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☆あと読み☆

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あとで読み返したいお話。
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#スキしてみて

美しさの原点って何だろう

「威義即仏法 作法是宗旨」

禅にはこの様な言葉があります。
僧侶が威義、つまり着物の着方や立ち振る舞いを気にして外見を整えるのは、他人から良く見られたいという「欲」のためではなく、仏法に即して「真っ直ぐ生き抜く」ための実戦で、ひとつひとつの行いに自己が現れると考えられているからだという。

つまり、他人の目を気にすることによって、外見を通して現れる自己の生き方を意識するためだと教わりました。

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「得」と「徳」のバランスを整えると

「得」と「徳」のバランスを整えると

僕の通っていた小学校でも二宮金次郎のコンクリート像があった。
どうして金次郎というのか知らないが、本名は二宮尊徳のはず。江戸時代後期に「報徳思想」を唱えた農政家だと教科書に記してあったと記憶しています。

軍国主義の中で「至誠報徳」の教えを皇民化政策に上手く利用され、薪を背負って歩きながら勉強する姿が昭和のはじめ頃にバズったのです。

二宮尊徳について全然詳しくありませんが、唱えた有名な言葉が素敵

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【じーじのボヤキ】 絶対に言わないぞ⁉「じーじの若い頃は・・・」

【じーじのボヤキ】 絶対に言わないぞ⁉「じーじの若い頃は・・・」

(孫) じーじは何歳なの?

(じーじ)61歳だよ。年が明けると62歳だ。

(孫) 歳をとると「頑固になるんだって」じーじは気を付けてね😊

(じーじ)誰にそんなこと教えてもらうの?でも本当に気を付けないといけないね。ところで、もうすぐ9歳の誕生日だけどプレゼントに何がほしいの?

(孫) ららぽーとに連れて行って!かわいい服があるんだ。

(じーじ)おしゃれ番長さんだねえ⁉

さて、歳をとる

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必要なのは知識や経験ではない

必要なのは知識や経験ではない

「依智不依識」
「知識に頼らず知恵に頼って生きなさい」というお釈迦様の言葉です。
僕はこの言葉がお気に入りです。

どれだけ勉強して多くの知識を得たとしても、世の中のことを全て把握できるわけではない。どれだけ多くの経験を積んだとしても、世の中のことを全て把握できないし限界がある。

勉強して、経験したことだけに頼って判断してしまうと、少し意見が合わないだけで対立し、言い争い、大きくなると戦争さえ起

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「スミマセン」から「ありがとう」へ変えるだけで世界が変わる

「スミマセン」から「ありがとう」へ変えるだけで世界が変わる

「スミマセン」が口癖だった30代の僕。
先輩から気づきを貰って気持ちが爽快になった経験があります。

「これやっておいたから」
「いつもスミマセン」

「これ良かったら食べて」
「いつもスミマセン」

今考えると笑っちゃいますけど、これ実話なんです。
僕は何かと「スミマセン」が口癖になっていたのです。

ある日、駅で脇見していた人とぶつかってしまった時も「スミマセン」って言ってしまった。僕が悪い訳

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2000年生まれのララバイ

2000年生まれのララバイ

初めて君に会ったのは今から21年も前の冬。
手術中の赤いランプが消えて暫くすると、数人の研修医と看護師に伴われて君は出て来た。

小さな子供用のストレッチャーはガラスケースで覆われていて、君の顔までははっきり見えなかった。でも小さな声で「フォギャー」って聞こえた。

「はじめまして」と言う君の挨拶だったんだよね。
しっかり届きましたよ。

NICUへと続くエレベータへ君は乗り込んで行った。
あっ

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冒険から見つけた優しい日本

冒険から見つけた優しい日本

今日もオッサンの冒険を始めることにしました。
名古屋には「ドニチエコきっぷ」なるものがあります。小遣い減額中と言う極めて最下層で生活する僕には強い味方なのです。名前の通り、土曜日、日曜日、祝日と毎月8日に限り、市内の市バス、地下鉄が全線で1日乗り放題になるお得な貧乏乗車券です。

