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ノンフィクションがベースにあると、現実が変化していく感覚がある

ゴッホ兄弟と、パリで活躍した日本人画商の交歓の物語『たゆたえども沈まず』(原田マハ)の感想です。


現実と地続きになっている作品は、現実に変化をもたらすなあと。
例えば、これからゴッホの絵の見方が変わるなぁとか、林忠正について調べまくっている自分がいたりとか、これからは東京を見ながらパリを思い浮かべるんだろうなぁとか。

ゲームをしている時なんかもそうで、フィクションの中で完結するだけのゲームだとあまり続かないのだけれど、例えばフィットネスをして自分の体に変化が現れるゲームだと、長く続く。『たゆたえども沈まず』で得た感覚もこれに近い。

ちなみに今回、初めてオーディオブックにて読了。語り手の方の演技力よ…!一人十役は務めたのではと思う。アマゾンオーディブルだと、一人ひとりに違う俳優さんが配役されてたりするけど、オーディオブックは違うんだなあ。
ラジオドラマと落語のいいとこ取りをしたような、本当に素敵な作品でした。毎日毎日、家事や通勤のときに聞く習慣が自然とついていきましたね。だって、こんなにドキドキワクワクするんだもの!
オーディオブックは初回無料なので、気になる方はぜひ!

原田マハさん、オーディオブックの皆さん、その他、関係者の皆様方、ありがとうございました!

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