ぐみ

マンガと音楽と、小説も好きです。 あと歌うことも

ぐみ

マンガと音楽と、小説も好きです。 あと歌うことも

マガジン

  • 少女素描

    パソコン描きができないので手描きをスキャンしてます。

  • バンドをやっていたり、ひとりで歌ったりもします。その時に出来た、つくった歌詞の集まりです。 曲のついてないものが多いですが、曲がついた詞もあります。 自分のつくった詞がどこまで人に届くか試してみたくて公開の場を作りました。

  • 技術も乏しいので一発でとったものを上げます。 未熟ですが、人の曲も自分の曲も歌います。

  • あらがき

    思いつきで描いたもの

記事一覧

夏はすぐそこ

ぐみ
3年前

星月夜

あぁ まだ 手を 離さないで いつか 今日が 意味を持つとして 僕と君は 共に生きられない 愛してる 嘘ではないけど 僕ら 一人を選びきれなくて このまま 雑な愛撫をする …

ぐみ
4年前

マーメイドスカート女子

ぐみ
4年前

ドーナツホール

さよなら あなたの眼は見ない 無邪気に触って 汚れた指先 本気になっても 報われない 大人のふりしていた いつまでも続く気がしてた恋人ごっこ あなたの中ではもう終わっ…

ぐみ
5年前
4

チャイナ女子

ぐみ
5年前
3

青系統女子

ぐみ
5年前
1

8月とゴッホ

夏の大展覧会 小学生の頃母に手をひかれ 静かな冷たい暗がりで ダウンライトに照らされた油絵 うねりを帯びたあの気圧 私の心に入り込んだ 母さん、覚えていますか 一…

ぐみ
5年前
1

君と僕の誕生日

ずっと好きだったあの娘に彼氏ができた 照れながら、らしくないでしょと笑いながら、僕だけに打ち明けてくれた 高校の同級生だったあいつと お互い地元で就職したから、し…

ぐみ
5年前
1

梅雨女子(制作途中)

ぐみ
6年前

モラトリアム

恋の歌が作れなくて 愛の言葉も紡げなくなって だから誰かを励ますような歌を 何もかも知ったように歌って そうやって 救いようのない自分をごまかしていたの 多分、私…

ぐみ
6年前
1

住所不定無色

00:00 | 00:00

オリジナルです。歌詞は別ノートにあります

ぐみ
6年前
2

父のこと

父はタクシー運転手だった その前は整体師 そのまた前は警備員 そのまた前は自衛隊員 「うちのお父さんは○○」という子供がよくいるが 私はそういうふうに父を表現したこ…

ぐみ
6年前
2

ものばかり

大ぶりなネオンと笑い声で満たされた深夜の繁華街 何も考えてなさそうな幸せな顔をした奴らばかり でもこの路地を裏手に回れば輝きと裏腹のはきだめを なかったことにして…

ぐみ
6年前

マギアレコード 由比鶴乃

ぐみ
6年前
3

住所不定無色

仕事は今日辞めた 彼女とも別れた 俺は今やっと 俺のために生きていく どこかでエンジン音が響く 用もなく外へ出る 誰も止めない 何も待っていない 深い夜へ踏み出す …

ぐみ
6年前

日曜日

二人ベッドで寝がえりで 目が合って笑いあって 声上げて笑いあって 濡れた朝日に目を細める 水たまりの道標 どこまでも照らされていて そんな日曜日 今日はどこか出か…

