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こころを伝える魔法

今は地球の裏側からでも一瞬でメールや写真が送れる時代です。
子供の頃には全く考えられなかったことが、今では普通なのです。


ドラえもんの道具で興奮した「どこでもドア」、
メールや写真が「どこでもドア化」しているので、近い将来人間だって瞬間移動できちゃうのではないかと真剣に期待しています。


でもね、いくら便利になってもなかなか伝わりにくいものがあるのです。
それは、人の気持ち、つまり「こころ」です。


携帯電話やパソコンでポチッと押せはシューッて送信される。
でも、こころはそうはいかない。
だから、僕は「手紙」が好きなのです。


今日、ポストを覗いたら1枚の絵葉書が入っていました。
差出人は大学時代の友人からで、消印はロンドン。
30年前に一緒に行ったロンドンを久しぶりに訪れたのだろう、一緒に眺めたタワーブリッジが大きく写っている絵葉書。


言葉はたったの1行、


「覚えているか、近くにお前がいるみたいだ」


多くの文字は不要。
たった1行でお互いの思いが全部通じる。
卒業前に仲間4人で眺めた橋、月日は経過しましたが、何を話したかまで鮮明に記憶している。


不安と期待、別れと出会い、
これから互いに進む道は違えど、気合を入れて激励し合った場所。
希望に胸を膨らませ、不安に押し潰されそうになっていた場所。


メールやLINEでは伝わらない。
手紙や葉書だから伝わるのです。


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僕は「手紙」が好きです。
メールやLINEが嫌いという訳ではない。
「手紙」は言葉遣、書いた文章や文字の雰囲気から書き手の感情が自然と伝わります。だから、僕は「手紙」をたくさん書くのです。


僕は「手紙」を書く時に気をつけていることが3つあります。
僕流の作法ですが「手紙」好きの方であれば共通しているはずです。


先ず初めに、ネガティブな内容は手紙にしません。
受け取った時に、嬉しい感情を抱いて欲しいと思っています。
だから、否定的な内容や反発的な内容は絶対に書きません。否定的なお知らせをする時は、実際にお会いして話し合うようにします。


「手紙」を書く時は、相手の喜ぶ顔や笑っている顔を思い浮かめて書くようにしています。勘違いしないでくださいね、ストーカーのような陰鬱な告白などは書きませんから。そんな歳でもないし。


次に大事にしていることは、文章の量です。
沢山の文章を書きません。葉書であればせいぜい2行程度でしょうか。
便箋であれば1枚に簡略化し、余白部分を十分に確保します。


読み手はぎっしり詰まった文章に抵抗感を感じます。
だから、サラッと書くのです。
心を込めるためには「ぎっしり」は不要です。


そして、最後の3つ目です。
封の閉じ方です。あなたはどの様に封筒を閉じていますか?
まさか糊をべっとり付けていませんよね。
たまにあるのですよ。べっとり糊のついた封筒を開ける時、誤って中身まで破いてしまうことが。


だから僕は封を閉じる時はサラッと糊付けするのです。
また、封を開けるときに誤って中身を切らない様に、便箋を封筒の底にきちんと収めるように気を配ります。


開けやすく糊をサラッと塗り、便箋も封筒の底に収める。
これだけでも十分優しさが出るはずです。


手紙って自分の分身みたいだと思いませんか。
人を喜ばすことができる最安の魔法だと感じます。
メールやLINEでは叶えられない不思議な魔法。


手紙を書く時は受け取り手の顔を思い浮かべます。
こころを一緒に同封するのですから、なんだかラブレターみたいですね。
男同士でも、仕事上でも、こころを伝えたい時は手紙が良いです。
不思議と必ず伝わりますから。


こころの伝え方は手紙が一番。
伝わり方はサラッとが一番。
だから僕は手紙が一番好きなのです。


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最後まで読み進めて頂きありがとうございました。
鈴虫の声が秋を深めますね。素敵な秋を満喫しましょう。🍁


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