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#新潮新書
最強脳 ―『スマホ脳』ハンセン先生の特別授業― (アンデシュ・ハンセン)
(注:本稿は、2022年に初投稿したものの再録です。)
いつも利用している図書館の新着書リストで見つけた本です。
少し前に、ベストセラーになった「スマホ脳」を読んだのですが、私としては、それほど目新しい情報はなかったので、正直あまり興味を惹きませんでした。
本書は、同じアンデシュ・ハンセン氏の著作です。
典型的な “柳の下の泥鰌” 狙いの本ですが、その点も気になったので手に取ってみま
人間の経済 (宇沢 弘文)
(注:本稿は、2020年に初投稿したものの再録です。)
学生時代からずっと気にはなりつつも、恥ずかしながら、宇沢弘文教授の著作を読むのはこの歳になって初めてだと思います。
テーマは「社会的共通資本」。
読んでみての印象ですが、理論や論考で塗り固められているような内容を予想していたものの、大いに(いい意味で)裏切られました。宇沢教授の自伝的なテイストも漂う内容で、それを辿っていくだけでも
ピカソは本当に偉いのか? (西岡 文彦)
(注:本稿は、2015年に初投稿したものの再録です)
知人のレビューをみて興味を持ちました。
「ピカソの絵って、どこがスゴイの?」、初めてピカソを観た多くの人が抱く疑問です。私もその一人でした。
著者の西岡文彦氏は、本書で、「ピカソとその作品にまつわる素朴な疑問」に答えていきます。
たとえば、ピカソの作品が高い値段で取引される理由。
それは「画商の戦略的活用」にあったと言います。
反省させると犯罪者になります (岡本 茂樹)
(注:本稿は、2014年に初投稿したものの再録です)
かなりショッキングなタイトルの本です。
著者の岡本茂樹氏は立命館大学産業社会学部教授ですが、刑務所での累犯受刑者の更生支援活動にも従事しています。
本書は、その岡本氏の実現場での豊富な経験を踏まえ、犯罪者を更生に導く心のケアについて熱く説いたものです。
まずは、「裁判と反省」についての岡本氏の見解です。
犯罪者は、刑務所や少年
知の武装 : 救国のインテリジェンス (手嶋 龍一/佐藤 優)
(注:本稿は、2014年に初投稿したものの再録です)
手嶋龍一氏と佐藤優氏、面白い取り合わせの著者なので興味を持ちました。
“インテリジェンス”という視点から、近年の日本を取り巻く多種多様な外交問題をテーマにしたお二人の会話が進みます。
数多くの興味深いやりとりがあったのですが、まずは身近な話題として「通訳」について。
私たち素人は、外交官どおしの交渉は英語で進められていると思い込ん
社畜のススメ (藤本 篤志)
(注:本稿は、2012年に初投稿したものの再録です)
今のご時勢、とても挑戦的なタイトルですね。
戦後の復興期から高度成長期にかけて、日本企業を支えたのは「会社人間」でした。バブル崩壊のころからでしょうか、成長の行き詰まりから日本企業は西欧のマネジメント思想に傾倒し始めました。そこで登場するのが「個性人間」です。
本書での著者の主張は、安易な「個性重視」の否定です。
著者は、「自分ら