私とHSPの4つの性質 ~side."D"~
みなさん、こんばんは。綺羅です。
今日もnoteをご覧いただき、ありがとうございます。
お昼のニュース速報で出ましたが、緊急事態宣言が明けて、感染者が2日間連続で100人越えになりましたね。
これでもし、前の職場にそのままいたならば、生きづらさと仕事の忙しさから、もう自分が生きてるかどうかわからないなと、思いました。
職場を退職するという決断は正しかったと、今なら胸を張って言えます。
死んでしまったら、元も子もないですから。
さて、HSPの4つの性質についてのお話、第1回目です。
私もいまだに振り回されることが多い気質ですが、お付き合いの長い、もしくは、これからも続くかもしれないお付き合いですので、
「仲良く付き合いたい」
というのが、私の思う所です。
ですので、
この気質を生かす・生かしていく
という立場で、進めていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
このシリーズを始めたきっかけは、下の記事からご覧ください。
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はじめに
最初にお断りさせていただきます。
この記事に書く、症状や状態、思考・考え方、感じる事は、すべて、一個人の体験や価値観、考え方に基づいています。
そのため、あくまで「一例」として、お話させていただきますので、「読んで必ず心がラクになれる」という保証はできません。
「あるHSP当事者の状態」「参考」として、ご覧ください。
「自分に合う」具体的なカウンセリングやストレス解消方法を知りたい方は、精神科医・心療内科医、あるいはHSPを専門とされているカウンセラーさんといった、プロにご相談ください。
また、この記事は、
自分の身近な人(家族、友人、恋人、上司、後輩、先輩、同級生、担任の先生、その他お世話になっている人etc・・・)に知ってもらう、理解してもらう
という目線・状態をめざして書いたものです。
なので、
自分自身がこの気質について深く学術的なことを知りたい
専門的な意見を知りたい
心理学や医学ではどういった見解が示されているかを知りたい
etc・・・
という方は、申し訳ないですが、他のクリエイター様でお探しください。
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HSPの性質”D” Depth
HSPの4つの性質のうち1つめ、"Depth"についてです。
「深く処理する」と表現されている方が、多いように感じています。
他にも「深く物事を考える」とか「1を聞いて10を知る」とか、HSP当事者の皆さんもそれぞれに、この言葉に対してさまざまな解釈や印象をもっておられることと思います。
Depthを「石橋を叩いて渡る」状態だと言われる方もいて、上手く言い換えをされているなぁと思い、私も人に伝える時には
「”石橋を叩いて渡りたい”と思うタイプなんです。」
と、言うようにしています。
○
これだけでは分かりにくいので、例を挙げますね。
あなたが私に「土曜日のショッピングの時に行くランチ、予約しといて!」と、言ったとします。
一見、なんの変哲もない言葉ですが、私はこの言葉を受けて、こんなことを考えます。
以下「」の中は「こんなこと考えてる」こと、
()の中は(どうして「」の中のことを考えるのか)
ということを、挙げていきます。
・「土曜日のランチは何時から?11時30分?12時30分?」
(ショッピングついでなんだから、少し遅れるかもしれないことを考慮しないと)
・「何人で予約するの?」
(途中で誰かと合流するつもりなら、そのことも店員さんに言っておかないと)
・「どのジャンルを食べるの?洋食?和食?それとも中華?」
(健康が気になってるとか言ってたから、和食がいいのかな。でも前に、外食するなら中華がいいと言っていたし)
・「いつものお店に行くの?それとも、最近新しくできたお店に行くの?」
(新しくできたお店の方が距離は近いけれど、遠くてもいつもの味が食べたいかもしれないし)
・「ランチスタイルは?バイキングにするの?普通に注文してお料理を待つ所にするの?」
(バイキングは好きなものが食べられるけど、注文するところは座って待っていればいいだけだし、どちらがいいのかな)
・「どの予約方法で頼むの?」
(レストランアプリで予約したら10%オフだけど、お店に直接予約はデザート1皿プレゼントってあるし、安くなるのと品数が多くなるのでは、どちらがいいのかな)
・「予算はどのくらい?」
(お店によっては1,000円以上違うところだってあるんだから、その部分も確認しないと)
etc・・・
といった状態が、頭の中で働きます。
○
「」の中の考えに至ることも、知って欲しいと思うところですが、()の中の(どうして「」の中の考えを、考えるにいたったか)という部分も、同じくらいに大切な部分です。
