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店舗設計士の日常

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ステキなお店作りのヒントや、コツなどをプロ目線からお伝えします。インテリアデザイナーとして過ごす日々の出来事や趣味の話も。
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#コラム

花火のような仕事と、道や橋や灯台のような仕事

花火のような仕事と、道や橋や灯台のような仕事

感染症対策でのリモートワークの推奨に、リアルで対面してのビジネスが自粛を迫られて苦境に立たされる中、これからどんどん仕事のあり方・やり方も変わっていきそうな気配がしています。

もう少し具体的にビジネスをどうするのか?の話も近日中に書きますが、今日はもっと根っこの部分のお話です。

ここ数年、リーマンショックや震災以降の長期的な経済低迷から徐々に抜けてきて、株価なども上昇傾向にありました。

いよ

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弱くなることは、悪いことではなかった

弱くなることは、悪いことではなかった

ずっと強くいたいと思い続ける20代だった。仕事も何もかも成果を出してねじ伏せるマッチョ思考。

それは一種の中毒で、思考が強気だと言動も強気になり、今思えばある種の威圧感のある振る舞いが多かったと思う。

30歳の時、そんな鼻っツラを折られた事がある。

そこから37歳の今まで、2〜3年に1回くらいのペースでダメな時期がきて凹まされる。

その瞬間はもうつらいんだけど...でも、もしもそういう体験

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今年の計画を作る10の質問

今年の計画を作る10の質問

あけましておめでとうございます。2020年、今年もよろしくお願い致します。さっそくnote公式さんが #note書き初め というお題を出してくれています。

一年の計は元旦にありと言いますし、せっかくですから今年1年の計画を練ってみるのもいいのでは?

目標を立てる前に...まず、こういう目標を立てる時にやりがちなのって、解像度の低い目標を立てちゃって結局うやむやで終わるっていうパターンです。

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読みたいことを書けばいいのに、書きたいことを書く

読みたいことを書けばいいのに、書きたいことを書く

本が好きだ。正確には読書というか、活字が好きだ。音声メディアやYoutubeなどの動画コンテンツがもてはやされる中で、それでもいまだにオールドメディアな紙の本を買って読んでいる。Kindleもたまに読むし、中古で買ったSIMフリーのiPhone7でcakesやnoteも読んでいる。

でも、紙の本が好きでやめられない。

父親が日本語教師だったせいか、家中が本棚のような私設図書館みたいな家で育った

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SNSにいる一流はごく一部だよって話

SNSにいる一流はごく一部だよって話

本当のことを書くと叱られるからあまり書きたくないんだけれど、どうもマジで知らない人もいるみたいだから老婆心をポロリしておきます。

あのですね、SNSのフォロワー数と、その人の仕事の質やクリエイティビティには相関性はありません。

いいですか?大事なことだからもう一回言いますね。

SNSにいるクリエーターで一流はごく一部だけです。ガチでその仕事で戦っていて、SNSをやる暇もなく(SNSが好きでも

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社内で言いづらい事こそ外部に言わせよう

社内で言いづらい事こそ外部に言わせよう

僕はもう独立したフリーランスなので会社組織にはいないのだけれど、新卒で6年間は大企業に勤めていました。

で、やはり一部上場規模の会社になってくると、人数がすさまじいんです。社員数千人とかいる。関連子会社含めると1万人超えて来る。当然ながら管理職もたくさんいるし、出世競争や派閥もあるわけです。

そんな中で若い世代が何か声をあげてもなかなか取り入れてもらえないし、取り入れてもらえる時は大抵何か別の

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「少しずつはじめます」は不利になるよ

「少しずつはじめます」は不利になるよ

たまに見かけるのだけれど、プロフィールで「これから少しずつ情報発信していきます」と書く人がいる。

謙虚さと同時に自信のなさを感じるから、これはやめたほうがいい。

謙遜というのは、そもそも既になにかを成し遂げて一定の評価を持っている人が、あえてステージから降りてくる時に使うものだ。

まだ何者でもなくステージにあがってすらいないと、降りる場所がないのに謙遜していたらさらに沈んでいくしかない。

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おまえはまだ三浦屋を知らない

おまえはまだ三浦屋を知らない

三浦屋というスーパーマーケットをご存知だろうか?え?あのちょっと高めで裕福そうな高齢者が買い物してるスーパーだよねって?

