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盆と正月とクリスマスが一気に来たみたいなやつ B'z×Mr.children『B’z presents UNITE #01』を配信で観た
"世間知らずだった 少年時代から
自分だけを信じてきたけど"
稲葉浩志がこの一節を歌い始めた瞬間に、「こんなことがあってもいいのか?」と、思ってしまった。そして桜井和寿がアコギを弾きながら次のパートを歌う。
序盤はピアノとクリーンなギターアルペジオだけのアレンジで、2人のボーカルのアカペラに近い状態。画面越しではあるが、細かい息遣いまで感じられる。サビでは稲葉が主旋律を、桜井が低いパートをハモ
マスヤゲストハウスでの日々
2015年秋、私は東京日本橋から中山道を歩いていた。平坦な関東平野を過ぎ、碓氷峠の急坂の登ると長野県に入る。
11月13日、金曜日。中山道随一の難所といわれる和田峠に差し掛かる。峠の先には下諏訪宿がある。けもの道のような旧街道の坂を登りながら私は、スマホでその日に泊まる宿を探していた。
下諏訪は現在も温泉街なので泊まる場所に困ることはないはずだ。ただ、できれば宿泊料金を抑えられるところがいい。諏
2021.7.8 the pillows RETURN TO THIRD MOVEMENT!Vol.3@名古屋ダイヤモンドホール ライブレポ
“ネタバレ”に対する風当たりは強い。例えば映画について何か語るときには、冒頭に「ネタバレあり!」と書くか、核心に触れる前に広めのスペースを取るなりの“配慮”が求められる。それはライブについても同様で、まだライブを観ていない人にセトリを明かすことは決してしてはいけない行為とされる。確かにそれには一理あって、「次の曲は何だろう?」というドキドキから、爪弾かれるイントロの一音に興奮することはしばしばある
もっとみるスピッツのライブをほぼ最前列で見たらいろいろと持ってかれた【2021.6.18 SPITZ JAMBOREE TOUR 2021"NEW MIKKE"@ぴあアリーナMM ライブレポ】
1年半ぶりのリアルライブだ。それだけでも色んな感情が湧きあがってきそうなところだが、この期間もフェスやライブは行われていた訳で、正直なところ“行けなかった”というより“行かなかった”という方が正しい。なので、久しぶりというところに感情の沸点を持っていくのは個人的になんか違う気がする。あくまでそこはニュートラルな気持ちでいきたい。雨がちらつく桜木町駅から会場までの道程を、そんなどうでもいいことを考え
もっとみる[イベントレポ]伝統の新しい形 VOL.2 東京から生まれた和紙の新たな世界
シェア街のdentou庵主催のオンラインイベントで「東京和紙」の篠田さんをお招きして話を伺った。
イベントの流れは、まず篠田さんが和紙の作り方を写真を交えながら教えてくださり、それから和紙で作られている製品の紹介(折り紙や座布団も!)、そして質疑応答といった感じだった。また所々で篠田さんから、和紙にまつわる質問が投げかけられ、参加者がチャットで応えていくこともあった。
話した内容の詳細について
映画「花束~」を観て個人的に思い浮かんだ曲たち
先日、といっても3月上旬くらいだが「花束みたいな恋をした」を観てきた。物凄く刺さって感動したという訳ではないがそれなりに楽しく見るとこができた。
というのも、劇中ではメインからサブカルチャーまで膨大な固有名詞が登場する。私は麦くん、絹ちゃんと大体同じくらいの世代(厳密に言えば3つくらい上)なのだが、SMAP解散や渋谷パルコ閉店といった時事ネタがマイルストーンのように、このとき自分はこんなことして