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りすのよまい言、大きな木のうろの中から

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「だから、なんなの?」と言われてしまいそうな他愛もないことを綴っていきます。悪しからず。
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2021年6月の記事一覧

意外にあっけらかん

意外にあっけらかん

ー入院する母母親が7月5日から1週間、訳あって入院し、簡単な手術を受けることになった。おそらく母にとって、これが初めての入院のはずだ。良し悪しはさておき、常にきめ細やかに配慮する母だけに、どこかナーバスになっているのではないかと思いきや、意外にもあっけらかんとしていて、肝の据わったところを見せている。こうした姿に、家族に心配をかけまいとする母ならではの心配りではないかと勘繰りたくもなり、かえって不

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雨とヒマワリ

雨とヒマワリ

ー甘くない現実29日の夜、バケツをひっくり返したような雨。今、窓を少し開けて外を覗くと、雨足こそ弱まったものの、依然降り続いている。雨風がしのげるところがあることに、柄にもなく感謝したくなったが、誰に感謝すれば良いのか分からず、そこで考えるのをやめた。雨が似合う花といえば、やはりアジサイ(紫陽花)。だが、敢えて雨が似合わないヒマワリ(向日葵)をトップ画像に使う。明日(30日)は晴れる気がしてきて不

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クリームソーダブーム

クリームソーダブーム

ー尽きない話のネタここのところ、わが家ではクリームソーダが大流行りだ。必ず、誰かしらがオーダーする。先日のミヤマ珈琲では、たまたま父親はかき氷を食べたが、自分と母親は二人揃ってクリームソーダ(税込640円)。かき氷のシーズンに入る前は、父、母、奥さんの3人が揃ってクリームソーダを頼むこともあった。こんな風に、ことあるごとにクリームソーダを飲むようになると、この飲み物をめぐる話のネタが尽きず、なかな

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2021年初のかき氷

2021年初のかき氷

ーたっぷり果実の苺ミルク蒸し暑い日が続く中、父親がかき氷を食べたいとよくこぼしていたが、この週末、その願いがようやく叶った。よく利用しているミヤマ珈琲に季節限定メニューとして、ようやくかき氷が登場。「病み上がりは身体を冷やさない方が良いんだけど」という母親の心配もどこ吹く風。ためらいなく注文し、美味しそうに食べた。食事制限すると、身体には良いかもしれないが、我慢を強いられて心には良くない。好きなも

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やんもコレクション2021

やんもコレクション2021

ヤマモモ(山桃)シーズンはほぼ終わりと言えるだろう。6月半ばに全国各地で収穫ピークという報道が相次ぎ、以来1週間。熟した実が道いっぱいに落ち、ワインレッドの絨毯を敷いたようになる様子が思い浮かぶ。奥さんが仕入れた情報によると、2021年は"当たり年"らしく、例年に比べて多くの実が収穫できたようだ。残念なことに、義父の別宅(静岡県伊東市)にあるヤマモモの木は、義弟が誤って切ったため、わが家に収穫はな

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中央大橋からの眺め

中央大橋からの眺め

ー見習うべき思考25日午後。中央大橋(東京都中央区)からの眺め。手前には東京湾に注ぎ込む隅田川、遠くに東京スカイツリー(同墨田区)が見える。印象的なのは、その周辺一帯を覆う分厚い雲だ。どこか不安を掻き立てられる。今後の良くない予兆にも受け取れる。新型コロナウイルス感染症が依然収束しない中、7月後半に東京五輪・パラリンピックが開かれ、あらためて感染者数が増えるのではないかといった懸念が広がっている。

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ミイチ珈琲店

ミイチ珈琲店

ー喧騒の中の落ち着き空間カフェ巡りが好きな奥さん。喫茶店選びには一家言ある。特に大事にしているのは「雰囲気というか、佇まい?」とか。そんな奥さんが2店舗目となるお気に入りのカフェを見つけた。東京都練馬区にあるミイチ珈琲店。都内でも指折りの交通量の多さで知られる環状7号線(環七通り)沿いにある。車の騒音がうるさい通り沿いにあって、この空間はどこか落ち着きがあり、静かな印象を受けるのが驚きだ。