おそらく、私と同じように()の中の考え方を、自分の中の行動基準として、動かれているHSPもいらっしゃるのではないでしょうか。
HSPの人は、私を含め、気心の知れた相手と、穏やかな時間・空間で過ごしたいと、強く願っている方が多いです。
この「穏やかさ」を手に入れるために、相手との普段の会話やしぐさから、単語や口調、行動等を見て、聞いて、感じて、相手の好き嫌いや、好きなものの傾向、嫌いなものを分析できてしまいます。
この「分析」ですが、わざわざ「この人は、こういうものを求めているからこうで、あれで・・・!」と、意識しなくてもできてしまいます。
むしろ、
相手に「楽しんで欲しいな、喜んで欲しいな、幸せな気分になって欲しいな」という意識
で、行動していくので、相手の好き嫌いを無意識のレベルで分析できるのは、この意識が、強く働いているからではないかなと、思うのです。
そしてそれらの努力は、「穏やかな時間・空間で過ごすこと」につぎ込まれます。
「なんだか理屈っぽいし、面倒だなぁ・・・」と、思われた方もいらっしゃるでしょう。
私もそうですが、気心の知れた相手には、その時に自分ができる範囲での、最高の状態を整えておきたいのです。
世の中では、いまだ「弱虫」扱いされている「私」と一緒にいてくれたり、理解しようとしてくれるあなたに、自分ができる「精一杯」で応えたいと思うのです。
そう思うのは、理屈や借りを返すといういったことではなく、「あなたと過ごすことができる」嬉しさと感謝です。
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深く考える「から」できること
私が「深く考えること」で、恩恵を受けている場面は数多くあります。
自分の実体験も交えて例を挙げていきますと、
・買い物で商品を選ぶ時
同じ商品でも、メーカーが違うものを手に取る時に、どちらが地球環境にも配慮しつつ消費できるものなのか、売り手と買い手だけの問題で止めず、全体を通しての「買い物」を吟味することができる。また、種類の多いもの、品種改良が行われているものだと、そのものの「特徴を捉える」ことができ、特徴を生かした使い方がわかる。
・旅行を計画する時
同行者の希望を叶えつつ、自分の希望も叶えられるようなプランを練り出すことができる。宿泊先の情報把握や、そこから行けそうな観光地で、相手の好きそうなものがある所をすぐに探せたり、普通では思いつかないようなルートを開拓することがある。
・創作活動をする時
創作のネタが尽きず、むしろやりたいことが多過ぎて「何もネタがない時」がない。一つのジャンルを深掘りしていくので、その一つに対して「芋づる式」にアイデアが湧くことがある。自分の好きな要素を詰め込んだ「アレンジ」を展開することもできる。極めに極めて、自分でオリジナルグッズを作り始めたり、一緒に楽しむ「コア」な仲間ができやすい。
・突然、自然災害に襲われた時
普段から「そんな地震とか津波とか大雨とか、特別警報級の事態なんてあり得ないでしょ!ないない!!」と、思うようなことも想定しているので、直前になって、慌てることがない。本やテレビで得た知識も駆使しながら、次の対処方を、淡々と考えることができる。
・何かの講座を受けている時
講師や教材から「よみとれるすべての物」に対して分析し、色々な考えを思い巡らせていて、まだ範囲ではない部分の考えに、到達できてしまうことがある。思いも寄らない学問分野と連結させて考えることもできて、時々、講師を驚かせることがあったり、新たな発見のような話題を提供できる時がある。
etc・・・
「深く考えること」は、自分なりに世界を見ようとしているからこそ、できることだと思います。
自分なりに「世界」を考えてみて、「こうすれば、みんながよくなれるかな」とか「こうしたら、苦しいことは小さく押さえられるかな」という考えが、基になっています。
自分だけがいいのではなく、自分を含めたみんなが「いい状態」でいて欲しいのです。
そうした考え方を「普通に」できることは、怒ったり、妬んだり、人と比べたりして生きる時間を過ごすよりも、よほど心身にいいです。
「深く考えること」の目的が「相手を生かし、自分も生かす」ことですから。
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深く考える「ゆえに」苦しむこと
ただ一方で、この気質ゆえに、苦しんだこともあるのが事実です。
例はというと・・・
・考えることが多過ぎて、どこから手を付ければいいのかわからない
先ほどのランチの例でいくと、どれから確認すればいいのか。そもそも相手に確認するべき項目と、店員に確認するべき項目を分けて聞いた方がいいのか。相手はいったいどこまで、私が決めることを想定しているのだろうか。予算とか詳しく聞いてないけれど、先に予算を聞いてからお店に連絡すればいいのかな・・・(延々と続く)。
・発言の内容を飛躍しすぎて、物事を悲観的に考えてしまう