ぐみ
6年前

星月夜

あぁ まだ 手を 離さないで
いつか 今日が 意味を持つとして
僕と君は 共に生きられない

愛してる 嘘ではないけど
僕ら 一人を選びきれなくて
このまま 雑な愛撫をする

いつの間にか 夜になって
窓辺で 並んで空を見つめてた
さっきまでの 雨は止んでいた

風に揺れる髪を 掬うたび見えた
気のせいで済ませた涙

うねる夜 星も月も
偽物みたいに輝き
朝に消えてく
もう二度と会うことはない

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ドーナツホール

さよなら あなたの眼は見ない
無邪気に触って 汚れた指先
本気になっても 報われない
大人のふりしていた

いつまでも続く気がしてた恋人ごっこ
あなたの中ではもう終わったこと
傷ついてないふり 気づいてほしかったけど
もうそこにあなたはいない

ずっと考えていた
私は存在?それとも傷?
どうやったって私は 忘れられない
あなたのこと 苦い蜜の味

「ずっと一緒にいよう」 「好きだよ」
見え透いた嘘

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8月とゴッホ

夏の大展覧会 小学生の頃母に手をひかれ
静かな冷たい暗がりで ダウンライトに照らされた油絵
うねりを帯びたあの気圧 私の心に入り込んだ

母さん、覚えていますか 一人で過ごす私にどこか連れて行ってやろうと
選んだのがあの美術館 何も言わず理解してほしそうな銅像が外に立つ

外では蝉が鳴きわめいて 命をもっとと叫ぶ声がする
炎のように生きたという 耳のない男の恨めしそうな肖像画

漠然とただ過ごして

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君と僕の誕生日

ずっと好きだったあの娘に彼氏ができた
照れながら、らしくないでしょと笑いながら、僕だけに打ち明けてくれた
高校の同級生だったあいつと
お互い地元で就職したから、しょっちゅう一緒に飲んでいたのと
つかの間の帰省と、久々の故郷に、まだ僕自身感覚が戻っていなくて
昨日朝まで飲んだ高校時代の奴らの中にあいつはいたっけな
二日酔いのぼやけた頭に、君のしゃべる事実だけが氷のようにしみてゆく

浦島太郎はきっと

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モラトリアム

恋の歌が作れなくて 愛の言葉も紡げなくなって
だから誰かを励ますような歌を 何もかも知ったように歌って
そうやって 救いようのない自分をごまかしていたの

多分、私の中の迷いを 声にすることが恐ろしくなって
このすさんだ社会を批判して 自分ごとのようなそうじゃないような
だからこんな 動揺している私を見せたくなかった

一つ一つ慎重に 元に戻らない言葉を吐く
アイスティーの溶けきった 氷を探すよう

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父のこと

父はタクシー運転手だった
その前は整体師
そのまた前は警備員
そのまた前は自衛隊員

「うちのお父さんは○○」という子供がよくいるが
私はそういうふうに父を表現したことがなかった
父はどんなお父さんよりも、強くて、短気で
どんなお父さんよりもかっこいいと思っていた

警備員の仕事は、早期退職だったから
しばらく仕事のない時期もあった
父はどんなお父さんよりも短気で、強かったから
仕事がない苛立ちを

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ものばかり

大ぶりなネオンと笑い声で満たされた深夜の繁華街
何も考えてなさそうな幸せな顔をした奴らばかり
でもこの路地を裏手に回れば輝きと裏腹のはきだめを
なかったことにして避ける先進国とはその名ばかり
毎日どこかで人が人を殺し、知らない誰かに祈り捧げ
産んだかと思えばすぐにゴミ箱へ投げ捨てる希望の薄明かり

この白々しい騒がしさに全身を染めることもできずに
だからといって真っ向から戦う勇気もなく人を憚り

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住所不定無色

仕事は今日辞めた 彼女とも別れた
俺は今やっと 俺のために生きていく
どこかでエンジン音が響く 用もなく外へ出る
誰も止めない 何も待っていない 深い夜へ踏み出す

人づてにきいた話 昔の仕事仲間の話
あいつは辞めたあとで 夢を追って死んだという
家出同然で飛び出した故郷 ネオン街と重ねて
照らされてできた影の中 思い出が亡霊のように浮かぶ

こんな時に誰かに電話しそうになる
頑張ったねと言っても

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日曜日

二人ベッドで寝がえりで 目が合って笑いあって
声上げて笑いあって 濡れた朝日に目を細める
水たまりの道標 どこまでも照らされていて
そんな日曜日 今日はどこか出かけよう

昨日夜更かしして観た映画を返さなきゃ
そういえばシャンプーも切れていたよね
近場の街に行くべ 寝ぼけて訛る君が可愛くて
そんな日曜日 今日はもう少し遠出しよう

虹色のレジャーシート もしものビニール傘2本
コーヒー、紅茶、魔法

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