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老舗ブランドの高額弁当

老舗ブランドの高額弁当

ーお決まりの答え老舗の日本料理屋や料亭が販売する高額弁当について、美味しいかそうでないかを判断するのは難しい。というのも、味を吟味するにしては、あまりに量が少ないためだ。だから、さぞかし美味しかったでしょうと尋ねられても、実はピンと来ていないことがほとんど。例えば、「菊乃井」やら「たん熊」やら「美濃吉」やら、そういった有名店のブランドバリューのほか、弁当1個当たりの値段を踏まえ、やむなく美味しかっ

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自然道のキイチゴ

自然道のキイチゴ

ー目ざといヤツ静岡県伊東市にある義父の別宅。小雨降りしきる「父の日」の朝。せっかく東京都内から、ここまで来たのだからという理由で、奥さんと一緒に周辺の自然道を散策する。緩やかな斜面にある道をゆっくり上っていくと、小さな橙色の果実が目に付いた。キイチゴの一種だろうか。雨の雫をまとって可愛らしく、実に美味しそう。このまま食べずに通り過ぎるわけにはいかない。一つ摘んで口に運ぼうとした矢先、背中から「甘い

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続・父の日

続・父の日

ー「治一郎」のバウムクーヘン2021年の父の日。静岡県伊東市にある義父の別宅を訪れ、義父に久しぶりに"あいさつ"した後、とんぼ返りで東京都内の実家に向かう。手土産は、洋菓子ブランド「治一郎」のバウムクーヘン。何と言っても「飲みものが要らないほどのしっとり感」(治一郎公式ブランドサイト)が売りだ。卵の濃厚な味わいも特徴と言えるだろう。治一郎のお菓子には"幸せを重ねる"というコンセプトがあるという。そ

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父の日

父の日

ー"レッドカーペット"「たまには顔を見せに来たらどうかね」ー。先日、東京都内で散歩中にヤマモモ(山桃)を見かけて以来、義父にそう言われている気がしてならない。そんなわけで、政府が不要・不急の外出を控えるよう求めた「緊急事態宣言」が解除されるタイミングで、静岡県伊東市にある義父の別宅を訪れた。義父が歓迎してくれたからというわけではないだろうが、2021年のこの地域は、ヤマモモが"当たり年"らしい。別

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ヤマモモの実

ヤマモモの実

ー義父の別宅と義弟休日の夕暮れ時、一人で散歩中にヤマモモ(山桃)の実が歩道いっぱいに落ちているのを見つけ、2021年もこの時期がやってきたとあらためて思った。個人的にヤマモモと言えば、静岡県伊東市にある義父の別宅だ。この頃になると、奥さんに連れられて義父の別宅に行き、実を拾い集め、ヤマモモ酒やジャムづくりの下拵えに付き合った。実に思い出深い。そのため、東京都内でヤマモモを見つけ、驚きもあり嬉しくも

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空間2センチメートル

空間2センチメートル

ーとある店のクリームソーダカフェチェーン大手「星乃珈琲店」の東京都内にあるとある店。オーダーしたジャンボクリームソーダ(税込650円)が卓に置かれ、「ナンダ、コレハ!?」と、ギョッとした。アイスクリームがメロンソーダの上に浮いていない。グラスの中の氷の上にアイスが乗せられ、その下にあるメロンソーダとの間に2cm(センチメートル)ばかりの空間がある。このスペースがどうにも納得いかない。そのため、恥を

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カガイシャ

カガイシャ

ー不快度MAXの朝カガイシャを漢字で書きなさいー。そんな問題が仮に出たとする。一般に「加害者」と書くところだが、今日のわが夫婦は、揃って「蚊害者」と書きたい。というのも、「ブーン」という耳元の羽音に、ともに目を覚まさせられたためだ。時計を見ると、まだ明け方もいいところ。朝の5時にもなっていない。不快度MAXだ。灯りをつけると、足の指の付け根を刺され、どうにも痒みが止まらない。奥さんもどこか刺された

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