一緒に料理しているとして「少し休もうよ。」と言われたら、「休む」ではなく「やっぱり私が早くしたいとか言い始めたから、疲れちゃったんじゃないかな、嫌になり始めちゃったのかな」というように、「休む」を通り越して「相手が嫌がっている」と、解釈してしまう。
・巡ってきたチャンスを逃してしまう
前進したい気持ちはあるのに、失敗した時の絶望感に耐えきれず、現状維持したい気持ちが働く。そのため「ここぞ!!」「いまだ!!」という滅多に来ないような幸運も、簡単に逃してしまう時がある。
etc・・・
私の場合になりますが
深く考えることによる、取り越し苦労・思い違いが多かった
です。
いつも、余計に心身をすり減らす機会が多く、どうして自分だけこんなにしんどい目をしないといけないのかが、分かりませんでした。
ですが、その経験があるからこそ、
最悪の事態を想定できて、その事態にならないための策を生み出す
ことができます。
最悪の事態は、ここで言う「取り越し苦労」が取り越し苦労でなはなく、「実際に起こり得ること」です。
下手に楽観することだけで物事を見るのは、死んでしまう可能性も十分にあります。
現に、今の社会情勢がそうだからです。
最悪の事態を想定し回避させることは、考えられるありとあらゆる「取り越し苦労」を考えて、一つひとつ、それらを解決していく方法を考え、実行していくことです。
HSPの「深く処理すること」は、その「取り越し苦労」を考える部分に当たります。
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「深く考える」ことに、向き合う
「深く考える」ことは、一見、面倒な気質です。
実生活においても「取り越し苦労」をさせられる、原因の一つでもありますから。
こうした苦労は「時間をかけて話し合う」ことを、根気よく続ける事が大切だと感じています。
特に、身近な相手が「非HSP」なら、なおさら必要なことです。
自分でない限り、その状態の苦しさや辛さは、例え家族であっても、友人であっても、恋人であっても、分かりません。
「これくらい分かってよ!」という気持ちになることもありますが、相手は自分ではないので、その一言で理解してもらおうとするのには、無理があります。
また、非HSPの相手ならば「そんなもの、気の持ちようでしょ?」と片付けてしまうのは、乱暴です。
あなたはそうかもしれないですが、当事者は違います。
お互いの意見を一方的に主張するだけでは、気持ちが衝突して、大切な相手が嫌な相手に変わってしまうだけです。
「自分一人を大切にしたいのか」
「相手一人を大切にしたいのか」
「自分も相手も、お互いを大切にしたいのか」
どう考えるかによっても、話し合い自体が、大分変わります。
考え方は、個々の自由かと思いますが、私個人としては「お互いを大切にできる関係にして欲しい」と思うところです。
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「深く考える」ことに、生かされる
「深く考える」ことで、「ああでもない」「こうでもない」と選択肢が考えられることは、それだけ多くの可能性を行動に移せることを、意味することでもあると、思っています。
多くの可能性を示せることは、それだけの「生き方」や「認識」「価値観」の”存在”を表わすことになります。
物事は、"存在"させてもらえなければ"認識"されません。
「深く考えること」には、”日の目が当たりにくい物事”をも、表出させる力があります。
そしてそのことは、独り暗闇で苦しんでいる人にとっての、希望になることもありえるのです。
私自身、いまだに、この気質に振り回される部分があります。
考えなくてもいいことを考えてしまって、思考が堂々巡りになってしまって、うつっぽくなってしまって、何もできない日もあります。
ただ、そうした経験から、不安を持つことや、悩み続けること、不安に立ち向かう時の恐怖が、素直に「怖い」と思う気持ちを、大切に捉えることができます。
「恐怖」は、自分を守る防衛反応です。
「自分を守る防衛反応」を大切にすることは「自分を存在させておくこと」だと、思います。
考えるにも、行動するにも、「自分が生きていなければできないこと」ですから、その部分がちゃんと働くのは、大切なことだと思うのです。
私にとって「深く考える」ことは「自分をよりよく生かす」ことなのです。
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トップ画像は モリコハル様 からお借りしました。
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この記事に時間をくださり、ありがとうございました!
それでは、今日はここまでです。
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