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仏教

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マインドフルネスや仏教に関する素晴らしい記事をまとめています。
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#瞑想

“マインドフルネス”ってなんだろう?

“マインドフルネス”ってなんだろう?

新しい環境や根性論を押し付ける上司に慣れず、体が悲鳴をあげ、心まで砕けてしまったわたし。人に悩みを打ち明けるのが苦手な私が勇気を出し、メンタルケアを主に仕事している知人に相談をしてみた。心に響く言葉をかけてくれて少し気持ちが楽になった一方で、心臓を鷲掴みされてるくらいストレートにものを言われ、落ち込み、そして怒りの感情が相談するよりも更に強まってしまった。
このままでは私の心は本当に壊れてしまうな

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#5心が軽くなるマインドフルネスの基本態度【自分を信じる】

#5心が軽くなるマインドフルネスの基本態度【自分を信じる】

※この記事は音声で聞くこともできます。

みなさんこんにちは。
マインドフルネス講師のゆうすけです。

今回はマインドフルネス瞑想の基本態度「自分を信じる」についてお話します。

マインドフルネス瞑想法を正しく行うためには必ず知っておくべき姿勢です!

マインドフルネスでいう自分を信じるとは、「今この瞬間に自分の心と体が発する声にしっかりと耳を傾ける」ということです。

すごくカジュアルな言い方を

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#4心が軽くなるマインドフルネスの基本態度【受け入れる】

#4心が軽くなるマインドフルネスの基本態度【受け入れる】

※この記事の内容は以下から音声で聞くこともできます。

みなさんこんにちは。

マインドフルネス講師、ゆうすけです。

今回は、マインドフルネス瞑想の基本態度「受け入れる」についてお話します。

マインドフルネス瞑想を通して培ってきた姿勢の中で、個人的に最も恩恵を受けている態度です。

「受け入れる」ことができるようになったことで、それ以前に比べ、心の負担やストレスが減り、より楽に生きることができ

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#3心が軽くなるマインドフルネスの基本態度【手放す】

#3心が軽くなるマインドフルネスの基本態度【手放す】

※この記事の内容は以下から音声で聞くこともできます。

みなさんこんにちは。
マインドフルネス講師のゆうすけです。

今回は、ストレスや負の感情から自分を解放する、マインドフルネス瞑想の基本姿勢「手放すこと」についてお話します。

「手放す」という表現について、マインドフルネス瞑想に関する本を読んだことがある方、ガイド付きの音声で瞑想をしたことがある方は、一度は聞いたことがあるかもしれません。

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#2心が軽くなるマインドフルネスの基本態度【評価判断しない】

#2心が軽くなるマインドフルネスの基本態度【評価判断しない】

※この記事の内容は以下から音声で聞くこともできます。

みなさんこんにちは。
マインドフルネス講師のゆうすけです。

今回は、マインドフルネス瞑想の中心的な概念である「評価判断しない」ことについてお話しします。

マインドフルネスストレス低減法では、マインドフルネスを「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること」と定義しています。

この定義の中で特に

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#1心が軽くなるマインドフルネスの基本態度【期待しない】

#1心が軽くなるマインドフルネスの基本態度【期待しない】

※この記事は音声で聞くこともできます。
忙しい方は下記から再生してお聞き下さい。

みなさんこんにちは。

カリフォルニア大学サンディエゴ校 MBPTI所属のマインドフルネスストレス低減法講師のゆうすけです。

みなさんは、人のためを思ってやったことに対して、相手からおせっかいだと言われたり、

人のことを思って言ったことに対して、相手が怒ったり、不機嫌になったりして、

「なんでこの人はわからな

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マインドフルネス習慣化は、大きな変化を私たちにもたらしてくれる。【マインドフルネスを習慣化する生き方14】

マインドフルネス習慣化は、大きな変化を私たちにもたらしてくれる。【マインドフルネスを習慣化する生き方14】

マインドフルネス瞑想を習慣化する生き方について連載しています。

以前の記事で述べたように、マインドフルネス瞑想を「習慣化」するという場合は、仕事や家庭などで精神的なストレスやプレッシャーを感じたりした時に、一時の感情に心を支配されず、「呼吸に気づく」ことをはじめとして、とりあえず「今・ここ」に意識を向けられるようになることを指します。

一方「瞑想」を実践している最中は、「自動操縦のごとく勝手」

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マインドフルネス瞑想「しない」ことのデメリットより、「する」ことのメリットのほうが大きければ習慣化しやすい。【マインドフルネスを習慣化する生き方15】

マインドフルネス瞑想「しない」ことのデメリットより、「する」ことのメリットのほうが大きければ習慣化しやすい。【マインドフルネスを習慣化する生き方15】

マインドフルネスを毎日の習慣にしてみませんか?

