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のざわの映画感想文

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映画感想・推薦・考察などを扱った記事です。娯楽映画が中心です。準メインコンテンツ。
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「ロッキー4」ディレクターズカット版完成によせて

「ロッキー4」ディレクターズカット版完成によせて

 以前から製作が噂されていた「ロッキー4/炎の友情」のディレクターズカット版が、ついに完成を迎えたようだ。

 シルヴェスター・スタローン氏(以下スタローン)監督・脚本・主演作:「ロッキー4/炎の友情」(1985年)。
 シリアスなヒューマンドラマ・恋愛映画としての色が濃かった初代「ロッキー」と異なり、本作は娯楽アクション・スポ根色を全面に打ち出していた。よって初代「ロッキー」のようにアカデミー作

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モノ書きは、紙とペンさえあれば戦える─ 『シルベスター・スタローン物語』に、モノ書きの決意と勇気を学ぶ

モノ書きは、紙とペンさえあれば戦える─ 『シルベスター・スタローン物語』に、モノ書きの決意と勇気を学ぶ

●前書き

シルべスター※・スタローン氏(以下スタローン)。俺が最も敬愛する映画人──俳優・監督・そして脚本家。創作者としての多大なる業績と俺の偏愛ぶりに関しては、以前「備忘録」にて述べた通りである。
 本稿では、そんなスタローンの半生を描いた俺の愛読書:漫画『シルベスター・スタローン物語』について紹介し、その真の魅力である“文豪としてのスタローン”描写について特に熱く語りたい。そして日々note

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シルヴェスター・スタローン備忘録

シルヴェスター・スタローン備忘録

 俺が最も敬愛する映画人──俳優・監督・脚本家:シルヴェスター・スタローン氏(以下スタローン)※。脚本・主演を務めた「ロッキー」は第49回アカデミー作品賞を受賞。その後も「ランボー」「エクスペンダブルズ」等々多くのシリーズを立ち上げヒットに導く。近年(2016年)においては「クリード チャンプを継ぐ男」の好演によって第88回アカデミー助演男優賞にノミネートされる。…といったように、長きに渡って数多

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俺たちのドウェイン・ジョンソン(ロック様)主演!隠れた傑作・珍作映画 四選

俺たちのドウェイン・ジョンソン(ロック様)主演!隠れた傑作・珍作映画 四選


はじめに

 俳優のドウェイン・ジョンソン氏(以下ロック様※)が好きだ。
 暴力的なまでに肥大した筋肉と有無を言わさぬ表情の圧は、まるで全盛期のアーノルド・シュワルツェネッガー(以下シュワちゃん)のような凄みがある。アクションシーンの大暴れっぷりも、コメディシーンで見せるキュートな笑顔も華があって素敵だ。
 近年では「ジャングルクルーズ」ほか諸々のディズニー映画・「ワイルドスピード」シリーズ・「

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菅田将暉氏とリンクした「仮面ライダーW」主人公の成長

菅田将暉氏とリンクした「仮面ライダーW」主人公の成長

 菅田将暉氏のことを知ったきっかけは、TVドラマ初出演・初主演作の「仮面ライダーW」だった。優れたデザイン性や脚本の巧みさ等、あらゆる点において俺が一番好きな仮面ライダーシリーズだ。
 彼は一年間にわたり、その主人公の一人:通称フィリップ※を演じていた。

 ※作中で吉川晃司氏が演じたベテラン探偵:鳴海荘吉から付けられた渾名。その本名は番組本編にてご確認下さい。

 まず始めに、「仮面ライダーW」

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復刊求む! 映画「ランボー」原作小説

復刊求む! 映画「ランボー」原作小説

 数日前こちらの記事で、「あらいぐまラスカル」の原作小説(自伝)『遥かなるわがラスカル』の絶版・復刊希望について述べた。
 絶大なる人気と知名度を誇る物語・キャラクターの原作が絶版だなんて、何とも意外かつ不思議な話だな…と感じたものだ。

 有名作品の原作が絶版となるのは、よくあるケースなのかもしれない。本稿で取り上げる映画「ランボー」の原作も、そんな本の一つである。

俺が最も敬愛する俳優兼作家

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