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ノンフィクションがベースにあると、現実が変化していく感覚がある

ノンフィクションがベースにあると、現実が変化していく感覚がある

ゴッホ兄弟と、パリで活躍した日本人画商の交歓の物語『たゆたえども沈まず』(原田マハ)の感想です。

現実と地続きになっている作品は、現実に変化をもたらすなあと。
例えば、これからゴッホの絵の見方が変わるなぁとか、林忠正について調べまくっている自分がいたりとか、これからは東京を見ながらパリを思い浮かべるんだろうなぁとか。

ゲームをしている時なんかもそうで、フィクションの中で完結するだけのゲームだと

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『SNSの哲学:リアルとオンラインのあいだ』感想

『SNSの哲学:リアルとオンラインのあいだ』感想

承認欲求つよつよの自分をなんとかコントロールしたくて手に取った一冊。

もともと私は、相手に期待通りに動いてほしい!自分のリアルの発言からSNSまですべてを承認してほしい!という思いが強かったです。極端なのはわかっていても、本音はそんな感じ。

タイムラインをみて他者を理解することにも努めていましたが、孤独さが常につきまとっていました。「つぶやき」を投稿しているのだし、相手はきっと本音を書いている

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『人を動かす』 読書記録①

『人を動かす』 読書記録①

積ん読を解消しようシリーズ第一弾!
『人を動かす』を最初に知ってから10年くらい経っていて、購入したのが2週間前。
で、3原則と、6原則の2つ目まで、ようやく読めた…😭

本格的に読み始める前に、まずは目次をざっと読みました。自分が普段無意識にやっていることと、そうでないこと、入り混じっているなぁと思いました。

上司に勧められて読み始めたのですが、確かに、理解はたやすいが徹底は険しい道のりに思

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『これって本当に「繊細さん」?と思ったら読む本』(武田友紀、名越康文)

『これって本当に「繊細さん」?と思ったら読む本』(武田友紀、名越康文)

ようやく読了したので、気づきをまとめます。

前半では特に、繊細さとキャリアについてのヒントを多く得られました。そこから派生して、どうすればより良く生きていけるのか?についても知ることができました。

後半は、精神医学やカウンセリングの専門的な内容もふまえた内容でした。読み進めるのにわりとパワーが必要でしたが、その分、得るものも多かったと感じます。

繊細さとキャリア

まず、 職場環境が合うかど

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『給料の上げ方 日本人みんなで豊かになる』(デービッド・アトキンソン)

『給料の上げ方 日本人みんなで豊かになる』(デービッド・アトキンソン)

今まで私は、給料が上がらないのは、基本的には政府のせいだと思っていました。
だから、個人がいくら頑張ろうが焼け石に水で、逆に政府さえ動けばほぼすべて解決する。
なにより、デフレがデフォルトの世界に生まれたと思っていました。
世界における日本の立ち位置も、高度経済成長期やバブル期よりは下降しているけれど、
"貧困"というワードは大げさだな、炎上商法みたいなものだろうなと捉えていました。

本書を読ん

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『預金残高391円だった僕が資産10億円になれたお金の引力』末岡由紀

『預金残高391円だった僕が資産10億円になれたお金の引力』末岡由紀

本書を読むまでは、資産家とは、とにかくいつ何時もお金最優先の人間だろうと思っていました。
趣味も仕事もマネーゲーム、人間関係も損得勘定で作っていて本当に信頼できるのはお金だけ・・・という感じ。
また、一部のレアな人を除くと、お金持ちになれるのは、富裕層家庭に生まれた人や、もともと学力がある優秀な人だけだと想像していました。
精神論で色々言ったところで、生まれながらの才能や環境といったアドバンテージ

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『サクッとわかるビジネス教養 マネジメント』(遠藤功)

『サクッとわかるビジネス教養 マネジメント』(遠藤功)

