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感覚統合について

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感覚統合についてnoteの記事をまとめました
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#発達障害

子どもの発達と感覚統合の4段階

子どもの発達と感覚統合の4段階

人はみな感覚を統合して大きくなり、発達した能力を使って大人になります。

インスタグラムにも載せていますが、こちらでは詳しく説明しています。

感覚を統合もピラミッドのように4つの段階があります。
前回の発達の順番をより具体的な内容にしています。

また、今回も子どもの発達の感覚統合という本の1部をまとめています。

慣れない環境でも養育者がいると耐えることができるという部分において、本書には、子

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#28 「感覚統合」の観点から見た、木登り

#28 「感覚統合」の観点から見た、木登り

MelonPapaです。発達障害の4歳の息子との生活を通して感じたことや見聞きしたことを発信しています。(自己紹介はこちら)

今回は息子と公園で遊んでいる時にふと、木登りって感覚統合の観点から見ると効果的な遊びだな、と感じたので、それについて書こうと思います。

感覚統合とは?私は、発達障害に関する本を読んでいた時に、感覚統合という言葉を始めて知りました。ご存じない方はGoogleで検索すると解

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感覚統合との出会い

公認心理師の資格を取り立ての頃、まずは発達検査を取れるようになりたいと思い、WISCの勉強会に参加していました。

そこで、感覚統合の実践家に出会ったのが最初です。

特に、感覚統合について語る上で必須な「発達のピラミッド」の考え方に共感しました。
人間の発達には、身体的な部分と認知的な部分にわかれます。

【身体的な部分】
呼吸・睡眠・消化・吸収・代謝の発達

感覚(視覚・聴覚・固有感覚・前庭

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おかあさんのための感覚統合療法 1

おかあさんのための感覚統合療法 1

第1回おかあさんのための感覚統合療法とは?

私は、肢体不自由児施設で作業療法士として働いていました。

脳性麻痺のこどもたちに対して、様々な治療法(訓練方法)が、行われていた時代でしたが、「発達遅滞」という診断のついたこどもがふえてきました。読んで字の如く、発達が遅れていると言うことなのですが、麻痺があるわけでもなく身体的な異常があるわけでもないのに、運動発達の遅れている乳幼児さんのことです。こ

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【第二の達人登場!】感覚統合の視点からの支援(川上康則:東京都立港特別支援学校主任教諭/『ズバッと解決ファイル NEXT LEVEL』より)

【第二の達人登場!】感覚統合の視点からの支援(川上康則:東京都立港特別支援学校主任教諭/『ズバッと解決ファイル NEXT LEVEL』より)

『クラスで気になる子の支援 ズバッと解決ファイル NEXT LEVEL』を一部無料で公開する本企画。今回で早くも3回目となりました。
前回に続き今回も達人にご登場いただきます。第二の達人として、感覚統合の視点からどのような支援が可能か、川上先生のアプローチに注目です!

「見る・見える」は目の機能だけにあらず
 私は「感覚レベル」のつまずきに着目し、感覚統合という視点からマモルさんの支援を考えてい

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中年女性、感覚統合療法で身体をつくる~こだわりと感覚過敏

中年女性、感覚統合療法で身体をつくる~こだわりと感覚過敏

よく
「発達の人はこだわりが多い」
と言われる。
自覚はあるような、ないようなで、むしろ
「感覚が許容できる範囲がえらく狭い」
というのがしっくりくる。
許容範囲外のものに遭遇するとその場で固まったりプルプルしだす人もいる。
それくらい嫌だったり、許容できるものは
「ライナスの毛布」
の如く、いつも手放さずにいたり、いつも同じものを使って安心感を得る。

……発達障害って臆病じゃね?と思った人もい

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発達障害と感覚統合 (利き手の定まらない息子の例から紐といてみた)

発達障害と感覚統合 (利き手の定まらない息子の例から紐といてみた)

自分や子どもに発達障害があると堂々と話していると、「実はうちの子も・・・」と相談されることが増えてきた。そして、「診断がなぜいるの?」といった悲痛な声もよく耳にするので私なりの考えをまとめてみることにした。

2012年に児童福祉法の一部が改正され、それまでは障害別だった通所支援が一元化され”障害児通所支援”いわゆる放課後等デイサービスや児童発達支援施設が開設されだしました。それと比例して、発達障

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感覚統合のこと〜母の目線から〜

感覚統合のこと〜母の目線から〜

前回、感覚統合について書くと決めてから数日。
どうやって書いたらいいかなとだんだん私は迷いはじめた。
感覚統合って本当に奥が深いし、簡潔になんてまとまらないし。
ましてや、その道の専門家の方の書いたわかりやすい書籍やブログなどは山ほどあるから、何も今さら私が綴るまでもないかと。

ただ、それでも私が伝えたかったのは何だったのか。

それは、やっぱり「感覚統合の偉大さ」についてだ。

そんなわけで、

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OT(作業療法士)さんとの時間〜感覚統合って?〜

OT(作業療法士)さんとの時間〜感覚統合って?〜

療育センターに通うようになって、息子が一番楽しんでいたのは作業療法の時間だったと思う。

まだセンターに通い初めの頃、私は、OTさんとSTさんの区別がつかなくてよく混乱した。
それぞれに正式名称はきちんとあって
STは Speech Therapist
OTは Occupational Therapist
の略だということを教わった。
そしてセラピストさんという意味と同時に
STは言語療法
OTは

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教室で活用できる感覚統合的視点

教室で活用できる感覚統合的視点

こんにちは。NPO法人日本インクルーシブ教育研究所です。第7期学習・発達支援員養成講座2回目「幼少期 理解と関わり方」2本目の動画視聴講座が終わりました。「教室で活用できる感覚統合的視点」について広島大学の石附智奈美先生にお話いただきました。

早速ですが受講生の感想を紹介します。

・どうして○○しないの?とか、○○できないのかなど、目の前の行動だけで評価する自分がいました。感覚統合のことを学び

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前庭覚?固有覚? 子どもの発達の理解に欠かせない感覚統合の話

前庭覚?固有覚? 子どもの発達の理解に欠かせない感覚統合の話

みなさんは「感覚統合」をご存知でしょうか? 聞いたことがない方も多いのではと思います。

僕は児童福祉の業界にきて初めて耳にしたんですが、内容を聞けば聞くほど納得感があり、児童福祉のプロが子どもの発達についてどんなふうに考えて見立てを立てているのか、その背景となる知識部分に触れることができます。僕自身、いま6ヶ月の乳幼児を育てている父親でもあるので、さらに興味を持っている分野です。

例えば「この

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