秋山タイジ
文章、音楽全般についてのノート
配信曲の紹介
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近況や、詩のようなものなど
noteに最後に投稿してから2年近くが経ち、しばらく御無沙汰しておりましたが、先日、新しいアルバムが配信されました。2020-21年に制作したもので、アルバム名は『Nolymus…
今年(2022年)の1月3日に書き終えた文章です。詩のようなものというか。 見えているのに遠い場所ロマンとは遠さのことかもしれない。そこはただ遠くにあるだけではなく、…
noteで久しぶりの投稿になります。ホームページを新しくしました。 これまでのホームページは、10年近く前につくって、あとから色々と加えたり外したりしているうちに、い…
2019年に配信した両A面シングル『東京零年/消滅後の世界』に収録している曲です。1曲目の歌詞内容から随分時がたった、ある日の場面をイメージした歌詞で、主人公は「彼が…
▶ Spotify ▶ Apple Music 「サマンサ・リリー」は、2018年に配信したアルバム『ソラ・アオイデー』に入っている3拍子の曲です。 黄昏に沈む電飾の都會(みやこ) 大虚…
昼の緑地。木々は静まり返っていて、生い茂った緑色がちょっと生々しく迫ってくるように感じられる。今年も猛暑だけど、去年までの熱波とは違って暑さは少しマシかなと思う…
「データ・イン・ダスク」は2018年に配信した『アストロライフ@サイバーパーク』収録曲です。 *************************************** 薄暮れの空に霞んだデータ(架空…
「暮らしのルナ」は、3拍子の、シンプルなフォークソング調の曲です。19歳の頃に作った曲をリメイクして、アコギの伴奏をメインにUTAUで歌わせています。2018年に配信した…
写真に写っている光景のなかに自分はいないけれど、どこかからそれを眺めている自分がいる。空とか、遠くの山々、街、木々といったもの。カメラは外界を内側へと裏返して記…
目次 1.メディアがメッセージの時代 ■ テレビ・ラジオ・レコード ■ ロック 2.デジタルによる再帰的なループ ■ 音声のメディア ■ ヒップホップ 3.流通する文…
2015年にディープラーニングがブレイクして、人工知能は世界を変えた(のかもしれない)――音楽にも多大な影響を及ぼしていているAIは、いったい何を変えたのか、というこ…
「planar」は短めのインストで、タイトルは「平面の」という意味です。2015年につくったもの。未配信の小曲です。
「Ambiguity」は2014年に配信した曲です。スローでアンニュイな、5小節のミニマルというか…。タイトルは「曖昧さ」「両義的な」という意味で、アンビバレンスと似ているよ…
昔、どこかで買った「メトロポリス」のビデオ。長いあいだ、観ることなくしまってあるものだけど、映画のなかでアンドロイドが誕生するシーンを、時々、思い出すことがある…
部屋にはブラウン管のテレビが置きっぱなしになっている。デジタル放送開始前に買ったもので、久しぶりにスイッチを入れてみたら、画面が明るくなった。壊れてはないが、放…
アンビエンス(ambience)とは「環境」「雰囲気」といった意味の言葉で、音楽の場合には「響き」として使われることが多い。「響き」は、音楽を聴くには欠かせない要素だけ…
2022年6月25日 19:20
noteに最後に投稿してから2年近くが経ち、しばらく御無沙汰しておりましたが、先日、新しいアルバムが配信されました。2020-21年に制作したもので、アルバム名は『Nolymuse(ノリムース)』といいます。曲は、インストゥルメンタルのほか、Merrow,YOKO(NEUTRINO)を使っています。Nolymuse曲については、下のページでも説明しています。Nolymuse - アルバム内容
2022年7月18日 19:18
今年(2022年)の1月3日に書き終えた文章です。詩のようなものというか。見えているのに遠い場所ロマンとは遠さのことかもしれない。そこはただ遠くにあるだけではなく、見えているのに、遠すぎて辿り着くことができない場所のことだ。たとえば宇宙。宇宙は見えている。満天の星々として。銀河として。けれども、遠すぎて到達できない。神話も同じだ。知っていても体験できないから、それは物語られるしかないのだ。自分
2020年9月27日 19:00
noteで久しぶりの投稿になります。ホームページを新しくしました。これまでのホームページは、10年近く前につくって、あとから色々と加えたり外したりしているうちに、いつの間にか、ゴチャゴチャとなんだかわからないものになってしまい、前々から変更しようと思いつつ放置したまま過ぎていたのですが、先日、ようやく新しくしました。とくに凝ったものではないですが、今までより少しはすっきりしたんじゃない
2020年8月20日 19:51
2019年に配信した両A面シングル『東京零年/消滅後の世界』に収録している曲です。1曲目の歌詞内容から随分時がたった、ある日の場面をイメージした歌詞で、主人公は「彼が見ている世界」のなかにいて、世界が「消えてゆく」ことで始まりを示唆してみた内容です。また、後半にあるピアノ・ソロの箇所は、この曲のサウンド・データを解析し、それをシーケンス・データ化したものを手を加えないまま演奏させてみたものです。
2020年8月19日 19:36
