マガジンのカバー画像

月と私とゆれるカーテン

460
月が満ち欠けするように、ゆらいで詩と自然と生きる日々を綴ります。
運営しているクリエイター

#朝活

宿題は早めに切り上げなくちゃだめですか

宿題は早めに切り上げなくちゃだめですか

宿題の〆切というものに小さなころから追われていた。

大人になってみると、日々〆切というものに追われる。
仕事の原稿の〆切、平日の金曜日17時までの銀行の〆切、スーパーの開店時間、閉店時間……
そうしてみると勉強する時間の確保も、睡眠時間から逆算しないといけない。

以前、詩人の友人とお茶をしたときに笑いあったことがある。
〆切を守る人が最終的に生き残るのよね。
作家として、文筆業として、いつでも

もっとみる
【エッセイ・日記】また会ったときに恥ずかしいからね。

【エッセイ・日記】また会ったときに恥ずかしいからね。

こんにちは。長尾です。

自分のことを信じていません。
なにかをできない自分に腹が立つ。

腹が立つ自分に腹が立つ。
だからだいたい自分に対していらいらしている。

自分のことを知っているだけえらいよ
と友人は言ってくれる。でも、飽きっぽくて忘れっぽくて、めんどくさがり屋で……。自分の好きなものに関してだけとことん語りたがる自分のことを知っているから、何なんだろうと思っていた。

人に会うのが恥ず

もっとみる
【朝活エッセイ】とりあえずお湯をわかす

【朝活エッセイ】とりあえずお湯をわかす

こんにちは。長尾早苗です。

早起き成功! いぇいっ!

だいたい3時~4時ごろ起きるんですが、その時間が一番頭が元気です。詩の勉強とか朝一の連絡とかその時間にしちゃいます。

業務連絡はだいたいバスの中。最近、「時間」についてすごく考えるようになりました。

例えば聞きたいミックスアルバムが1時間だった場合、それを一日のどこに持ってくるのかで違うように思います。

見たい動画、見たいドラマ、聞き

もっとみる
【詩人のオンの日】さみしい人はそんなにさみしくない

【詩人のオンの日】さみしい人はそんなにさみしくない

こんにちは。長尾早苗です。

クリスマスイヴですね!

どう過ごされる方も自由ですが

わたしは今日もオンの日です(笑)

先日まで書店を青葉台のコミュニティ・コワーキングスペースで開いていました。

そんな中で「さみしさ」について考えてみたので書いてみようと思います。

さみしさと孤独から生まれるもの

詩人は「大丈夫?」と聞かれてなんぼの世界です。

そういうと言いすぎかもしれませんが……

もっとみる
【エッセイ】ざわざわから自分のココロを解き放つ・ポッドキャストを始めました

【エッセイ】ざわざわから自分のココロを解き放つ・ポッドキャストを始めました

こんにちは。長尾早苗です。

いやあ、梅雨時って参りますよね……。
コワーキングスペースのスタッフさんに聞いたところ、湿気や気圧差・気温差が自律神経に影響を及ぼすんだとか。自律神経はメンタルも体も守ってくれる神経経路です。

だからわたしも木曜日あたりは結構気持ちがぐらぐらしていて、家で思い切って除湿をかけて疲れを癒していたら元気になりました。
自分をしっかり守ってあげる仕組みを、自分で作れるとい

もっとみる
【エッセイ】エッセイ集を作っています!

【エッセイ】エッセイ集を作っています!

こんにちは。長尾早苗です。
エッセイ集を作っていますっていうエッセイ笑

まず先週起こったことからお話ししますね。

【先週起こったこと】予感

低気圧のせいか、作業場所にいて笑っていても心の中は悲しいってことがよくありました。
夜には友人にラインしてみたり、一度お話ししてみたかった若い詩人さんとスペースでお話しできてよかったです。
そのスペースの時に即興詩で「18歳」というお題を出されて、なんだ

もっとみる
【エッセイ】推敲してく毎日の中で。帰ってこれる場所。

【エッセイ】推敲してく毎日の中で。帰ってこれる場所。

こんにちは。長尾早苗です。
定期検診weekがやっと終わりました!涙
トラブルやハプニングは色々あったし、これからも色々あると思うけど……とりあえず来月まで、いつもの通りの執筆活動に専念できるかなあ
といったところです。

