心を掴まれる本に出会うと、その作家の本をまとめて読みたくなる。俳句関連だと、『この俳句がすごい!』を読んであと、小林恭二の本を一気読みした。
それ以来なかなか出会わなかったが、先日読んだ恩田侑布子の『星を見る人』、これには大分ヤラれた。
というわけで僕の中で、恩田侑布子読書月間が始まった。まずは
からである。
読んだ結果。
すごい本だった。
これまで読んできた俳論の中で、俳句の真髄に最も迫った本だと思う。
歴史的な詩論を踏まえながらも、キャッチーに俳句を論じている。
テーマがテーマだけに難解な箇所もあるが、具体例が豊富でわかりやすい。
日本の芸術をベースに論が展開される部分もあるが、そこは昔読んだ、橋本治の『ひらがな日本美術史』が助けになった。この本も面白いのでおすすめです。
以下、心に残った箇所をメモ致しましたので、よろしければご覧くださいませ!いつもながら本文を編集して記載しております。原文の意図と変わっている箇所があったらごめんなさい。
絵巻の思想と俳句
定型詩とは言葉の蜜
「興」と俳句
切れと余白
以上です!次は『余白の祭』を読もうと思います。楽しみです。