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東と西の国でー『道草』と『スペシャルズ!』を見て考えるー社会福祉とは「弱者のため」にあるのだろうか。それとも…。

たまたま偶然、短期間に見た。障害のある人と寄り添いケアする介護者を巡る映画。『道草』は、日本のドキュメンタリー。『スペシャルズ!』はフランスの実話を基にした劇映画。

共通するのは、自閉傾向や知的障害のある青年が地域で暮らしていくための実践と模索ー浮かび上がるのは、彼らを受け入れることのできない、わたしたちの社会の仕組みについてーなのでしたが。

でもわたしは、やっぱり自分のことを考えてしまった。

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『はちどり』(韓国/キム・ボラ監督作品)ー14歳、少女を取り巻く「暴力」と、その世界に。気付きながら、もがきながらー確かに歩き出すためにー



わたしは、父に殴られた記憶はないーいや一度だけある。何がどうしてだかは忘れたが、小学生の低学年だったと思う。何かしらしつこく逆らったかして、蹴られたことがあった。後にも先にもそれっきり。

親からの暴力の記憶といえば、母である。幼児期に、叩かれた記憶はない。小学校の3年くらいだったか、子どもからすれば、母は「突如として暴力的」になった。家の向い側にある郵便局で記念切手の発売日。当時、小学生の間

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『三つ編み』 『彼女たちの部屋』レティシア・コロンバイン著 斎藤可津子訳(早川書房)

『三つ編み』が、世界的に大きな評価を得たのは、インドの不可触民ーカースト制の最下層、糞便処理を生涯の職とされ蔑まれる最貧困女性を取り上げ、その地の果てと思われる遠い世界の出来事が、カナダやイタリア先進国と呼ばれる国の女性たちと、見えない糸で結びついているーこの世の現実ーを鮮やかに描き出していたからではないかと思う。

女と呼ばれる人たちが、どんな風にこの世界で生きているのかー実は、わたしたちは、よ

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『なぜ君は総理大臣になれないのか』ー東京で異例のヒットとなったドキュメンタリー。小川淳也議員の17年は、すなわち日本の17年だった。

トップの写真は、なぜ君公式ツイッターから拝借しました。

SNSツイッターで「なぜ君は総理大臣になれないのか」というタイトルを見かけたのは、もうかれこれ2ヶ月くらいは前になるのか。なにやら政治家を追ったドキュメンタリらしい。主人公は、小川淳也議員。大変に不勉強ながら、よく知らない方でした。

わたしは多分、普通一般よりは、ドキュメンタリ映画を見ている方だと思う。ごく若い頃に『さよならPC』(原一男

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鳥たちと一緒に空を旅した少年ー絶滅寸前の渡り鳥を守れー実話を基に「ニルスの不思議な旅」は、蘇るー『グランド・ジャーニー』

子どもの頃、物語が大好きで、たくさんの児童書を読んだ。50年(!?)くらいも前のことだろう。『ニルスの不思議な旅』は、何度も何度も繰り返して読んだ記憶がある。いたずらをして小人にされてしまったニルスが、ガチョウのモルテンの背にのって、隊長アッカ率いる雁の群れと一緒に旅をする。

後にアニメ化されたので、そちらの記憶の方がきっと多いのでしょう。でもわたしは、アニメのニルスもモルテンもアッカ隊長も「イ

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沖縄に見る夢ー「自分が嫌なものを他人に押し付け続けている一人」として日本に生きる全てのわたしたちはー『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』を観る。

トップの画像は、リンクした映画のHPから拝借しました。

ちむぐりさーとは「肝ぐりさ」ーあなたが悲しいと私も悲しいーという意味の沖縄言葉(ウチナーグチ)だそうだ。

映画の冒頭から「悲しくてやりきれない」(歌詞サトウハチロー)のウチナーグチバージョンが流れる。

悲しくて 悲しくて とてもやりきれないーこの胸に秘められた悲しさを誰にもわかってもらえない。救いはどこにあるのか。ハチローの歌詞は、孤独

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日本の水を売り渡してはならないー世界のためにーわたしたちのためにー『水道、再び公営化!』岸本聡子著(集英社新書)

中身も大変重要ですが、とにかく文章が読みやすい。水道なだけに水のようにすっきり爽やかな文体。どんどん飲めちゃう😀 あっという間に読んでしまいました。だからといってちゃんと理解してるとも思えませんけど…何度でも読み返してみればいいんだ。各章とても面白いので、好きなところを読めばいいと思います。

世界の新自由主義ーグローバル企業による独占事業は、各方面に渡り欧米で始まる。水道事業は、水メジャーと呼

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『女帝小池百合子』ー壊れた自己愛は、他人を喰らい続けることで増殖していくのかーなんか鬼滅の鬼みたいだよ。百合子って…。

『女帝小池百合子』石井妙子著 文藝春秋刊
400頁の長い本。2日くらいで一気読み。昨日、読み終わったら深夜1時だった…。後半の希望の党からの展開は、既知のものですが、それにしたってなあ…もしもこれから政治家になりたいと希望をもってる若い人が読んだらどんな気持ちになるんだろうな…。

大ボラ吹きで見栄っ張り、お金を使いまくり、借金しまくるような父のと「女でも自分の力で生きていけるようにしなさい」と突

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生きていくためにー『プリズン・サークル』坂上香監督作品を観た。すごい映画だった。

TC(セラピューティック・コミュニティ)
Therapeutic Communityの略。「治療共同体」と訳されることが多いが、日本語の「治療」は、医療的かつ固定した役割(医者―患者、治療者―被治療者)の印象が強いため、映画では「回復共同体」の訳語を当てたり、そのままTCと呼んだりしている。英国の精神病院で始まり、1960年代以降、米国や欧州各地に広まった。TCでは、依存症などの問題を症状と捉え、

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雲の上の村からー殺すことを拒んだ男『名もなき生涯』ーテレンス・マリック監督映画を見た

緊急事態宣言の北海道。火曜日の街は、いつもとそんなに変わった感じもしなかったかなあ。長い映画を見てお腹がすいて、狸小路4丁目の香州にいったら、いつものように混んでてランチタイム終わりのサラリーマンおじさんたちが、ぞろぞろ集団で降りてきたよ。緊急事態宣言ていったい……。

ー悪ーはどこにあるのか。
ー悪ーと判断する為の定規は何なのか。
オーストリアの雲の上、アルプスの麓で営まれる「シンプルな暮らし」

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