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なかやまかずはの『ささめごと』

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"えっくす"のタイムラインのように、時系列で"なかやまかずは"の映画感想・自由律俳句・140字のショートエッセイ等もろもろを「こしょこしょ……」とささめています。
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#今こんな気分

【#詩】 南から

【#詩】 南から

ひとりの女が 南から
柄にもなく 島風に祈りを乗せました

傲慢でしょうか
  過去を振り返ることばかり
今更でしょうか
  綺麗な想い出飾るのは

晩秋の日々は 雪解けへと変わり
いつの間にやら 芽ぐむ火棘よ

まだ枯れずに 実をつけろ
もう一度 根を張り伸ばせ

北へ北へと舞った慕情が
小さく痩せた老体へ届く頃

ひとりの女は 柄にもなく
孫娘に戻り とめどない涙を流しました

南の海に 流し

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私は言葉を主軸とした表現に携わっているけれど、「言葉がなくても想いが伝えられたらいいのに」と思ってしまうこともある。

うまく言葉を探しても、意味をなせない。
気持ちが涙と溢れ出て、意味をなせない。
泣いていいのは私ではない。

優しさで悲しみを溶かすよな言葉を使えたらいいのに。

【散文】 対人関係=瞬間芸術

【散文】 対人関係=瞬間芸術

 学年が上がると仲の良いグループが変わったり、ライフステージが変わると友人との関わり方も少しづつ変わっていくように、対人関係は「限られた期間内」で人生の一部を彩っている。

 仮に契約を交わすような関係性(結婚や仕事など)だったとしても、一定の期間が過ぎると気持ちに変化があらわれるため、必ずしも同じ感情・付き合い方がずっと続くということはまずありえないだろう。

 だからこそ、対人関係は瞬間瞬間を

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【詩】  桜流し

【詩】 桜流し

つんざくような桜流しに

いっそ打たれてしまえばよかった

花弁に絡みつくきみの香りが

いっときの喧騒を足早に

ぼくのからだをすり抜け

指先をかすめることもなく

知らない誰かの元へと

散り散りに舞い落ちてゆく

寒空の下で開いた心だけを置き去りにして

細い枝葉は苛烈な雨風に揺らぎ

青灰の春を迎えました

【#3行日記】 2023(+1)0328

【#3行日記】 2023(+1)0328

満ちゆく月に痩せた背中を重ねて手を伸ばす

この世界から消えてしまったあなたの名前を

僕らは今でも地球のどこかで呼びあっている

「さて、これから動くぞ」というときに限って思わぬ足止めを喰らってしまうことがある。

それは、悲しみだったりやりきれなさだったり、カタチを変えてぐにゃぐにゃと目の前に現れる。否応なしに。

それでも私にできるのは、言葉を紡いでいくことだから、もがきながらなんとか綴って生きてくよ。

忘れられない夜、というものがある。

それは"忘れられない"とも言えるワケで、思い入れがあればあるほど美しい部分を妥協せずにひとつの作品へと昇華させるのがむつかしくってたまらない。

それでも、記憶を外側まで留めておきたいから。

("忘れられない夜"がテーマのエッセイ執筆中!)

「~できなかった」

"ない"方にフォーカスしてしまいがちなのは、きっと私だけではないはず。

だからこそ、いちばん初めに手放した方がいいんだってことが痛いほど分かるけど、「うるせぇできねぇんだよ」って気持ちに嘘つかないことも大事な気もする、から。

少しづつ進めばいいのよね。

かろやかさ、が欲しい。
あれこれ考えず、いつの間にかつま先が出ちゃって歩み始めちゃったー、みたいな。

でも、それができないタチなんだよなー、ということもちゃんと分かっているので、「まっとうにできる人」と比べるのはやめる。

じっくり、熟考しながら私の歩幅で生きていくことにした。

ホークスファンになる前からだいすきだった野球選手のひとり、松田宣浩さんが引退なさることを、知ってしまった。

「おつかれさま」と「さみしいよ」が混ざりあった感情を切り取って、文字にしてみる。

マッチからもらった沢山の"元気"を忘れずに生きていけるといいなぁ、と祈りながら。

【#3行日記】書くことと、

【#3行日記】書くことと、

「型にはまる」という言葉があるが、
型の"カ"の字もない散文に心が激動して。
物事の本質に触れ未熟な私は泣いて恥じた。