葡萄 秋に心地良い雨音 潜むさびしさ
LINEし果物の絵文字みつめ 秋深し
木漏れ日に 詩集がひかる 秋晴なり
おもむろに ノートに記す 秋晴
涼しいとひとこと 何処へ 秋の海
クレパスで描く枝豆 艶に魅せる我
今日もよろしく 我が身に秋思
わたしは何になりたいかなあどんな人間になりたいのかなあ 自分のことは一番よくわかるはずなのによくわからないのである でもそれでも死ぬまで生きる 命を全うするするということは日々に感謝することではないか 若者の自殺が増えているという まいにち生きてるだけでいいのに まいにち呼吸しているだけでいいのに それを認めない社会という物体があるのかもしれないな それは隣人かもしれないそれはホラーの世界よりもこわい ネガティヴであることに否定的な人が多いような気がする 障害者 不登校 貧困
時のながれに身を任せる 蜩
秋晴 葡萄を頬張る 共に笑う愛かな
発見知識欲好奇心 秋思が舞う
花束を贈るよあの笑顔に 鳥渡る
花束みたいに 輝くように 秋思
あれやこれや 編み物儚く散れ 蜩
秋色 街角に 桐一葉
秋の日 空高く 翔け鳥へと