大人料金はたったの620円、子供料金は半分の310円です。
バスの運転手に「子供用1枚」と声をかけてみると、僕を横目で

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こころを伝える魔法

こころを伝える魔法

今は地球の裏側からでも一瞬でメールや写真が送れる時代です。
子供の頃には全く考えられなかったことが、今では普通なのです。

ドラえもんの道具で興奮した「どこでもドア」、
メールや写真が「どこでもドア化」しているので、近い将来人間だって瞬間移動できちゃうのではないかと真剣に期待しています。

でもね、いくら便利になってもなかなか伝わりにくいものがあるのです。
それは、人の気持ち、つまり「こころ」です

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この季節になると思い出す、少年時代の深刻な悩み

この季節になると思い出す、少年時代の深刻な悩み

この季節になると思い出すことがあります

「運動会」

もうしばらく参加してないなぁ。息子が小学生の頃に参加したのが最後。
朝早くから場所取り争奪戦。大人の醜い運動会はもっぱら朝から始まるんだ。

僕が小学生の頃なので、今から40年も前の話です。
僕が通っていた田舎の小学校は、全校生徒が630人程の中規模の学校で、7つのエリアから集団登校していました。

運動会の時期になると、子供だけでなく大人の

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『学問のすすめ』から学ぶこと

『学問のすすめ』から学ぶこと

努力は人の運命さえも変える
努力あれば 今日の愚か者も 明日の賢人になり得るし
努力を忘れれば 富める勝者も 貧しき弱者に変わるかもしれない

福沢諭吉の言葉です。
福沢諭吉は「学問のすすめ」の中で、今日よりも明日がより良い日であるために、その先もずっと、より良い社会があり続けるために学問が必要だと説いています。

僕は自信を失いかけた時は、この「学問のすすめ」を読むことにしています。九州中津の下

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30代の僕に欠けていたもの

30代の僕に欠けていたもの

大学を卒業して10年くらい。
そこそこ経験を積んで、知識もそれなりに蓄積されている。
給料だってそこそこ増えて、ちょっとだけ昇進もした。

そんな30代だった僕に、50歳代の僕から処方箋を出したい。
30歳代は若かった。確かに勢いがありました。
でも、上手くいかなたったこともあります。
何故だろう。
あの頃はどれだけ考えても分からなかったし、何も見えていなかった。

あの頃、自分では気づかなかった

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【じーじは見た!】 前編:複雑系のマネジメント ~根性論と属人化が好きな日本人~

【じーじは見た!】 前編:複雑系のマネジメント ~根性論と属人化が好きな日本人~

ばーばは、とにかく私の本を処分したがるのです。

「老後の楽しみだから置いておいて」と言うのだけど事ある毎にBookoffにもっていけと言うのです。

「二度と読まないって」「書棚から持ってきて本読んでるところなんか見たことない」「最近はnote読んでるんだからそれでいいじゃない」

この攻撃を防ぐためには、役立っているところを見せるしかありません。

たまには書棚の本が役立っている記事を書かなく

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【じーじは見た!】 後編:複雑系のマネジメント ~根性論と属人化が好きな日本人~

【じーじは見た!】 後編:複雑系のマネジメント ~根性論と属人化が好きな日本人~

ばーばに処分されそうな古い図書3冊を引っ張りだしてきて役に立つところを見せるために読み返してみました。

①「複雑系による科学革命」(講談社 1997年5月28日初版)
②「複雑系の選択」(ダイヤモンド社 1997年12月11日初版)
③「複雑系のマネジメント」(ダイヤモンド社 1998年2月13日初版)

今回は後編です。前編をさっと3分で読んでからどうぞ。

✅複雑系を経営に取り入れたソニー⁉

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勇気ある「敗者」は「強者」である証明

勇気ある「敗者」は「強者」である証明

世の中には似通った言葉で溢れています。
「弱者」と「敗者」もそのうちの一つですね。

「敗者」は「弱者」なんだろうか?
何かにチャレンジして上手くいかなかった。そんな場合、勝負事であれば「敗者」になってしまいます。では「弱者」とは何か。

何事からも逃げていて行動を起こさない者を「弱者」と位置付ける。
そう考えると、この両者には大きな違いがあります。

挑戦した結果としての「敗者」は、何も行動を起

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