発信を通じて"自分を愛してくれる人"にフォローしてもらう方法
今日は、わたしがいつも発信で大切にしていることを書いてみます。
「同じくらいのフォロワー数なのに、ゆぴちゃんのエンゲージメント(いいねなどの反応率)が高いのはなんで?」
とよく聞かれるのですが、たぶん、わたしが「フォロワーさんは数より質」という考え方が強いからなんだと思います。
質とか言ってごめん。とってもすばらしいフォロワーさんということだよ!!!(強調)
だから、正直noteもTwitterも「書き方」「ライターの働き方」に特化すればもっとフォロワーさんが増えることも、頭ではわかっているのだけど、あえて日記を書いたり、普段の生活のことを呟いたりしています。
…ということで、今回は、最近クリエイターフェスでも登壇されていた、けんすうさんのnoteをベースにしつつ、わたしのやり方をお話ししてみます。
このnoteでは、けんすうさんは、「フォロワー数に応じて発信スタイルを変えていく」というお話をされています。
で、わたしもここはめちゃくちゃ同意!です。
「知らない人の日記」というのは読まれる可能性が低いし、わたしが講演で「あなたの日記、誰も読んでませんから!!」とよく言っているのはこれが理由です。
一方で、わたしが日記を書くことをオススメしているのは、「自分と対話できるから」「誰かと繋がれるから」「未来のためになるから」と、どちらかというと「自分のためになる」要素が大きい。
だからこそ、ヘタクソでも、誰にも見られなくてもいいから、自分のために書くことを習慣にしようね!と言っています。
「別にインフルエンサーになりたいわけじゃない」「そもそも発信初心者なのでまずは友だちがほしい」という人は、このやり方でゆるく繋がりを作っていったり、自分と向き合ったりするので全然いいと思います。
では、もしもここで「誰かに読まれたい」という想いが生まれたら。
けんすうさんの言うように、「Information(情報)」の発信が必要となってきます。
わたしは、「誰かに価値を与えること」が必要とされているもの、つまり読まれるものだと思っているので、自分の体験談や、自分が仕事のなかで得た知見やノウハウを発信することが多いです。
ただ、けんすうさんとひとつ違うことがあるとすれば、わたしの場合は下記の3つをステップ的にやるのではなく、全部同時にやっていることだと思います。
それこそ、最初にバズったnoteはTwitterの運用方法だったけど、その前から日記は書き続けていたし、バズったあとも「Twitter運用のノウハウを発信する人」にはなりませんでした。
それは、「自分のことが好きな人だけにフォローされたい」という想いがあったからです。
ある人がグルメ情報を呟いていたとして、ある日その人が顔出しをしたり、グルメ情報以外のことを呟いたりしたら、サーッと離れていくような人にはフォローしてほしくない。
そのために、ライターやフリーランスの情報発信をやりながら、自分の想いを100%曝け出すような日記を書いていました。
まぁ単純に「書きたかった」から書いていたのもあるんだけど、結果的に今のフォロワーさんは、「情報が知りたいからフォローしてる」というより、「好きだからフォローしてる!」という人のほうが多いような気がします。
それはたぶん、「情報」というよりも「情報を求めた先にあった“人"」に興味を持っている人が多いからなのだと思います。
そうなったのは、わたしがずーっと日記を書き続けてるから。ずーっと頭の中や、心のうちを晒してきたから。
で、それってリアルでもSNSでも何ら変わりがないと思うんですよね。
「グルメに詳しいけど、人柄が全然見えてこない人」「法律について教えてくれるけど、イマイチ何考えてるのかよくわからない人」
って、一緒にいて勉強になるかもしれないけど、仲良しになるかと言われたらまた別の話じゃないかなって。
結局、「この人のこと、好き!!!」ってなるのって、その人の人柄や考え方によるところが大きいとわたしは思うんです。
だから、自分の考えや想いを言葉にするって本質的で、自分とは合わない人は離れていくし、共感してくれる人は残るんですよ。
