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ピンチをアドリブで乗り越える技

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#ピンチ

ピンチをアドリブで乗り越える技 99/100(Online1,2)

ピンチをアドリブで乗り越える技 99/100(Online1,2)

23年7月8日17:40に加筆

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

今日はオンラインを想定して考えてみようかと思います。

以前、映像の演技には、針穴に糸を通すような、細やかな表現が必要である、というお話をしました。

カメラのレンズには、ピンホールという光を取り込む穴が空いていて、まさにそこに意

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ピンチをアドリブで乗り越える技 97/100(強調)

ピンチをアドリブで乗り越える技 97/100(強調)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

今日はセリフの意味を伝えるために、イギリスの役者が心掛けるツールをご案内します。

ピンチに陥った時、何に気をつけて話せばいいのかの、ヒントになると思います。

一文の中で強調するべき単語は、基本的に一つであると教わります。

例えば、
Mary had a li

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ピンチをアドリブで乗り越える技 96/100(立場)

ピンチをアドリブで乗り越える技 96/100(立場)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

昨日に引き続き、イギリスの演劇学校で行われているエキササイズをもとに、私たちが即興の劇団で、インプロのために独自に開発したものです。

実践するには、2人必要なので難しいとは思いますが、「アドリブで乗り越える」為のヒントが詰まっていると思うので、ご紹介します。

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ピンチをアドリブで乗り越える技 93/100(スピーチ10 -イメトレ)

ピンチをアドリブで乗り越える技 93/100(スピーチ10 -イメトレ)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

スピーチに関するお話も、今日で10回目となりました。

「ピンチをアドリブで乗り越える」とは少し方向性がずれているかもしれませんが、今までご紹介してきた様々なツールを、実際の場面でどのように活用するかを、スピーチという特定の状況を例に、まとめてきたつもりです。

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ピンチをアドリブで乗り越える技 82/100(非言語)

ピンチをアドリブで乗り越える技 82/100(非言語)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

先日、友人と話していて、私の思う

「演技はセリフでない」

の原点とも思える出来事を思い出したので、ご紹介します。

ピンチ禍においても、「何を言うか」ではなく、どういった表現をしているかに、気を配ることが重要かと思います。

なぜならば、演技に限らず、コミュニ

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ピンチをアドリブで乗り越える技 81/100(パニック)

ピンチをアドリブで乗り越える技 81/100(パニック)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

私事で恐縮ですが、実は数日前に大ピンチに遭遇したので、そのお話をしなくてはですね…

連載をしている立場上、恥を曝け出します。

海外のとある島にいたのですが、滞在を終えて帰国する時に、事前に帰りの船のチケットを取るのをサボってました。

行きの船がガラガラだった

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ピンチをアドリブで乗り越える技 80/100(視点)

ピンチをアドリブで乗り越える技 80/100(視点)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

前回と前々回に引き続き、『レイルウェイ 運命の旅路』についてのお話です。

私が撮影を続ける中で、一番印象に残っていて、かつ衝撃的だったのは、作品の中での「視点」に関することです。

映画でも舞台でもテレビドラマでも、物語というものは、だいたい主人公の視点から描か

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ピンチをアドリブで乗り越える技 78/100(逆算)

ピンチをアドリブで乗り越える技 78/100(逆算)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

今日は、逆算の創造性について詳しく書いていこうと思います。

以前『深化』でも触れた内容で、

最近も、『独創』で少し似たお話をしています。

「いま、ここ」の空間には、最適最善のストーリーが流れていて、演者はそれを『捉える』だけで良い。

という考え方で、なんだ

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ピンチをアドリブで乗り越える技 76/100(具合)

ピンチをアドリブで乗り越える技 76/100(具合)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

昨日は、撮影の一番最後に、最も精細な演技が求められる自分のアップを、撮らなくてはいけないという事態も生じるというお話をしました。

これって、針穴に糸を通すような、絶妙なさじ加減です。

私は、能舞台に立ち、面(オモテ)という仮面をつけた時の演技が、これに近いと思

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ピンチをアドリブで乗り越える技 75/100(配分)

ピンチをアドリブで乗り越える技 75/100(配分)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

昨日は、独創性が必要かどうか、さらにはそれを見せつけるような行為への疑問を書きました。

ちょっと、難しいというか、際どいテーマだったと思うのですが、今日も少し攻めます。

全力投球する必要はあるのか?

です。

誠心誠意、全力を尽くせば、
常にベストを目指す姿

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ピンチをアドリブで乗り越える技 74/100(独創)

ピンチをアドリブで乗り越える技 74/100(独創)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

『The Stick』エキササイズのご紹介も、今日で3日目です。

このエキササイズで、前の人たちの真似をするためには、『傾聴』が欠かせないという話をしました。つまり、洞察力と、受け取った情報を処理する解析力、この双方が求められるのです。

正解の棒の持ち上げ方と

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ピンチをアドリブで乗り越える技 73/100(完コピ)

ピンチをアドリブで乗り越える技 73/100(完コピ)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

昨日は、棒を使ったエキササイズのお話をしました。

イギリスの演劇学校では、それぞれの演技メソッドの名称と、その意義を先生から教わることがなかったのと同じように、このエキササイズの呼称も知らないのですが、私は『The Stick』と呼んでいます。

キレないことの

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ピンチをアドリブで乗り越える技 72/100(キレる)

ピンチをアドリブで乗り越える技 72/100(キレる)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

「ピンチに強い精神力」に関して、もう一つご紹介しておきたいです。

『The Stick』

これは、イギリスの演劇学校で、結構初期に行われる授業なんですが、妙に記憶に焼き付いています。

私たちは輪になって座ります。

そして、一本の長い棒が、一人の前に置かれま

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ピンチをアドリブで乗り越える技 68/100(ガマン)

ピンチをアドリブで乗り越える技 68/100(ガマン)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

今日は半分お遊びの投稿です。

「急にトイレに行きたくなった」

ピンチですよね。

こんなとき、そもそも文明が発達する前の人類は、きっとトイレを我慢することとか、無かったんじゃないかな?

と、思うのですがどうでしょうか?

狩猟中に、隠れてなきゃいけないのに、

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