おい!そこのおまえ!三浦屋さんに謝れ!

たしかに三浦屋は高い。ちょっと油断すると財布のお札が全滅しかねない危険なスーパーだ。

スーパーマーケット危険度調査2019春夏版の評価で言えば、三浦屋は成城石井に並ぶA級+。2桁の値段の商品はほぼ存在せず、貧弱な所持金で立ち入れば何

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みんなガマンできなくなっている

みんなガマンできなくなっている

今年で36歳になったのだけれど、記憶がある限りでもこの30年ほどで随分と世の中は様変わりして来たように感じます。

僕が小学校に入るあたりにセブンイレブンができて、最初はAM7:00→PM11:00だった営業時間がいつの間にか24時間営業になり、コンビニが乱立。

週休2日制で土日はしまっているお店も多かったけど、土日も空いているのが当たり前に。道路公団はNEXCOに、郵便局も民営化。

小学校時

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売れる言葉と、ひびく言葉

売れる言葉と、ひびく言葉

日課としてそれなりの数のnoteを読んでいると、かなりの確率でライターさんや編集者さんなどの文章を売って暮らしてる人がいる。

でもなぜか、プロの物書きであるはずのそういう人のnoteにもあまり心に響かないものが結構ある。

むしろ素人たる主婦の人のnoteの方がグッと来たりする。この違いは何なんだろうか?

先日、Youtubeでお菓子の動画を見て、買うお菓子を選んでいる少年が「TVCMの芸能人

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パンに塗るビスケットが悪魔の食べ物だった件

パンに塗るビスケットが悪魔の食べ物だった件

僕の日課は仕事帰りにスーパーに立ち寄ることでして、だいたい成城石井→三浦屋→カルディ→ドン・キホーテのルートか、合間にイトーヨーカドーか産直マルシェを挟むパターンが多いです。

で、そんな生活なので割と目ざとく新商品や棚変えなんかに気づくのですが、先日ちょっとヤバいシロモノを見つけてしまったのでここに報告しておきます。

Lotusというベルギー産の赤いパッケージの薄焼きビスケット。それを砕いてパ

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仕事を同情でとるな

仕事を同情でとるな

先日、吉玉さんの夫である吉田さんが町田からチャリで吉祥寺のお店まで来てくれた。仕事を取りたいけれどどうしていいのかわからない、という相談でだ。

先に言ってしまうと色々とアドバイスはしたけれど、これですぐに仕事を自分で取れる体質改善ができるかは難しいだろう。

フリーランスは実績と信用で殴り合うステージなので、実績が薄いのは裸同然の装備で戦場に出るのに近い。

そして、価格を自分で値付けできるから

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怒りと嫉妬と執着はすぐに書いてはいけない

怒りと嫉妬と執着はすぐに書いてはいけない

ほとんどの情報は食材と一緒で鮮度が大事だ。つまり、なるべく早く調理・加工したほうが美味しくいただけますってことだ。でも、一部の情報や感情に関しては鮮度があると全然美味しくないものもある。その代表的なものが「怒り」と「嫉妬」と「執着」だ。

たとえば、ちらっと見かけたものについイラっとした時に、脊髄反射でその反論を書いてしまう。原文をろくに見もせずに。

たとえば、別れた恋人のことが忘れられずに数ヶ

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万に1人に刺さればいい

万に1人に刺さればいい

これだけたくさんnoteを書いていると、たまに褒めてくれる奇特な人があらわれる。日本は全国で1億人以上も人間がいるから、こんな僕の文章やコンテンツでも万に1人に刺さればそれだけで1万人のニーズがある。

万に1人=1万分の1って、0.01%でいいってことだ。ちなみに年末ジャンボ宝くじの1等が当たる確率は0.000005%=2000万分の1なので、宝くじを当てるよりも計算上では2000倍は楽なハズだ

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