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叶えない夢があっても
夢は叶えなきゃいけないものか。
実現させるつもりのない夢があってもいいんじゃないか。
たとえば、エマストーンになってLALALANDに出演する人生を歩みたいとか。
エマストーンになって、アカデミー賞の受賞式に出たいとか。
エマストーンになって、新しい映画の制作にプロデューサーとして関わりたいとか。
とにかく、そのことを考えるだけで背筋がのびたり、やる気が湧いてきたりする夢っていうのがあって、
人がキラキラしてみえるのは
仕事終わり、
夜ごはんを食べようと入ったお店で、テーブル席に男女ふたりが座っていた。
*
オレンジの照明にジャズが流れる、純がつく感じの喫茶店で、おそらく友人同士のごはん。
半分、デートの雰囲気をまとってるやつ。
私はひとり席で、窓の外をみながら耳で観察していたけど、
それはもういかにも
「お互い関係性の発展をねらって自分を良く見せようとするがゆえに会話がどうしても面白くならない大学生の
寝巻きスタイルがいい
最近心をつかまれたもの。
ひざが見えるくらいの短パンで
サンダルを脱ぎ散らかして夜の田舎道を歩くかつてのルームメイト。
中央線に揺られながらこのストーリーをみたときに、私が好きなのはこれだったと強烈に思い出した。
2年と半年、まわりに何もない山での学生生活。
カバンも持たずメイクもせずに、つっかけで歩くあの広い道路の感じが好きだった。
待ち合わせてないのに、ばったり会えちゃうあの距離感が
ふたりにしかわからない理由で
いいなと思ってフォローしていたカップルYouTuberのお別れ報告をみて、別れについて考える。
何がきっかけだったのか、どんな話し合いをしたのか、背景が語られることはない。
数年間一緒に暮らしていて
あのふたりだからこそ、飾らず幸せでいられるんだろうなと思っていたひとたちだった。
涙を浮かべながら話している彼女は、どんなことを何回考えて、ふたりで出した結論に納得したのかな。
別れるまでの経