見出し画像

「ますます野球らしいベースボール型の授業へ」

私は野球の一番の楽しさは、ベースにボールが先につくか、走者が先につくかというボールと走者の競争にあると思う。
例えば、盗塁場面…
ピッチャーの投球動作を盗み、走者はスタートを切る。
それを見た捕手は、すぐさま二塁に送球。
走者は走って来た勢いそのままにスライディング!遊撃手は送球を捕球し、走者にタッチ!
判定は…

このように、三振とホームラン以外の場面では、走者とボール、どちらが先に塁に到達するか、競う場面となる。

小学校のベースボール型でも同じような場面が見られる。
例えば、走者が次の塁に進むまでに守備側全員が手を繋いで座る。
走者が次の塁に進むまでに複数人がフラフープに入る。
などなど……
子供たちも理解しやすく、運動量の確保にもつながる。そして、何より楽しんでいる!
しかし、上記のようなルールでは、いくつか問題点があることに気づいた。
①守備側が送球する機会がない為、「投げる」という動作を行うことが極端に少ない。
②ベースボールのルールから離れてしまっている。

「ボールと走者の競争を楽しむ」という本質を変えず、上記の問題点を解決する為に以下のようなルールを考えた。

【ルールの工夫】(高学年向け)
①打者は、到達できた塁に応じて得点できる一塁→1点、二塁→2点、三塁→3点、本塁→4点
走塁については複雑なルールが多い為、この部分は、ベースボールのルールを簡易化した。

②守備側はボールを捕球した状態で、打者走者より先回りした塁を踏むことで走者の進塁を止められる。
(例)打者走者が二塁に到達する前に、二塁を踏む。(ボールを持った状態で)

③塁間でボールを持った守備側プレーヤーにタッチされた場合は0点

②のようにすることで、走者の進塁を阻止する為に、二塁や三塁、本塁へ送球することになる。また、外野にボールが行った時は、長い距離を投げる必要が出てくる。
また、本来のルール同様にフォースアウトとタッチアウトの場面があり、それを守備側が判断する必要がある。
単元の中盤から終盤になると、野球の中継プレーのように、相手の届く距離までボールを受けにいく姿も見られる。

④一塁手は、タンブリンを持つ。一塁を踏んだ状態で、打者走者が一塁を踏むより早くタンブリンにボールが当たれば得点を阻止(0点)できる。
こうすることで、得点を阻止する為に、一塁に送球する場面が増える。特に三塁側は、長い距離を投げる必要が出てくる。
また、タンブリンを用いることで、捕球の可否を心配せず、強いボールを投げられることも大きなメリットだ。

以上が私が提案する「ますます野球らしいベースボール型の授業」である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?