ずっと、うっすらと違和感は抱きつつも、
「マネジメントとは、管理することだ」と捉えながら、管理職をやってきました。

本書に書かれていたのは
”マネジメント=最適化”。
衝撃と同時に腹落ちを感じました。

「最適化と書いていい感じと読む!」
そんなスタンスの本書は、イラストや図解が豊富で、1~2日で読み終えられます。
マネジメントとはそもそも?というところから、
セルフマネジメント、チームマネジメ

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『アートがわかると世の中が見えてくる』(前﨑信也)

『アートがわかると世の中が見えてくる』(前﨑信也)

以前読んだ、『13歳からのアート思考』にて、自分なりに絵画を解釈する楽しさを深められました。
自分の感性のおもむくまま、自由に解釈する楽しさこそが至高と思うようになりました。

今回、『アートがわかると世の中が見えてくる』を読んで、
冒頭から「アートを理解することは、感じることとは、異なる」という記述がありました。
『13歳・・・』とは違う、新たな切り口に惹かれ、読み進めたところ、
これは、アート

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『5W1Hマネジメント』

『5W1Hマネジメント』

この本を読む前、私は、感覚でマネジメントをしていました。
そのため、再現性の有無やマネジメントが順調かどうかがまちまちだったり、自分の手法を体系的に説明しづらかったりしました。

この本を通して4つのことに気づきました。

1つ目は、私にとって、5W1Hという「型」を用いれば現状が好転しそうだということです。なぜなら、私は真似することが得意で、「守破離」に基づいて成功するケースが多いからです(ex

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『30歳から伸びる人、止まる人』(有川真由美)の刺さった部分

『30歳から伸びる人、止まる人』(有川真由美)の刺さった部分

『30歳から伸びる人、止まる人』(有川真由美)を読んで、
心に刺さった部分や、「そういえばこれ無意識にやっているわ」と思うものをまとめました。

・求めてくれる場所を探す仕事をしている以上、まずは”相手ありき”と考える。なぜなら商機があるから。
自分の求めることよりも、相手の求める方向に対して、「自分には何ができるか?」を考えて動こう。

・30歳から「求められる」人とは30歳を境に相手や組織が期

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『若い先生のための教えることが楽になる技術』(高濱正伸)の感想

『若い先生のための教えることが楽になる技術』(高濱正伸)の感想

『若い先生のための教えることが楽になる技術』(高濱正伸)を読んで、参考になったマインドやノウハウをまとめました。
先生だけでなくすべての大人、対子どもだけではなく例えば部下に対してなど、いろいろな場面で応用が効きそうなものもありました。

1.人にできることは、現場に立って感じること人間としてのバランス、失敗や落ち込むこともすべて含めて、育てていく。100点満点、まったくミスをしないロボットのよう

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【いい本読んだ】「すぐやる人」と「やれない人」の違い

【いい本読んだ】「すぐやる人」と「やれない人」の違い

すぐやることで人生が激変する!
…というのは何とな~く体感していたものの、体系的に振り返る機会がほしいと思いました。
また、周りの人間を動かすには?という点で悩んでいたこともあり読み始めたのが↓こちら

一番の推しポイントは、成功法にくわえて「いっぽうで、失敗する人はどういう行動をとりがちか?」という点に常に言及していたことです。
ここが説得力を増大させていましたね。比較しながらだとわかりやすいし

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『父滅の刃』(樺沢紫苑)読了

『父滅の刃』(樺沢紫苑)読了

いやあ~ようやく読み終わりました!

はじめに
父性の重要性や、自分自身は成長しているのか、父性を表現できているのかを考えさせられました。
特に、人の成長に寄与する立場の方には一生役立つ、本質的な内容の書かれた1冊ではないでしょうか。

章ごとの覚書を残しておきます。
以下、本編のネタバレを盛大に含むためご注意ください。

↓↓↓

【1章】海賊の心理学
・ONE PIECE 
特定ではなく大衆に

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