いい感じBGMわたしの作業場所であるコワーキングスペースではいつもいい感じのBGMが流れていて。わたしは音楽が好きだけど、すごく偏りがありました。
昔はポルノグラフィティやバン

もっとみる
【半年で100冊読んだ話】読むことと手放していくこと

【半年で100冊読んだ話】読むことと手放していくこと

以前、2年で図書館の予約かご100冊を空っぽにした話というエッセイを発表しましたが、今回は半年で空っぽにしたのと、今の読書経験・手放す生活についてお話ししようと思います。(速読することができるようになった経緯も上記noteリンクに書いています)

空っぽという状態以前から、モノや服、いらない記憶が増えていくばかりでした。

基本的にはわたしは20年後、30年後、はたまた100年後の状態を見据えて仕

もっとみる
朝井まかて『類』を読んで

朝井まかて『類』を読んで

みなさんは、森鴎外の娘や息子たちが、みんな外国人のような名前であること、ご存知でしたか?

森鴎外の末の息子、類は、画家を志している。姉の茉莉や杏奴は文筆業で名をはせていたが、類には「父・森鴎外」という超えたくても超えられない壁があった。類もやがて文章を書くようになり、父への葛藤は極度になっていく。

天才・文豪と呼ばれた父。

そんな有名人で実力も兼ねた父の前では、どうすることもできなかった類。

もっとみる
瀬尾まいこ『卵の緒』を読んで

瀬尾まいこ『卵の緒』を読んで

私も今月28歳になろうとしていて、なんだか若いお母さんたちの気持ちが少しずつわかるようになってきました。

養子にもらわれた育生は、少年でありながら自分が捨て子だと知っている。しかしお父さんのいない母子家庭で養子として育つも、明るくて個性的なお母さんに助けられ、日々を送っていく。

私が瀬尾さんの小説を読みたい時って、女性ならではの不調の時だったり、自分の体や痛みと戦っていて大変な時に絶対、読むん

もっとみる
瀬尾まいこ『春、戻る』を読んで

瀬尾まいこ『春、戻る』を読んで

立春の日に読みました。

ちょうどその日はぽかぽかに晴れていて、カラッとしていて、でもちょっと寒い、そんな日でした。

私自身は周期的な体の痛みと戦いながら、瀬尾さんの家族の物語に救いを求めていました。

よく、どろどろとした人間関係を描いた作品が好き、という友達だったり家族だったりがいるのですが、私は結構のほほんとした小説の方が好きです。

主人公のさくらの前に突然現れる12歳下の「兄」。さくら

もっとみる
塩田武士『デルタの羊』を読んで

塩田武士『デルタの羊』を読んで

アニメって、私は20年前、30年前のものが好きなんですが、今は色々と事情が変わってきているようです。

「アルカディア」という小説に触発されて「アルカディア」をアニメにしようという制作会社。そこに中国のアニメ会社と合同で仕事をしようという話が持ち上がる。アルカディアをめぐるアニメの「ものづくり」の小説。

実際アニメの制作現場なんかをドラマで見ていたりドキュメンタリーで見ていると、彼ら彼女たちの仕

もっとみる
小川糸『とわの庭』を読んで

小川糸『とわの庭』を読んで

あともう少しで立春。

春って、考えるだけでわくわくするし、うきうきとしてしまいます。

そんな、陽の光のような本なので、ぜひ紹介させてください。

目の見えない少女とわは、母親と10歳になるまで一緒に暮らしてきた。母はとわに一心の愛情をそそぐが、離婚したオットとの事情もあり、母親がとわを置いて働くことになる。しかし、とわのもとへ帰ることはなかった。とわはなんとか成長し、一人で人生を切り開こうと、

もっとみる
小川洋子・堀江敏幸『あとは切手を、一枚貼るだけ』を読んで

小川洋子・堀江敏幸『あとは切手を、一枚貼るだけ』を読んで

読んだら余韻に一晩浸れそうな幻想文学作品でした。

視力を失ってしまった少女と、研究家の男性。二人はお互いにお互いにしかわからない言語で文通をして、距離を縮めていく。その二人は「会う」ことよりも、思い出を共有したり、今自分が感じ取っている何ものかを伝えあうことでつながっていた。

このあらすじではまだまだ面白さが伝わりにくいんですが、

この小説、手紙文体で書かれているんです!!!

本当に、二人

もっとみる