それで、「全員と離れたくない!」と自分の考えや想いを表明しない人は、嫌われないかもしれないけど好かれもしないのです。
だからこそ、「自分の想い」を発信することはとても大事なんです。
で、わたしの場合はさらに言ってしまうと、「情報」と「日記」と「意見」が重なるようなことを書いているんですよ。
たとえば、このnoteの場合、「情報」にあたる部分は、「EQという概念」。
「意見」は「仕事は普通だけど人望のある人はEQが高いのだ」ということ。
そして、「日記」は「この前インタビューしたんだけど、めっちゃ面白いことが聞けたよー」ということ。
わたしの発信は、情報であり、意見であり、日記なんです。おもろいよね。
このスタイルの何がいいかというと、自分的には「日記」を書いているつもりなのに、誰かにとっては「いい感じの情報」になっているということ。
そして、読者さんは「情報」を得ようと開いたはずなのに、いつのまにか「なんだこいつ、おもしれー女」ってなっちゃうこと。
これが秘技・「情報で釣って“わたし"で掴む」(名言)です。
このやり方で発信を続けていれば、「情報だけがほしい人」「情報はほしいがわたしのことが嫌いな人」は離れてゆきます。
だって、何を読んでも「わたしの個人的な日記」がついてくるんだもの。
つまり、残念ながらフォロワー数はそんなに増えません。情報がほしい人にとっては、わたしの想いはノイズでしかないからです。
その代わり、「おもしれー」と思ってくれた人は、きっとわたしのことを愛してくれる(はず)です。「情報」だけではなく、「わたし」に興味を惹かれたから。
この発信スタイルにするためには、2つのやり方があります。
ひとつは、「情報」に「日記」を足すこと。
たとえば、「営業のコツ」についての情報を出すなら、自分しかやってなさそうな変わった営業方法とか、実際にやってみたときの話とか、「個人的な実体験」「個人的な見解」を盛り込むことで、その人らしさが出ます。
これとかね。
ライターになる方法について書かれた記事なんていくらでもあるけど、わたしは自分の体験や見解を述べまくってるので、極論、他の人がこの文章を丸パクリしてブログに載せても通用しないような仕上がりになってます。
もうひとつは、「日記」に「情報」を足すこと。
これは、めちゃくちゃ遠出をしたときに交通費を見て「やべぇな」と思った話なんだけど、そのまま書けばただの日記ですよね。
そこにさらに、「じゃあどういう働き方をすればいいのか?」という情報を足すことで、お役立ちコンテンツ(っぽい)仕上がりになっている。
これができるようになるためには、「何でもかんでも無理矢理学びにつなげる能力」が必要になってくるので、日常的にメモ癖をつけたり、自分の考えを言語化する癖をつけるのが大事です。
わたしがよく言っているのは、「すべての物事に対して感想を持つこと」「“なんでだろう?"をそのままにしないこと」です。
本を読んで、「おもしろかったー!」でおわるのではなく、「どこがおもしろかったんだろう?」「何がよかったんだろう?」「なんでこの結末にしたんだろう?」と自分の考えを掘っていく。
でも、それをいきなり長い文章にするのは難しいので、わたしはよくTwitter140文字のなかでやってます。
これも始まりは「なぜわたしは喋りを褒められるんだ?」と思ったことや、「なんで今悪口言われてるように感じてるんだ?」と思ったこと。
この「なんで?」をそのままにしないで、ちゃんと考えて、合っているかは知らんけど、自分なりに答えを出す…というのはずーっとやってる気がします。
そしてこういうのが、書くことのネタになっている。ネタは全部、些細な「なんで?」から始まるんですよ。
このnoteも、久しぶりに改めてけんすうさんのnoteを読んでみて、「なんかわたしの発信の場合ちょっと違うかも?」と思ったことから生まれました。
わたしはやっぱり、多くの人の支持を得るよりめちゃめちゃに愛されたいんだよな。
書籍『ポンコツなわたしで、生きていく。』のなかでも書いた「自分の王国を築く」感覚で日々発信をしています。
ちょっとでも発信の参考になったら嬉しいです◎
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