マガジンのカバー画像

体育授業

31
運営しているクリエイター

記事一覧

鉄棒バトルカード

鉄棒バトルカード

はじめに皆さん、こんばんは。
12月も中旬に差し掛かり、2学期も残すところあと2週間となりました。
そこで、2学期に手応えのあった体育授業の実践を振り返り、noteにまとめました。
ぜひ、お読み頂き、多くの先生方の参考になれば幸いです。

みんな嫌いな鉄棒の授業11月に鉄棒の授業をしました。
鉄棒の授業をすることを伝えると、多くの児童が「えー😱!!」という声をあげました。
子供達に嫌いな理由を聞

もっとみる
 逆上がりのコツを2つ紹介(逆上がりの教科書⑩)#131

逆上がりのコツを2つ紹介(逆上がりの教科書⑩)#131

みなさんこんにちは!
ともぞうです。
逆上がりを指導すると、鉄棒嫌いが生まれます。
それはどうしてなのかについて説明しています。

また、おススメはしませんが、
それでも逆上がりの指導を考えてるあなたへ!
逆上がりの教科書として、逆上がりの指導について解説していきます。

なぜ逆上がりができないのか?
理由はいろいろありますが、

一番の理由は、

重力に逆らった動きをするから

と言えます。

もっとみる

ポスト・スポーツの時代の体育〜思考中心体育〜

オリンピックやワールドカップのようなグローバルなメガスポーツイベント、もはやどの季節でも風物詩となっている学生の日本一決定戦、日常に溶け込んでいるプロリーグの試合。種目さえ選ばなければ、もうスポーツを観ない日はないくらいにあふれている。

今、そんなスポーツに大きなパラダイムシフトが起きている。それをもたらしたのは、紛れもなく「テクノロジー」だ。

スポーツを激変させたテクノロジーこれまでも、テク

もっとみる
【実践編】マット運動×ゲーム ~カードバトル~

【実践編】マット運動×ゲーム ~カードバトル~

今回は、マット運動の新たな実践スタイルを提案する。これまでのマット運動といえば、「開脚前転」や「後転」などの技がテーマとなり、全員が同じ技を練習することが当たり前となっていた。したがって、個人の能力差が顕在化しやすく、また「できることが正義」のような強いプレッシャーもあり、極めて淘汰的な体育授業になりがちであった。

その解決策として、私は以前「パルクールスタイル」を提案し、多くの方に実践もしてい

もっとみる
ChatGPTを使って体育のルーブリックを作成しよう

ChatGPTを使って体育のルーブリックを作成しよう


はじめに

体育の授業においてChatGPTを活用する方法を考えていきます。ChatGPTは動作などでは生かせる幅が限られてくることもありますが、今日はルーブリックを作成する方法について探求します。

ルーブリックとは?

ルーブリックは、学習者のパフォーマンスを評価するためのツールで、評価の観点と評価の尺度を明示的に示す表です。このツールを使用することで、評価が迅速で公平に行え、児童と教員との

もっとみる
「ますます野球らしいベースボール型の授業へ」

「ますます野球らしいベースボール型の授業へ」

私は野球の一番の楽しさは、ベースにボールが先につくか、走者が先につくかというボールと走者の競争にあると思う。
例えば、盗塁場面…
ピッチャーの投球動作を盗み、走者はスタートを切る。
それを見た捕手は、すぐさま二塁に送球。
走者は走って来た勢いそのままにスライディング!遊撃手は送球を捕球し、走者にタッチ!
判定は…

このように、三振とホームラン以外の場面では、走者とボール、どちらが先に塁に到達する

もっとみる
子供も先生も楽しめる体育授業モデル

子供も先生も楽しめる体育授業モデル

1 はじめに子供たちの好きな教科に挙がることが多い体育。その反面で体育嫌いの子供がいるのも事実である。同時に、先生にも体育が苦手な人がいる。そして、私自身も苦手な教科の授業というのは、本当に億劫である。
その原因として考えられるのが、「基本的な授業の型ができていない」ということではないだろうか。逆に、それができれば自分なりにアレンジしたり、具体的な手立てを考えたりすることができる。また、子供にとっ

