マガジンのカバー画像

「書くこと」について気づきを与えてくれたノート集

35
自分のことばを書くって奥が深い。刺激を受けた考え方をまとめてみました。
運営しているクリエイター

記事一覧

いまどき「本」はオワコン……じゃない!? ——『本を出したい』刊行記念バディ対談

いまどき「本」はオワコン……じゃない!? ——『本を出したい』刊行記念バディ対談


著者になろうぜ、という本ではなくて。——『本を出したい』、今までにない本でした。著者になるまでのロードマップが子細に描かれる中、出版にまつわるエモーショナルなエピソードが挟み込まれたかと思えば、「なぜ本を出すのか」「本とは何か」といった問いに対するさとゆみさんの考えが語られ……。

さとゆみ:ありがとうございます。著者としてライターとして、見たこと、聞いたこと、考えたこと、てんこ盛りしました。

もっとみる
ライター視点で感じるChatGPT(GPT-4)の驚異的なすごさ

ライター視点で感じるChatGPT(GPT-4)の驚異的なすごさ

話題のChatGPTを有料プランで使い始めた。ライターがどう活用できそうか、という観点でさまざまな発見があったので書いてみたい。

そもそも、ChatGPTとは何か? 簡単に言えば、質問を投げかけると、AIが即座に回答(記述)してくれるものだ。

より正確には、「入力」に対して「出力」がなされる仕組みなので、質問形式でなくてもいい。仕事を命令すれば、嫌な顔ひとつせずこなしてくれるし、何かエピソード

もっとみる
ネタが1つしかなくても、「切り口」を変えればいろんな形になる

ネタが1つしかなくても、「切り口」を変えればいろんな形になる

書籍『#書く習慣』の発売に伴って、ありがたいことにイベントや取材が増えた。

一方で、「同じようなイベントや記事になるのが嫌だなぁ」という気持ちがあったので、どうにかできないか考えた結果、あえて毎回切り口を変えて喋ってみることにした。たとえば、下記のようなテーマだ。

・ライターの心構えと仕事獲得法
・書く習慣のつくりかた
・本を出版するためのヒント
・Twitterとnoteの使い方
・クリエイ

もっとみる
発信を通じて"自分を愛してくれる人"にフォローしてもらう方法

発信を通じて"自分を愛してくれる人"にフォローしてもらう方法

今日は、わたしがいつも発信で大切にしていることを書いてみます。

「同じくらいのフォロワー数なのに、ゆぴちゃんのエンゲージメント(いいねなどの反応率)が高いのはなんで?」

とよく聞かれるのですが、たぶん、わたしが「フォロワーさんは数より質」という考え方が強いからなんだと思います。

質とか言ってごめん。とってもすばらしいフォロワーさんということだよ!!!(強調)

だから、正直noteもTwit

もっとみる
「いい文章」を書く前に

「いい文章」を書く前に

いい文章を書きたい、と、思っていた。

わたしにとって、それまで考えていた「いい文章」とは、とにかく面白くて、いろんな人に読んでもらえて、いわゆるバズを起こせるような文章。

そんな文章を書きたくて、文章の書き方講座に通ってみたり、文章術の本を何冊か読んでみたりした。

けど、少し前から、その考え方が変わってきた。その理由はふたつある。

◎暮らしを変える書く力

ひとつは、この本を読んだこと。

もっとみる
「いい文章」を書き続けたいあなたへ

「いい文章」を書き続けたいあなたへ

「いい文章って、どんな文章?」

って聞かれたら、なんて答えます?

「日本語の間違いがない文章」
「読みやすい文章」
「最後まで読んでもらえる文章」

こんな感じでさ、いろんな答えがあると思う。

もう今は「1人1ブログ」の時代って言われてて。

この時代を生きるみんなが、文章を書いて発信してる。
だから、「いい文章を書けるようになりたい」って思う人、多いと思うんだ。

私もかつて、そうだった。

もっとみる
いいインタビューの条件。

いいインタビューの条件。

来年ぼくは、「文章の教科書」のようなものを書くつもりでいる。

いまのところそれは、「ビジネスや就職活動にも役立ちますよ」的な本ではなく、もっと具体的で専門的な「ライターの教科書」に近づけたかたちの本をイメージしている。なんといってもコンセプトは、「ぼくが文章の学校をつくるとしたら、こんな教科書がほしい」なのだ。

当然その本には、「取材について」の章も設けようと思っている。ライターにとって、取材

もっとみる
【対談】地方で書いて稼ぐ。仲間と仕事を分け合う。家族との時間を優先する。これからのライターの働き方。

【対談】地方で書いて稼ぐ。仲間と仕事を分け合う。家族との時間を優先する。これからのライターの働き方。

地方で書いて生きていくこと──ライターはライバルのいない仕事

さとゆみ:
江角さんは大学からずっと京都にお住まいで、広告代理店や出版事業も手がける会社 で働かれたのち、29歳でフリーライターになったと聞きました。地方に住んで書くことの魅力、メリットはどういうところですか?

