さつき

あだ名がさつき 20代真ん中らへん

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あだ名がさつき 20代真ん中らへん

最近の記事

叶えない夢があっても

夢は叶えなきゃいけないものか。 実現させるつもりのない夢があってもいいんじゃないか。 たとえば、エマストーンになってLALALANDに出演する人生を歩みたいとか。 エマストーンになって、アカデミー賞の受賞式に出たいとか。 エマストーンになって、新しい映画の制作にプロデューサーとして関わりたいとか。 とにかく、そのことを考えるだけで背筋がのびたり、やる気が湧いてきたりする夢っていうのがあって、 それは、叶えるよりも、持っていることそれ自体に意味がある、と私は思っている。

    • 成長に対する自己防衛

      成長という概念は、どうしてこうも私の心をざわつかせるのか。 * 最近フォローした、お菓子づくりのアカウント。 個人でお菓子をつくって、販売する人が運営しているSNS。 写真にうつる焼き菓子たちがすごく美味しそうで、更新されるたびにチェックしては買いに行ける日を夢見て楽しんでいた。 その運営者さんが最近、新しい販売形態としてサブスクを始めていた。 ん、なんか毛色変わったかなと思いつつ、その概要と想いが記されていたので読んでみる。 そしたら、 「20代はチャレンジしまく

      • 26歳

        少し前に、26歳になった。 少し前というかだいぶ前だけどもしばらくは26歳の人生を歩む予定なので、この1年の抱負のような話をしたいと思います。 * 26歳、私にはとても魅力的な歳。 昔出会った素敵な子が、26歳だったから。 それは5年前の留学中。 同じ授業を受けている人たちの中に彼女がいた。 いつもパーカーにジーンズのような服で大学にきていて、 肩にかかるくらいのブロンドを束ねたりおろしたりしていて、 さっぱりした雰囲気が印象的な女の子だった。 誰に対しても優しく

        • 人がキラキラしてみえるのは

          仕事終わり、 夜ごはんを食べようと入ったお店で、テーブル席に男女ふたりが座っていた。 * オレンジの照明にジャズが流れる、純がつく感じの喫茶店で、おそらく友人同士のごはん。 半分、デートの雰囲気をまとってるやつ。 私はひとり席で、窓の外をみながら耳で観察していたけど、 それはもういかにも 「お互い関係性の発展をねらって自分を良く見せようとするがゆえに会話がどうしても面白くならない大学生のごはん」 だった。 喉の浅いところから出すような女の子の声も、 一部棒読みに聞

        叶えない夢があっても

          夢を追うあの人の

          一緒にとった昼休憩で、お弁当を食べながらその人は言った。 結婚して子どもができて、そういうフェーズに入ってる友達の話とか、ひとつの職場に何十年もいられることとか、そういうことが自分には全然面白いと思えなくて。 30歳でこんなこと言ってるのほんとにやばいと思う、って彼女は言った。 舞台の世界を目指してカナダに渡ったこと、 コロナで養成所もオーディションも閉まってしまったこと、 派遣で働いてる今も、歌って踊ることが頭を離れないこと。 思い通りにならなかったいろんな経緯をへ

          夢を追うあの人の

          寝巻きスタイルがいい

          最近心をつかまれたもの。 ひざが見えるくらいの短パンで サンダルを脱ぎ散らかして夜の田舎道を歩くかつてのルームメイト。 中央線に揺られながらこのストーリーをみたときに、私が好きなのはこれだったと強烈に思い出した。 2年と半年、まわりに何もない山での学生生活。 カバンも持たずメイクもせずに、つっかけで歩くあの広い道路の感じが好きだった。 待ち合わせてないのに、ばったり会えちゃうあの距離感が好きだった。 テキトーな格好でいいやっていうあきらめじゃなくて、むしろそんな格

          寝巻きスタイルがいい

          ふたりにしかわからない理由で

          いいなと思ってフォローしていたカップルYouTuberのお別れ報告をみて、別れについて考える。 何がきっかけだったのか、どんな話し合いをしたのか、背景が語られることはない。 数年間一緒に暮らしていて あのふたりだからこそ、飾らず幸せでいられるんだろうなと思っていたひとたちだった。 涙を浮かべながら話している彼女は、どんなことを何回考えて、ふたりで出した結論に納得したのかな。 別れるまでの経緯を説明してくれたとして、 それでもたぶん、他人は理解しきれないんだろう。

          ふたりにしかわからない理由で

          いいなと思う

          ルームメイトが先に行ってるスシロー。 それに合流するために手ぶらで自転車に乗るラフさ。と、その無意味さ。 帰ってきて、それぞれのドアの前で叫ぶ「おやすみなさい」の一言。 まわりの目を気にしていない男子ノリ。 少なくともそう見えるくらい楽しそうに笑ってる彼ら。 事前に話してたわけじゃないけど、その日にみんな集まった昼休み。 都会のオフィスみたいなキャンパスのかっこよさと、自分の居場所に帰ってきたときの安心感。 金曜夜なのに人がまばらな、いびつな形をしたお店たち。 下