▶ Spotify ▶ Apple Music「サマンサ・リリー」は、2018年に配信したアルバム『ソラ・アオイデー』に入っている3拍子の曲です。黄昏に沈む電飾の都會(みやこ)大虚(おおぞら)に輝(ひか)る百千(ももち)のヱレクトロン星の静寂(しじま)に合成の女神噫(あゝ)響く聲はソプラノの挽歌(ヱレジー)官能の廃墟は此処に目眩(めくるめ)く回路は動き花咲き謡う機械サマン
2020年8月13日 15:10
昼の緑地。木々は静まり返っていて、生い茂った緑色がちょっと生々しく迫ってくるように感じられる。今年も猛暑だけど、去年までの熱波とは違って暑さは少しマシかなと思う。帰ったらしなければならないことが残っていて、それが片隅に引っかかっているのだけど、短い時間、目の前の景色を写真に撮っていた。
2020年8月11日 19:21
データ・イン・ダスク- Data in Dusk
「データ・イン・ダスク」は2018年に配信した『アストロライフ@サイバーパーク』収録曲です。***************************************薄暮れの空に霞んだデータ(架空の)静かな郊外に出現するあの未来見慣れないロボット(虚数)装置の残骸電子の赤い眼がこの場所を覗いているいま、すべては流れ出し(消える)浮かぶ記号を拾って遠くまで情報の霧が、*****
2020年8月5日 19:59
暮らしのルナ
「暮らしのルナ」は、3拍子の、シンプルなフォークソング調の曲です。19歳の頃に作った曲をリメイクして、アコギの伴奏をメインにUTAUで歌わせています。2018年に配信した『ソラ・アオイデー』収録曲。*********************************************G朝早くから刈り入れものを大地の奏でる調べのなか河は流れ雲はちぎれて山々の楼閣はそびえるEm
2020年8月4日 19:24
写真に写っている光景のなかに自分はいないけれど、どこかからそれを眺めている自分がいる。空とか、遠くの山々、街、木々といったもの。カメラは外界を内側へと裏返して記録する装置で、写っている景観はどこか特定の場所からの眺めなのだから、その場所から見ている誰かがいなければ、世界は成立しない。どこでもない場所から世界を眺めることはできないだろう。誰の視点でもない眺めというのは想像できないけれど、誰かが見てい
2020年7月24日 19:42
目次1.メディアがメッセージの時代 ■ テレビ・ラジオ・レコード ■ ロック2.デジタルによる再帰的なループ ■ 音声のメディア ■ ヒップホップ3.流通する文字と非実在性 ■ インターネットと文字入力 ■ ボーカロイド1.メディアがメッセージの時代■ テレビ・ラジオ・レコード1960年代は、音楽が広範囲に普及した時期だった。当時、ビートルズが「若者文化」の在り方を覆すほ
2020年7月19日 19:25
2015年にディープラーニングがブレイクして、人工知能は世界を変えた(のかもしれない)――音楽にも多大な影響を及ぼしていているAIは、いったい何を変えたのか、ということを思弁的に綴ったメモです。1. 詩人としての人工知能■ 芸術のサイボーグ化人工知能がつくりだしている「作品」は、芸術が構築から解体に向かいはじめた頃の、無調的な音楽、シュールな絵、ダダイスティックな詩、といった作風に「似て
2020年7月15日 19:59
planar
2020年7月12日 20:10
Ambiguity
「Ambiguity」は2014年に配信した曲です。スローでアンニュイな、5小節のミニマルというか…。タイトルは「曖昧さ」「両義的な」という意味で、アンビバレンスと似ているようで違う言葉という。UTAUの歌唱によるループの箇所は「ことばはうたになって」『Butterfly Mode』というシングルの2曲目として配信しました。https://linkco.re/1dU6BsxB
2020年7月11日 19:10
昔、どこかで買った「メトロポリス」のビデオ。長いあいだ、観ることなくしまってあるものだけど、映画のなかでアンドロイドが誕生するシーンを、時々、思い出すことがある。1927年の映画だから、遠く、かつては存在したものたちの記録のように古く、フィルムにはアンドロイドの精巧な容姿が映しだされる。まるで原型のイメージみたいに、消滅した時間のなかで金属の身体は輝いている。幻影のようなその姿は、時間を超えて顕在
2020年6月30日 19:16
部屋にはブラウン管のテレビが置きっぱなしになっている。デジタル放送開始前に買ったもので、久しぶりにスイッチを入れてみたら、画面が明るくなった。壊れてはないが、放送は映らない。一昔前の芸術作品のように砂の嵐がうごめいているだけで、使い道もない。昭和のレトロな年代物でもないから、インテリアにもならない。ただ、ビデオデッキと繋げてあって、昔録画した映画などを観れるようにしてある。それが唯一の使い道なのだ
2020年6月28日 19:13
アンビエンス(ambience)とは「環境」「雰囲気」といった意味の言葉で、音楽の場合には「響き」として使われることが多い。「響き」は、音楽を聴くには欠かせない要素だけど、どこかで演奏すれば、その「どこか」は必ず地面とか壁とかがある空間だから、音というのはイヤでも響くことになるわけだ。スタジオや、コンサート・ホールといった場所は音楽を演奏するための専用の空間で、音の響き方ということまで計算してつく