美しき世界

平穏な日々

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平穏な日々

記事一覧

日常

私はひとつ、なりたいものがある。それは、幽霊だ。幽霊になって、人々の生活の様子をずっと、観察していたい。 朝、出勤する人、主婦の洗濯、調理の音と匂い、通学する子…

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正義を掲げる人の責務

正義を悪用されてはならない。平等、整合性の取れた視点を持たなければならない。都合のよいときばかり、悪いときばかりに、正義を使ってはならない……。 正義を軽んじる…

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潔くあれ

本音では、悪意あることを隠す。その意義は、人目に触れさせない優しさでもあるのだが、これを良いように使われてはならない。 例えば、私はあなたのことが嫌い、というこ…

美しき世界
2週間前
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雨の日には傘をさすな

雨の魅力はなんだろう、と雨にあたって考えた。 それは空と雲と煌めく雨粒だった。 傘をさせば空が見えない。雲も見えない。上を見上げたまま、雨粒がどこからともなく降っ…

美しき世界
2週間前
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恥知らず

貴方は都合の良いときばかりに、「ああ、これは酷い」と諫言し、悪いときには「ああ、これは良い」なんて庇って、まったく平等の客観を持っていない。客観とはなんだ。 第…

美しき世界
2週間前
1

悲しいこと、はちゃめちゃなこと。

今日、午後は晴れたから、ちょっとカフェにでも行って小説を読もうと思っていました。外へ出ると、太陽が眩しい。たったそれだけで、調子が良くなるなんて、おかしいけどね…

美しき世界
2週間前
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革命のエネルギー

革命のエネルギー↓ フランス革命に対する二つの態度~バークとカント↓ https://imidas.jp/hamasakiyousuke/?article_id=l-98-003-24-04-g933 革命後の世界というのは…

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2週間前
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死を悼むこと

還暦祝いだとか長寿祝いとか、「長く生きてくれてありがとう」とか、めでたい、という気持ちが込められているのは分かるが、その祝事が、私はどうしても、死へのカウントダ…

美しき世界
2週間前
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怖い夢詰め合わせ

覚えている夢の中で、怖い夢の割合がどことなく多いような気がする。夢占いの吉凶関わらず、見ているときはただならぬ狂気があるため、ちょっと控えたいものだが。 供養の…

美しき世界
3週間前
2

普通とはなにか。理想という指標。〜太宰治『斜陽』を添えて。

※本は未読。 いわゆる健常と異常に、優劣のようなもの、特別な性質はないとする内容なのだと思う。 それと論点は外れるのだが、発展として、健常と異常には、優位性があ…

美しき世界
3週間前
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破滅願望。飢えて死ぬ。

最近はとんと、運がない。私の浅薄さを自覚されるための北風と太陽の太陽なんだろうけど、あれって、太陽も暴力ではないかしら。 ここ一週間くらいで白髪が増えた。いいね…

美しき世界
1か月前
2

水のように流れる

この世のすべてのできごと。 自分の身に降りかかる、不幸と幸福。 もしそんなものが運命だったら、しようがないよな。 抗ったってどうする。抵抗して、反逆して、必死の望…

美しき世界
1か月前
2

30歳になったら死ぬ

いつだったかしら。 私は学生時代、この文章を書いた。それからもう四年は経って、今では毎日、労働している。 あのときからなにも変わらない。 それでも、卑劣な自己正当…

美しき世界
1か月前
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諦念について。

諦めて、まあ、いいかあ。みたいなこと。 しようがない。もうどうしようもない。 卑怯なやつは卑怯だし、自覚がないのもあたりめえ。 じゃなイカ。くコ:彡 不機嫌そうかも…

美しき世界
1か月前
2

死の幸福。

美味しいもの食べたり、趣味をやったりして ときどきの楽しさや平穏を感じて それを生きがいに頑張って生きても それはほんの、ひとときの幸せ 不条理、不整合の毎日を耐え…

美しき世界
1か月前
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現在に居る、生きる人。 〜近代文学たちを添えて

幸福と時間、これには深く関係性がある。 幸福のうち一つには、平穏というのがある。 平穏に生きる人には、未来や過去が存在しない。ただ、今を生きている。今しか想像で…