          いいなと思う

          外をみること

          隣の芝生は基本いつも青いが、 たまに、サルが木から落ちるくらいの確率で、 自分の環境の良いところに気づくきっかけになることもある。 たとえば、今私の周りには、 職場でラップを大音量で流して笑い転げるお兄さま方がいて 年上とも対等に接しちゃうさばけたお姉さま方がいて ゲラなのに自分のワードセンスも光ってる見守り人がいる。 そんな環境で、特に何を考えるともなく過ごしていたけれど、 あるとき別のコミュニティの人々と話して、愛想笑いをした瞬間に気づく。 あの環境を、自

          外をみること

          私を変えるのは、憧れの人

          「運動しない私が10kg痩せた5つの方法」動画とか、 就活の「ココロザシセミナー」とか、 聴くだけで大満足して、案の定一歩も動かない私。もはや始めから想定内。 そんな、啓発ものに啓発されない私を引っ張りあげてくれるのは、憧れの人たちです。 * 憧れる人というのは、出会った瞬間からなんとなく予感がある。 心のなかでうわぁ…って声がでちゃう感じ。 そして接していくと、やっぱり素敵だった~っていう脱力感とともに、「この人みたいになりたい!」の気持ちで胸が躍ってくるので

          私を変えるのは、憧れの人

          「エモい」以外で話そうとする人と話したいと思う

          この詩をみると、安堵のため息がでる。 なんでもかんでも名前がつけられていくことに対して、ちょっと冷笑的になっちゃうこの可愛げのない心に、そのままでいいんだよって言ってくれているような感じ。 名前がつくことには、いくつかの側面がある。 例えば、自分が悩んでいる症状に名前があるとわかると、安心できることがある。 しんどい状態が少しでも楽になるのは、ポジティブな面。 一方で、実際にはグラデーションがあってそれぞれ異なるはずのものごとが、ひとつの言葉で一括りにされちゃうこと

          「エモい」以外で話そうとする人と話したいと思う

          ありのままの自分と、ありたい自分

          友人や恋人の前で「ありのままの自分」でいられることって、すごく素敵なことだと思います。 でも、ときどきそれは「自分がありたい姿」とはちょっと違ったりする。 * たとえば、お腹がすいたときに機嫌が悪くなるのは、ありのままの私。 でも、お腹がすくたびに人前でマイナスオーラを放つのは、私にとって理想の姿ではない。 要望を伝えるのが苦手で、相手が察してくれるのを待つのが常だけど、本当は爽やかに堂々とおねだりしたい。 相手との距離が近くなればなるほどリアクションがおざなりに

          ありのままの自分と、ありたい自分

          空港ってわくわくするところじゃなかったっけ

          東京駅の八重洲口南でチケットを買い、成田空港に向かうバスに揺られる。 途中でみえた葛西臨海公園の観覧車が記憶と違う光り方をしてて、知らないもののようにその存在を遠く感じた。 イヤホンを通じて聴こえるHonesty、切ないビリー・ジョエルの声。 …あれ、旅行前ってもっと、わくわくするもんじゃなかったっけか? * なにを隠そうこの私、海外旅行へ旅立つために成田空港にいるわけですが、 それにしては気分が落ち着いている。非常に。 海外に行くことって、私にとっては特別なも

          空港ってわくわくするところじゃなかったっけ

          おひとりさまクレープ

          孤独のグルメ、ソロ活女子のススメ、晩酌の流儀などなど、おひとりさまのトレンドはすっかり定着しているようですが、 私がひとりで何かをするとしたら、それを楽しむために必要な条件はただひとつ。 「まわりに人がいないこと」 * おととい、ひとりで天神に行きました。 天神は、東京でいうと渋谷ポジションにあたる街なのですが(たぶん)、 とにかく人が多いところをぶらぶらと買い物してたわけです。 時はおやつどきの15時。 時間あったし、お腹すいたしということで、マイブームであるク

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          note休止期間の収穫

          ほぼ毎週書いていたnoteを約1か月書かなかった。 建前としては、修論の提出があるからというなんとも面白味のない理由を掲げてた。 本音の理由は、余裕がないとか、書きたくなくなったとかではなく、実は意図的にやめてみた節がある。 当方、5年日記を5年続けた人間なので、物事を継続するというプログラムは脳にしかるべく組み込まれてると思ってる。 だから、逆に継続しないときにどんなことが起こるのか、ちょっと実験するような気持ちで休止してみた。 結果、プラスなことは特になかった。

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          ポルトガル

          その地に降り立ったときから8日後に飛行機で発つまで、一瞬たりとも私の心を離さなかったポルトガルへの讃美歌をここに捧げます。 * 最初に断り書きですが、ポルトガルに行ったときの条件がめちゃ良かったというのは前提としてある。 そのうえで、これらを抜きにしても輝くであろうポルトガルの推しポイントを披露していきます。 安いスウェーデンの外食と比較して、です。 当時スウェーデン留学中だった私は、「ランチなら2000円」という悪魔のよろいのような金銭感覚を身につけていました。

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