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逆上がりのコツを2つ紹介(逆上がりの教科書⑩)#131

みなさんこんにちは!
ともぞうです。
逆上がりを指導すると、鉄棒嫌いが生まれます。
それはどうしてなのかについて説明しています。

また、おススメはしませんが、
それでも逆上がりの指導を考えてるあなたへ!
逆上がりの教科書として、逆上がりの指導について解説していきます。

なぜ逆上がりができないのか?
理由はいろいろありますが、

一番の理由は、

重力に逆らった動きをするから

と言えます。

これまでに、逆上がりを考える上で欠かすことのできない重力・エネルギーについて説明してきました。

足を上げるという動作は重力に逆らう動きです。
逆上がりでは、両足を宙に浮かせます。
足を上げるだけなら片足ですが、逆上がりは、それ以上に重力に逆らっていることは容易に理解できるかと思います。
しかもこんな動きをすることは、日常の生活の中ではまずありません。
本来、遊びの中で自然と身に付けるべき動きなのでしょうが、遊びも固定化してしまい、多様な動きが身に付いていない現状もあります。
だから、逆上がりは難しいのです。

人が地面から上に跳ぶ動きをするときは、筋肉を使ってエネルギーを生み出し、重力に逆らいます。
例えば、足を使って地面を強く押し返す(ジャンプする)ことで、一時的に重力に逆らうことができます。

余談になりますが…
鉄棒に限らず、体育の学習全般に言えることは、重力に逆らった動きが多いということです。
なのに、体育の授業で重力について学ぶことは一切ありません。
だから、重力に逆らった動きができないのです。

体育の教科書をつくって、
重力とは何か?
を学習することからスタートしてほしいと思います。
そうすれば、算数と同様、全国どこの小学校に行ったとしても、程度の差こそあれ必ず同じことを学び、習得できます。

体育は教科書がないため、その内容は担任の裁量に任されているといっても過言ではありません。
ずっと体育館でドッジボールをやらせていたり、クラスを2チームに分けて校庭全面使ってサッカーをやらせていたりする人が、まだこの令和の時代になってもいるのが事実。
そして、それが体育だと思っている人さえいます。
無知とは本当に怖いです。
体育を1教科として、何を身に付けさせるべきなのか知らないのですから…
副読本などは存在しますが、ほとんど活用されていません…
体育の教科書ができることを切に願います。

さて、話をもどします。

今回は、「振り上がった足の根本を鉄棒に付ける」ポイントを2つ説明します。

出典:新しい鉄棒運動の授業づくり「大修館書店」

①ひじを伸ばさない
タイミングよく足が振り上がったとしても、ひじがまっすぐ伸びてしまっていると、せっかく重力に逆らっていてもすぐ地面に足がついてしまいます。
足を地面に付けないためには、振り上げた足の根本を鉄棒につけ、引っかけるのです。そうすれば、その足は地面に付けないですみます。

正しく踏切しているのに、ひじが伸びてしまう原因は、筋力不足です。
肘をまげたまま自分の体重を支える力が弱いのです。
そういう場合には、ダンゴムシが有効です。

出典:新しい鉄棒運動の授業づくり「大修館書店」

このダンゴムシを最低でも5秒、できれば10秒保持できるように繰り返し練習します。
本来なら、1,2年生で身に付けてほしい技です。
できていないようであれば、鉄棒の授業で毎回この技をウォーミングアップとして取り入れます。

このダンゴムシは自分の体重を支えるための力をつけるのと同時に、脇をしめることも自然と身に付きます。

②背中を丸める
ひじが伸びてしまうこととセットで起こり得るケースとして、あごが上がり背中がまっすぐになることがあります。

出典:新しい鉄棒運動の授業づくり「大修館書店」

これは、体を後ろに反るときに目線が後ろにいってしまうためあごがあがるのです。
目線はおへそになるように指示すれば、あごが上がらず背中ものびません。

ひじが曲がったまま、背中を丸めた状態で、振り上げ足の根本が鉄棒につけば、蹴り足も鉄棒に近づいていきます。

あとは手首さえ返すことができれば、体が起き上がります。

これで逆上がりの完成です。

逆上がりができるようになるには、これくらいたくさんの手順と技術、筋力、協応動作が必要となります。
もちろん、高学年になって指導する意味が多少はあるかもしれませんが、逆上がりができても楽しくありません。
もっと楽しい技があります。
それらの技をたくさん紹介した方が鉄棒好きができます。

だから、わたしは逆上がりの指導はしません。
逆上がりは上がり技の1つにすぎず、この技に固執する意味を見出せません。

ですが、逆上がりをできるようにどうしてもなりたいという子も中にはいるかもしれないと思い、今回大変でしたが、逆上がりについてまとめてみました。

参考になる方がいたら幸いです。

それではまた!





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