美しき世界
1か月前
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日常

私はひとつ、なりたいものがある。それは、幽霊だ。幽霊になって、人々の生活の様子をずっと、観察していたい。
朝、出勤する人、主婦の洗濯、調理の音と匂い、通学する子ども、学校の騒がしさ。昼になって、陽射しを浴びる、公園で遊ぶ子ども。段々日が暮れて、疲れた顔で帰宅する人、夕飯の匂い、真赤な落ち日……。閑雅な夜には、物音に耳をすませ、太陽が出ているころの人の生活を振り返る。月明かりの下にいる。
朝になって

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正義を掲げる人の責務

正義を悪用されてはならない。平等、整合性の取れた視点を持たなければならない。都合のよいときばかり、悪いときばかりに、正義を使ってはならない……。

正義を軽んじるな。正義とは、重いものなのだ。重いから、その価値、美しさがあるのだ。もし、整合性が取れておらず、それでも正義を行使しなければならないときには、不平等の視点があると自覚しなければならない。
私は自身が悪だと自覚している。それでも、正義を行使

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潔くあれ

本音では、悪意あることを隠す。その意義は、人目に触れさせない優しさでもあるのだが、これを良いように使われてはならない。
例えば、私はあなたのことが嫌い、ということを本人に伝える必要はない、また、本音は自己の利益のみを考える、建前では公共の福祉を考える、そんなことだ。
後者はただ悪を自覚していないだけだ。潔くないだろう。それを、「現実そうだろう」とか、「当然だろう」と思うことも、自らの悪性に気づいて

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雨の日には傘をさすな

雨の魅力はなんだろう、と雨にあたって考えた。
それは空と雲と煌めく雨粒だった。
傘をさせば空が見えない。雲も見えない。上を見上げたまま、雨粒がどこからともなく降ってくるところが見えない。木に滴る水、淡く煌めく水も、見えない。

傘は邪魔だ。

風が吹けばどうせ濡れる。中途半端に雨を避けるなんて、清くない。全身雨に晒して、顔を上げて、ぱらぱら顔に弾ける水滴。目を閉じて、また開ける。灰色と青色に澄んだ

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恥知らず

貴方は都合の良いときばかりに、「ああ、これは酷い」と諫言し、悪いときには「ああ、これは良い」なんて庇って、まったく平等の客観を持っていない。客観とはなんだ。
第三者の、客観の、意見、などと言うが、これは平等の視点ではなく、第三者とそのお客の、好きとか嫌いとか、不可思議な、どちらにとってか良い都合が含まれているのだ。

浮世に適応できぬ弱者を虐げる。お前はせっかく、世の人がお膳立てした慈悲を無碍にし

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悲しいこと、はちゃめちゃなこと。

今日、午後は晴れたから、ちょっとカフェにでも行って小説を読もうと思っていました。外へ出ると、太陽が眩しい。たったそれだけで、調子が良くなるなんて、おかしいけどね。
おしゃれなところは性に合わなかったから、人口密集地から少し離れてチェーン店に入りました。暑かったからココアフロートを最初に注文して、二杯目に、こちらは苦いのはてんで駄目なので、カフェオーレを頼みました。そいつらをお供に、短編をいくつか読

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革命のエネルギー

革命のエネルギー↓

フランス革命に対する二つの態度~バークとカント↓

https://imidas.jp/hamasakiyousuke/?article_id=l-98-003-24-04-g933

革命後の世界というのは、人々の犠牲、屍の上に成り立っているものだ。
凶作や飢饉によって生み出され、鬱積していたエネルギーを、扇動者たちが、とある出来事を火に、導火線を近づけ爆発させ、バスティ

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死を悼むこと

還暦祝いだとか長寿祝いとか、「長く生きてくれてありがとう」とか、めでたい、という気持ちが込められているのは分かるが、その祝事が、私はどうしても、死へのカウントダウン、ように感じてしまう。
刻一刻と死には近づいているし、それを公にしてしまうのは、死の自覚、を促しているのではないか。