江角:
私自身は京都でライターになってよかったと早い段階で思いました。というのも、京都は全国紙で必ず年に何度か特集が組ま

もっとみる
ライターコンサルの初回セッションで行っていること

ライターコンサルの初回セッションで行っていること

昨日、ライターの眞山ゆきさんにコンサルの初回セッション(90分のお電話)を行った。

最初に彼女からDMをいただいたのは、12月のことだった。

「『ライター コンサル』で検索したら中村さんがトップに出てきたのでnoteのブログなどを読ませていただきました。ライタースキルアップのためにコンサルを受講したい気持ちになっており、先生を探しております。中村さんの文章はとても読みやすく心も動かされる文章だ

もっとみる
【祝・5刷!!】書籍をたくさんの人に届けるためにやったこと全部 #書く習慣

【祝・5刷!!】書籍をたくさんの人に届けるためにやったこと全部 #書く習慣

2021年8月31日に出させていただいた『書く習慣』。

おかげさまで、発売4ヶ月で5刷(15,000部)となりました!

もう本当に…感涙です。お手に取ってくださりありがとうございます。そして、「思わず書きたくなりました!」と早速感想をツイートやブログ、noteなどに書いてくださる方の多いこと。本当にありがとうございます。

今でこそ毎日が皆さまの感想に溢れていて幸せな日々を送っているのですが、

もっとみる
読まれるタイトルは「数字」でキマる!戦略的なタイトルの秘伝のワザ

読まれるタイトルは「数字」でキマる!戦略的なタイトルの秘伝のワザ

「記事を書いたけど、いいタイトルが浮かばない」

先日も、こんな相談がまいこみました。NONO!センスなんて言うのはまだ早ーーーい!でもタイトルで悩む気持ち、とてもわかります。コピーライターとして毎日のように記事を書く私だって、タイトルは時間をかけて悩んでいます。

なぜならタイトルで読者の心に響かなければ、その記事は一生読者には届かないから。せっかく書いた記事が「ないも同然」になっちゃうんです。

もっとみる
もっと読まれる。0.02秒で心をつかむ!タイトルの「言葉の選びかた」

もっと読まれる。0.02秒で心をつかむ!タイトルの「言葉の選びかた」

記事のタイトルは、すごく大事です。
人がそれを見て、無意識にわずか0.02秒で記事を読むかどうか判定するから。タイトルが記事の「予告編」だってことは、以前の読まれるタイトル作りの記事でもご紹介しました。

その中でも、私がとくにこだわるのは、言葉の選びかたなんです。
たとえばおなじ「運動」を表現しようとしても、「エクササイズ」「ワークアウト」「スポーツ」など、使う言葉によって印象がガラッと変わりま

もっとみる
文才の有無に関係なく、誰でもそれなりに整った文章を書くコツ

文才の有無に関係なく、誰でもそれなりに整った文章を書くコツ

 文章の書き方に正解はない。

 ただ、ちょっとした「コツ」みたいなものはあると思う。

 僕は会社に入ってから9年間、「週刊文春」と「文藝春秋」の編集部で、文章に携わる仕事をしてきた。

 たかだが10年足らずの経歴で何を偉そうに、と思われる方もいるかもしれないが、最近になってようやく、「文章を書くコツみたいなものがあるのではないか?」ということに気がつき始めた。

 もちろん一流作家のような芸

もっとみる
「読まれるnote」にするための3つの工夫とは?

「読まれるnote」にするための3つの工夫とは?

5/27に投稿したnoteが、「今日の注目記事」に選ばれた。公開から5日目のきょう、PV数は1万2,000を超えている。

「30年前に母が書いた幼稚園の…」は、なぜ多くの人に読まれ、共感されたのだろうか?



それは、この体験そのものに、希少価値があったからだろう。きっと、スキやコメントをくださった方の多くは、母の連絡帳の文章を読んだ時点で「うんうん」と頷いたり、涙してくださったり、ご自身

もっとみる