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耳掃除

デパートの最上階近くの休憩スペース。私の隣には1人の中年男性が座っていた。彼はひっきりなしに耳の穴をほじり、粉を床に落としていた。数分ほどそれを続けてやっと手を止めたかと思うと今度は鼻の穴をほじり始めた。その後も鼻の次は髪、その次は肘、といった具合に体の各部分をかきつづけて粉を辺りに撒き散らしていた。粉がこちらに漂ってこないかと、私は気が気ではなかった。それで横目でずっとその男のことを見ていた。す

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2017年8月26日の日記

背中の痛みはまだとれない。普通に立って歩いている分には問題ない。寝ている分にも問題はないが、寝返りをうとうとするとかなり痛くなる。特に右半身を下にした状態から動こうとすると痛くなる。座椅子に背をもたれかけさせて座ると結構痛い。また、足を曲げずに体を曲げようとすると痛くなる。痛みにあわせてみぞおちのちょっと左上辺りがぴくんぴくんと動いているような気がする。一体これは何なのだろうか。数日で消えてくれる

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雑文

空白からは何も生まれない。いや違う。空白からはたった1つのものしか生まれない。そうだ、たった1つのものしか空白からは生まれないのだ。それは…

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 彼はほのめかす。部室棟も、校庭も、葉の落ちきった桜並木も、何もかもが雪に染められていく。彼は赤く染まった指先でつまんだ鍵を鍵穴に差込み、かじかんだ手でノブをまわして扉をあけた。土間にひかれたすのこの上に荷物を置くと、すぐ

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2017年8月18日の日記

1日家にいた。イリヤは4巻の1/3の辺りまで読んだ。廃校にたどりついた辺りでその後に変なホームレスが現れ、それにイリヤが犯されかける、という展開を一気に思い出すことが出来た。何年も前にアニメで観たきりだったはずなのであるが、意外に覚えているものである。

 ところどころ素晴らしいシーンがある。それまで普通に流れていていた時間を止め、ある瞬間をかなり即物的かつ叙情的に描写する場面があるがこれはかなり

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ある魔法使いの雑文

雑文…。言葉を並べる。意味もわからずに言葉を並べる。抽象的な懐疑。名詞だけならいくらでも書き続けていくことが出来るような気がする。しかし…必要なのは動詞だ。それにしても…。断片。断片を繋ぐ糸はどこにあるというのか?記憶…。書き続ける…森の奥で…僕らは…。

抽象的な懐疑。具体的な懐疑。僕らは夢を見る。夢は魔法の源泉だ。しかし…。

森の奥…。魔法使いはそこにいる。魔法使いとは僕のことだ。

突然に

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あまり好きではない映画館に行きたいと思うようになったのは、きっと僕が今恋をしているからだと思う

ハッピー過ぎます!
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雑文

何も書けなくなってしまった僕に、君は何かを言おうとしている。君は国道を見下ろす丘の上に建てられたあばら家の中にいて、窓のサッシにもたれて必死に口を動かしている。目を瞑るとそんな光景ばかりが浮かんでくる…。

アンヴァリッド、石畳、そしてベンチ…。ベンチに座って僕は道行く人の顔を眺めている。みんな喪服を着ている…わけではない。大抵は観光客だ。僕は陶淵明の書いた詩を思い出す。墓のそばに植えられた松柏の

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雑文

川沿いの公園を歩く。厚い雲の所々に裂け目が出来て、そこから青空がのぞいている。その青空を映した浅い川辺で、ある親子は水をかけあい、ある親子は葦をかき分けて何やら生き物を探していた。橋の下に出来た水溜まりに素手を突っ込み、辺りを水浸しにしていた少年少女がいた。ラグビーボールを蹴り合う外国人の集団がいた。野球をやっている人々がいた。私は野球場を突っ切って歩いていた。丁度二塁と三塁の中間辺りの、やたら雑

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