マインドフルネス瞑想は毎日の習慣にすることではじめて真価を発揮します。

これまでマインドフルネス瞑想を習慣化する生き方について連載してきましたが(1~14)、

今回は、

マインドフルネス瞑想を「しない」ことのデメリットよりも、「する」ことのメリットのほうが大きいと経験的に分かれば、習慣化しやすい。

ということについてです。

このマインドフ

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マインドフルネス瞑想で心が満たされることが「報酬」。【マインドフルネスを習慣化する生き方13】

マインドフルネス瞑想で心が満たされることが「報酬」。【マインドフルネスを習慣化する生き方13】

マインドフルネス瞑想を習慣化する生き方について連載しています。

前回、習慣にご褒美や報酬は必要なのかということについて書き、マインドフルネス瞑想をすること自体を「報酬」にしてしまえばよいと述べました。

もし「マインドフルネス」によって心が真に満たされれば、日頃のストレスを解消するために、外から何かを欲しがるということがなくなるのです。

この心(マインド)の充実(フルネス)ということに関して、

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呼吸に気づくことで「いま・ここ」にいる自分に戻る。

呼吸に気づくことで「いま・ここ」にいる自分に戻る。

前回は、いまの「呼吸」を観察することはブッダを目指すためのシンプルな方法であると述べました。

このことに関して、ヴェトナムの禅僧であるティク・ナット・ハン師は、『微笑みを生きる 「気づき」の瞑想と実践』(池田久代 訳 春秋社)のなかで、

とシンプルに説明し、そして、

と述べています。

また、

としたうえで、

とも述べています。

このように、「意識的呼吸法」は、誰でもブッダを目指すため

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いまの「呼吸」の観察はブッダを目指すためのシンプルな方法。

いまの「呼吸」の観察はブッダを目指すためのシンプルな方法。

目覚めた人であるブッダを目指していくためには、日々、「瞑想」を実践していく必要があります。

しかし「瞑想」といっても難しく考える必要はありません。そして今すぐ「瞑想」するためのシンプルな方法のひとつは、自分自身の<いま>の呼吸を観察することです。

このことに関して、たとえばワールポラ・ラーフラ師は、『ブッダが説いたこと』(今枝由郎 訳)のなかで、

としたうえで、以下のように述べています。

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心こそが全ての行動の出発点! 『ブッダが説いた幸せな生き方』⑩

心こそが全ての行動の出発点! 『ブッダが説いた幸せな生き方』⑩

ブッダの教えを学びながら幸せな生き方を始めてみませんか?

前回は『ブッダが説いた幸せな生き方』を読みながらブッダが説くカルマ(業)の特徴について述べました。

そのなかでブッダのカルマ論を考えるうえで重要なのは「行為そのもの」というよりも「自分自身の意志」なのであると述べましたが、『ブッダが説いた幸せな生き方』の著者である今枝由郎氏は、ブッダの、

「弟子たちよ、私はチェータナー(意志)をカルマ

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マインドフルネスは<孤独>の処方箋。

マインドフルネスは<孤独>の処方箋。

新しい環境で生活を始めた時、友達がいなかったり、話し相手がいなかったりして、「ひとり」がつらいと感じたことはありませんか?

今・ここに気づくための「マインドフルネス」を実践することは、つらい孤独感をやわらげるのにも役立ってくれます。

社会的に孤立してしまうと、たとえば、自分のことを誰も理解してくれない、あの人はきっとわたしのことをバカにしているに違いない、この先ひとりでやっていけるか不安だ、友

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200時間目の全集中の呼吸で学んだこと

200時間目の全集中の呼吸で学んだこと

今年の年末、ヴィパッサナー瞑想という瞑想合宿に行ってきました。このコースでは、1日10時間瞑想し、ご飯は菜食、人とは喋らず沈黙を守るという生活を10日間行います。

2年前に会社の社長に誘われて、京都のコースに参加しましたが、今回は千葉で開催されるコースに一人で参加。元々コロナで開催自粛になっていたのですが、最近再開され参加することができました。

今回はそこで学んだことを書き記すことにします。(

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