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私のリカバリーストーリー

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私のこれまでの歩みについて触れた記事をまとめています。概要を書いたものや詳細を記した記事まであります。
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記事一覧

消化器内科で人生が変わった

消化器内科で人生が変わった

小さな頃から様々な不調を感じながらも、大学生まで医療に繋がれませんでした。
ただ、うつ病と診断されてからも一筋縄ではいきませんでした。

小さな頃からの不調のひとつに、慢性的な腹痛があります。例えばこんなことがありました。

授業中、お腹がゴロゴロ痛くなる

我慢してるとお腹からオナラをしたような音がする

冬になると必ず下痢になる

こうした、お腹周りのトラブルが絶えませんでした。しかし、小さな

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講演会でリカバリーストーリー話したら大喝采&褒めちぎられた話

講演会でリカバリーストーリー話したら大喝采&褒めちぎられた話

私のリカバリーストーリー数年前に就労継続支援B型事業所でピアの立場で講師を目指していた時の話です。
障害福祉サービスは税金で賄われているため、行政の枠組みでしか支援を行えません。
しかし、それでは精神障害者の地域移行が進まないと、私が携わっていた法人は「リカバリーカレッジ」というイギリスのNHSが推進している取り組みを日本で行っていました。

現在日本には10近いリカバリーカレッジがありますが、ど

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人生を再構築するための4つのステップ〜臨床心理士と作った自分の設計書〜

人生を再構築するための4つのステップ〜臨床心理士と作った自分の設計書〜

前回の記事から、私が通所していた生活訓練施設でのできごとを書き始めました。

続きを書こうと、当時の面談記録や日記を残しているEvernoteを漁ったのですが、様々なことが蘇り本当にここから自分の人生が再スタートしたんだ、という実感をありありと感じられました。

その中でも自分にとって大きかったのは、10ヶ月間ほぼ毎週行っていた臨床心理士とのカウンセリングでした。
このカウンセリングを軸として、障

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生活訓練施設〜今日の元気度を10段階で〜

生活訓練施設〜今日の元気度を10段階で〜

以前、生活保護受給の体験談について記事を掲載しました。その中で、幾つか障害福祉サービスについて後日書くといっていましたので、順に記していきます。

今回は生活訓練施設編です。
生活訓練施設という単語を聞きなれない人も多いと思いますが、私が通っていた施設では「ライフスキルや障害受容を学びを通して獲得する場所」と説明されました。
もちろん、いろんな形態の生活訓練施設があるのですが、私は他の生活訓練施設

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生活保護を受給して、どん底から人間らしい生活ができるようになったお話

生活保護を受給して、どん底から人間らしい生活ができるようになったお話

生活保護について説明するサイトは幾多とあります。
しかし、生活保護を利用した体験について語られることはあまり多くないように思えます。
そこで今回は、私が生活保護を利用していた頃の生活について記します。

↑大まかなストーリーについては上の記事を読んでいただければと。今回は、より具体的に、役に立った制度や活用の仕方を書いていきたいと思います。

生活保護受給を決めたタイミング生活保護受給前の私は、無

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辛い時はとことん逃げろ!幸せはその先に待っている

辛い時はとことん逃げろ!幸せはその先に待っている

この記事に酷く共感した。特に以下の文。

何故か逃げ続けた先に破滅が待ってるとか思う人というか、そう願いたい人が多いみたいんだけど、俺は今何してるかって言うと年収400万の薄給で月の半分が休みのブルーカラーの仕事しててのんびり暮らしてて、心穏やかに暮らせてるので、逃げた先で何とかなってしまった。

これはもちろん、個人的に同じような経験をしたからそう思うという部分が当然あると思う。

自分のこの記

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「考えることを止めなさい」〜考えることと考えないことを区別する〜

「考えることを止めなさい」〜考えることと考えないことを区別する〜

先日、ハローワークで「働くことを考えるのを辞めなさい」と言われ、福祉の支援を受けるところまで書き記しました。

私が繋がったのは精神障害者の生活訓練施設。立ち位置的には、退院した当事者が社会生活に戻るまでをサポートするスタンスです。そこで私は、ライフスキル=いい感じに生きるための工夫を獲得するために通所し、プログラムを受けていくことになります。

しかし、支援を受ける前に大きな問題が起きました。

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働くことを考えるのを辞めなさい〜頑張ることから解放された瞬間〜

働くことを考えるのを辞めなさい〜頑張ることから解放された瞬間〜

大学卒業後、地元に帰り公務員として働いていたものの、職場・地域・家庭のどれにも馴染めず、半年で退職しました。

その後、大学卒業間近の弟のアパートに転がり込み、100万円の貯金を切り崩しての生活が始まりました。

通院先を確保していざハローワークへ。目指すは障害者枠での正社員の求人。

職員の方と話をすると「精神障害トータルサポーター」の方との面談を勧められました。この方との出会いが僕の人生を大き

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認知行動療法をマンツーマンで指導され〜自分を縛った価値観からの解放〜

認知行動療法をマンツーマンで指導され〜自分を縛った価値観からの解放〜

私は大学在学中にうつ病の診断を受け、就活中に広汎性発達障害の診断を受けました。

診断を受け、ホッとすると共に、次にすべきことの見通しがたちました。

就活の面ではキャリアセンターへ相談を。

障害受容の面では、学生相談室への相談に足を運びました。

学生相談室はおよそほぼ全ての大学に設置されてある、臨床心理士によるカウンセリングが受けられるスペースです。

私の担当となったカウンセラー(以下山田

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「休むこと」について本気出して考えてみた

「休むこと」について本気出して考えてみた

皆さん休日はどのように過ごされていますか?

昔の私は、休んでも休んでもしんどさが変わらないまま、学業や仕事を続け、そして倒れるということを繰り返していました。

だけれども今は、休日休めばリセットでき、次の休日まで仕事や日常生活を過ごせるようになりました。

これは偏に「休むこと」への意識の革命が起きたからです。

今回は「休むこと」についてお話したいと思います。

『聖の青春』〜故・村山聖九段

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リカバリーストーリー:全ての経験が強みとなる

リカバリーストーリー:全ての経験が強みとなる

リカバリーという言葉な出会って価値観が変わった、その続きのお話です。

精神保健の業界には「リカバリーストーリー」という言葉があります。私はこの言葉と出会って、それまで人生の汚点だと思っていたことが、実は強みになるということを知り、人生が180度変わっていくことを身をもって感じてきました。

リカバリーストーリーとは、簡単に言えば、自分が自分の人生を取り戻していく過程を聞き手に向かって話すことです

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リカバリー:人生を変えた価値観

リカバリー:人生を変えた価値観

大学生の時に精神科の医師からうつ病と診断され、1度寛解するも大学在学中、また社会人になってからも何度も動けなくなる期間があり、苦しい思いをしてきました。

そんなときであった言葉が「リカバリー」です。

リカバリーとは、個人の態度や価値(本人にとって大切なこと)、感情、目標、技術や役割が変化していく過程のことで、これはとても個人的で、人によって異なる過程である。精神の病気に制限があったとしても、何

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とある発達障害の公務員

とある発達障害の公務員

※実在する作品とは一切関係がありません

自分の職歴は割と渡り鳥。

ハロワ▶市役所▶放課後デイサービス▶市民大学事務局▶ファシリテーター▶国▶都道府県

今の職場が期間的には最長かなーってくらいには転々としてる。分別すると、官公庁とNPOしかないんですわ。官公庁は100%採用されてきたのもあるけど、何か自分の肌にあってる。NPOはベクトル真逆だけど、理想を追いかけるという意味で自分の肌にあってた

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