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読みたいことを書けばいいのに、書きたいことを書く

本が好きだ。正確には読書というか、活字が好きだ。音声メディアやYoutubeなどの動画コンテンツがもてはやされる中で、それでもいまだにオールドメディアな紙の本を買って読んでいる。Kindleもたまに読むし、中古で買ったSIMフリーのiPhone7でcakesやnoteも読んでいる。

でも、紙の本が好きでやめられない。

父親が日本語教師だったせいか、家中が本棚のような私設図書館みたいな家で育った。

父の死後、その貴重な文献は中国のとある大学に山下文庫として寄贈された程度には資料価値の高いものだったらしい。

そんな家で育ったから、幼い頃から本ばかり読んでいた。中でも星新一のショートショートは小学4年生頃には家にあるものは全部読んでいて、暇なので繰り返し読み直していた。

あれからもう20年以上たって、いまは自分が父親だ。

幼児期の育児はそれなりに大変で、のんびり読書なんて時間はほぼとれない。20代の頃は年間100冊は読んでいた本も、いつの間にか年間10冊読めればいいレベルにまで減ってしまった。

でも...もっと本を読みたい!

そう思って、最近では打ち合わせの行き帰りの電車の中でなるべく本を読むことにしている。憂鬱だった遠方の打ち合わせも、本が読めるので嬉しい。一石二鳥だ。

で、最近上記の本を買った。

田中ひろのぶさんの #読みたいことを書けばいい である。

端的に言おう。今すぐ買え。

今日はもうこれで終わらせたいくらいだけれど、これで終わるとクレームがきたりコメント欄を荒らされたりしそうなので、ちゃんとオススメする理由を書いておく。

あ、その前にAmazonのリンクをつけておくので注文をしておくと良い。すぐに届くし、これで買ってくれると僕にも50円くらいお小遣いが入るんだ。

誰も教えてくれない基本が詰まっている

まず、この本は文章術の本らしい。でもどっちかというとノウハウ本ではなくて、思想とか姿勢の本だ。

僕の中では著者の田中ひろのぶさんは、元電通のコピーライターだったおもしろいおじさんという認識だった。でも、この本を読んでそれは本当にごく一部の表面的な部分だけだったと知った。

そうなんだよ。SNSっていうのはその人のごく一部の末端しか見えないんだよ。それも、うまくコントロールされていたり、自分が見ようとしている部分しか見えていなかったりする。

この人はただのおもしろいおっさんじゃない。すごくおもしろいおっさんだ。そして、そんなおもしろいおっさんが丁寧なおっさんを詰め込んで書き上げたのがこの本だ。

物書きの基本から、古典の大切さ、下調べの方法や一次資料に当たれという話、孤独にカタカタとタイピングし続ける文筆業の哀愁をユーモアで包み込みつつ、そっと背中を押してくれる。

駆け出しライターで先輩がいなかったり、上司に恵まれずに何も教えてもらえなかったり、そういう境遇で歯ぎしりをしている人にはきっと歯医者より効くと思う。

証拠を見せよう。

ほら、Amazonでもベストセラー1位だ。

カテゴリが「学生の就職(エントリーシート)」のベストセラーだ。ビジネスとか文章術とかじゃなくて、エントリーシートの部類で1位。

なぜかは本書を読めばわかる。それくらいは自分の目で確かめて欲しい。

とにかく、良い本であることは僕が自信を持ってオススメする。

余白も大きく、文字も大きく、2時間くらいで読み終わるだろう。

これを読んでも文章は上手くならないだろうし、バズるようなことも書けないだろうけれど、日常がちょっとだけおもしろくなる(可能性がある)

何より、この丁寧なおっさんは尋常じゃない量の本を読んできたんだな...という読書量が一瞬だけ可視化されて見えた。まるでバトル漫画のオーラのように、いつもは気を抑えているけれど実はものすごい筆力の持ち主だということが見えて圧倒されてしまった。

だからみんなも読んで、圧倒されてみて欲しい。

そしてこの本について、ちょっと話を聞いてみたい。

最後に、改めてAmazonのリンクをつけておくので注文をしておくと良い。

え?さっき買った?

別に2冊目でも構わない。
これで買ってくれると(以下略)

(僕が)読みたいことを書いて欲しい。
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