もっとみる
「する」「見る」「支える」で作る体育授業

「する」「見る」「支える」で作る体育授業

スポーツには、主に3つの関わり方がある。これらの中の一つでも欠けると、スポーツが成立しなくなる。もしくはスムーズに運営するのが難しくなる。
①「する」
プレーヤー。当然だが、プレーヤーがいなければ成り立たない。そして、スポーツの楽しさを最も味わえる関わり方である。

②「観る」
スポーツを観戦する人。
サポーター等、応援してくれる人達がいるからこそスポーツは成立している。人の心を動かすだけでなく、

もっとみる
社会とつながる体育授業ー知る、する、みる、支えるの視点からー

社会とつながる体育授業ー知る、する、みる、支えるの視点からー

◯はじめに

 学習指導要領には、体育科の目標について「豊かなスポーツライフを実現する資質・能力の育成」と示されている。多くの先生方が様々な実践をし、楽しい体育を実現している。学研総合教育研究所が調査した好きな教科ランキングでは、4位に体育がランクインしている。しかし、その反面で嫌いな教科でも3位にランクインしている。このことから体育は、運動が得意な子のみが楽しみ、その裏で苦手な子が辛い思いをして

もっとみる
「回数を競う長縄跳び」から「表現することを楽しむ長縄跳びへ」ーフュージョンを通した実践ー

「回数を競う長縄跳び」から「表現することを楽しむ長縄跳びへ」ーフュージョンを通した実践ー

1 はじめに 小学校では、体育の授業や学校行事で長縄跳びを行うことが多い。学級やチームで団結し、1回でも多く跳ぼうと取り組む姿は素晴らしいと思う。また、先生方の指導にも熱が入り、休み時間等も使って練習する姿も見られる。
 しかし、そのような取り組み方では、以下のような問題があると考える。
①勝利史上主義に陥りやすい。
②教師からの一方的な指導、または運動が得意な児童の一方的な指示で成り立つ場合が多

もっとみる

ニュースポーツから学ぶ体育の教材づくり

1 はじめに ニュースポーツとは、20世紀後半以降に考案されたスポーツであり、その種類は数十種類にも及ぶ。ニュースポーツは、レクリエーションの一環として、気軽に楽しむことを主眼としている。その為、競い合うことよりも誰でも楽しめるようにルールや用具が工夫されているものが多い。
 そのような一面から、ニュースポーツは、体育で扱う運動に活かせる要素を多く含んでいると考えた。体育では、スポーツクラブで週に

もっとみる

「打つ方も、守る方も考える」ベースボール5の授業

1 はじめに 以下の記事から初めてベースボール5というスポーツの存在を知った。

 まず、驚いたのがルールの工夫である。従来のベースボールでは、攻撃側はボールを遠くに飛ばすことを求められることが多い。しかし、このベースボール5では、遠くに飛ばしすぎてはいけない。また、守備や走塁についてはベースボールの醍醐味をそのまま残している。
 私はベースボール5というスポーツに大きな魅力を感じた。そこで、実際

もっとみる
技能の伸びをタイムで感じる2人リレー

技能の伸びをタイムで感じる2人リレー

1 リレーの特性 リレーは、走る速さに加えて、スムーズなバトンパスが求められる。走るのがいくら速くてもバトンが次の走者に渡らなければ記録は残らない。陸上競技を見ていても、このバトンパスの場面は、ものすごい緊張感に包まれる。バトンパスこそがリレーの醍醐味といっても過言ではないだろう。また、陸上競技の中では、数少ない団体種目である。陸上競技の中では、友達と協力して記録を向上させる体験を味わわせることが

もっとみる
これからの体育授業

これからの体育授業

1体育は、人気者?嫌われ者? 筆者の実感として、毎週の体育の授業を楽しみにしている児童はとても多い。その反面で自分の運動能力に劣等感をもっていたり、新しい運動への恐怖心を抱えたりする児童も見掛ける。
 学研総合教育研究所が小学生1200人を対象に調査した好きな教科ランキングでは、3位に体育がランクインしている。しかし、嫌いな教科でも3位にランクインしている。(下図参照)

 体育は、運動が得意な子

もっとみる