尾に 肝冷やし
万緑や 煙る山肌 着物映え
ゼラニューム 花鮮やかに 並ぶ鉢
冷奴 垂らすしょうゆに 熱が冷め
一時の慈雨を求めむ原爆忌 (ひとときのじうをもとめんげんばくき) 【季語】:原爆忌 「原爆忌」は昨年、俳句ポストの兼題でも使われましたが、実際に降ったのは「黒い雨」。戦後70年以上経った今でも、忘れてはならないと感じます。
岩魚(いわな)刺し 黑き焦げ目と 粗塩と
パセリ伸び 木となり枝に 香を飛ばし