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おひとりさまクレープ

孤独のグルメ、ソロ活女子のススメ、晩酌の流儀などなど、おひとりさまのトレンドはすっかり定着しているようですが、

私がひとりで何かをするとしたら、それを楽しむために必要な条件はただひとつ。

「まわりに人がいないこと」



おととい、ひとりで天神に行きました。

天神は、東京でいうと渋谷ポジションにあたる街なのですが(たぶん)、
とにかく人が多いところをぶらぶらと買い物してたわけです。


時はおやつどきの15時。
時間あったし、お腹すいたしということで、マイブームであるクレープを食べようと近くのお店を探しました。

チェーン店だったけど、次の目的地に行く途中にあるし、ちょうどいいかと思って足を踏み入れたら、

ホテルのロビーを装った広い店内に、客の数はなんと2人でした。


天神なのに、こんなガラガラ…。


勝手に緩んでいく頬。
何て最高な環境なんだ、と。



おひとりさまの話に戻りますが、私にとって重要なのは「何をするか」ではなく「どんな環境であるか」。

まわりに人がいると、気になって気になってまあ落ち着かないのです。

本当に人がみてるかみてないかは問題じゃない。
「私が」勝手に視線を気にしてしまう。


このクレープ屋さんでは、その居心地の悪さが取り払われていたわけです。

人がいないって、こんなにも私を幸せにする。



ちなみに、私のワーストソロ活体験は、ブダペストでの晩ごはんです。

クルーズが通るきらびやかな川の近く。
入念な事前調査のもと、安くておいしいお店を探し当て、意気揚々と敷居をまたいだそのお店。


店内にはクラブミュージックが流れていました。


さらには私と同年代の女子グループが、料理が運ばれるたびに二枚目店員さんと盛り上がっている。

たしかにね、料理はまちがいなくおいしかったけれども、気まずさと恥ずかしさからくる居心地の悪さには勝てなかったよね。


海外でひとりごはんなんて憧れる~っていう人がいるのかいないのかは知らんけど、私はもう別にやりたくないです。



というわけで、私にとって大事なのは、いかに人がいないところで行動できるかということ。

周囲の目を気にしない姿勢がソロ活の真骨頂だ!というのなら、自意識を引きずりまわしてる今の私にはハードルがちと高すぎます。
楽しめないので遠慮。


逆にいえば、人がいないだけでもううきうきしてくる。

こんなに幸せになるなら、世で称賛されるソロ活の在り方にそわなくてもいいや~と思うわけです。



喜びを感じると、独りのときでも口角って上がるんだよ。知ってた?




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