……と思ったのだが、これはそうか。覚悟なのか。

遺す者と残される者の覚悟と、残された時間を大切にすること。それが真

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怖い夢詰め合わせ

覚えている夢の中で、怖い夢の割合がどことなく多いような気がする。夢占いの吉凶関わらず、見ているときはただならぬ狂気があるため、ちょっと控えたいものだが。
供養の意味も込めて、夢日記的なことを書こうと思う。

1.人形を包丁で刺す夢舞台は実家の近所。グラフィックが現実世界ではなく、某ホラーゲームのような、リアルだが画質がザラザラしている感じ。
私は住宅街の道路で大きな化け物を見る。どのような形状だっ

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普通とはなにか。理想という指標。〜太宰治『斜陽』を添えて。

※本は未読。

いわゆる健常と異常に、優劣のようなもの、特別な性質はないとする内容なのだと思う。
それと論点は外れるのだが、発展として、健常と異常には、優位性があるかもしれないということを考えていく。

理想、そして健常と異常我々には理想がある。理想の人物像は? と問われたとき、あなたは何と答えるか。
真面目、親切、明るい性格。と、聞いて、否定できるところがあるだろうか。これらは決して、なくてはな

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破滅願望。飢えて死ぬ。

最近はとんと、運がない。私の浅薄さを自覚されるための北風と太陽の太陽なんだろうけど、あれって、太陽も暴力ではないかしら。
ここ一週間くらいで白髪が増えた。いいね。
全て運命なのだから、しようがないのだ。
感情の起伏が激しい。なにも感ぜられないのと、ときどきの怒りがあるだけ。

私はもう、まともな生活をしたくない。

精神も肉体も、満身創痍な、それでいて人から忌避されるような、そんな生活をしたい。

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水のように流れる

この世のすべてのできごと。
自分の身に降りかかる、不幸と幸福。
もしそんなものが運命だったら、しようがないよな。
抗ったってどうする。抵抗して、反逆して、必死の望みをしても、意味がない。
はじめから運命は決まっていたのだ。

たった十年の人生だ。
水のように流れる。運命を受け入れる。
それだけしか、しようがない。

30歳になったら死ぬ

いつだったかしら。
私は学生時代、この文章を書いた。それからもう四年は経って、今では毎日、労働している。
あのときからなにも変わらない。

それでも、卑劣な自己正当化だとしても、悩んできたのだ。太宰治の『富嶽百景』より、人一倍悩んできた自負だけはある、とあったが、それと同じようなもんだ。

そして現在、一つ決めたことがある。

30歳になったら死のう。

なぜ三十歳なのか。幾ばくか猶予が欲しかった

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諦念について。

諦めて、まあ、いいかあ。みたいなこと。
しようがない。もうどうしようもない。
卑怯なやつは卑怯だし、自覚がないのもあたりめえ。
じゃなイカ。くコ:彡

不機嫌そうかもね。
でも、無感覚なんだ。
努めてなにも考えないこと。
きっとこれは、心の防衛反応。
できれば不機嫌そうなのを隠せればよい。
いつもより、意識して明るく、ふふふ、と楽しそうに。
そうやっていこう。
あらゆるコミュニケーションは諦めたの

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死の幸福。

美味しいもの食べたり、趣味をやったりして
ときどきの楽しさや平穏を感じて
それを生きがいに頑張って生きても
それはほんの、ひとときの幸せ
不条理、不整合の毎日を耐え
一日一日が消えゆくことを見つめ

そして、天罰が下る。

無慈悲に、脱け殻の運を絶え
唯一の平穏さえ侵しゆくのを見つめ
苦しい、不幸から自分を解放してほしい

いっそ、なにも感じない世界へいきたい。

死んでしまえばなにもなくなる

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現在に居る、生きる人。 〜近代文学たちを添えて

幸福と時間、これには深く関係性がある。

幸福のうち一つには、平穏というのがある。
平穏に生きる人には、未来や過去が存在しない。ただ、今を生きている。今しか想像できない。
時の流れは瞬間のため、速度の概念はなく、気づいたら一日が経っている。

平穏とは、無感動、ときどき感動。
この感動の状態にあるとき、時の流れはとてもゆっくりで、今にも死に絶えそうだ。痴呆老人のような歩き振り。
今際の際に居る人は

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