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2024

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2024年1月の記事一覧

思い出

思い出

(※上から読んでもいいし、下から読んでもいいよ。)

思い出が追いかけてくる。
思い出が染み付いて腫瘍になる。
思い出に蓋をする。
思い出が飛び出そうとする。
思い出を封印する。
思い出が呪いになる。
思い出が逃げ出そうとする。
思い出を追いかける。
思い出を拘束する。
思い出がこぼれ落ちる。
思い出が転がる。
思い出をそっと掬う。
思い出がリニューアルされる。
思い出が入れ違う。
思い出が衝突す

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SOSの消滅

SOSの消滅

言葉になる手前でSOSは消滅した。

喉の奥で
消滅した。

頼りたかったあの人へ
そのSOSが届くことはもうない。

SOSに対しての助け船が欲しかった。

救ってほしいだなんて、そんな烏滸がましいことは言えなかった。
でも、助け舟が欲しかった。

何か言葉がほしいわけじゃなかった。

どこかに連れ出してくれたりして、
今この瞬間の感情から、自分から、逃げ出せればそれで良かった。

でも、SOS

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調律が狂ったピアノの音色

調律が狂ったピアノの音色

調律が狂ったピアノの音色が、
正常のピアノの音色とは異なり、また別の良さを感じるように、

わざと逸れた道を歩くことも悪くないのかもしれない。

人は、何かの選択を迫られたときその選択肢は、
基本的には二択であることがほとんどである。

しかし、選択肢は二択以外の可能性もあるかもしれない。

そもそも道が真っ直ぐであるという確固たる証拠(確信)などないはずなのに、
何故、道は真っ直ぐであるという認

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わたしは女優

わたしは女優

「わたしは女優」

自分にそう言い聞かせた。
そうすることで、少しだけ気持ちが楽になる気がしていた。

「人は皆、多重人格である。」と、高校の時の生物学の先生が言っていた。

この話を、別の記事で話した気がするが、
再度持ち出すこととする。

仕事とプライベートはまた別世界の話だった。
仕事に私情を持ち出すことは許されなかった。
というよりかは、自分が勝手に決めつけてしまっていたのかもしれない。

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もう思い出せない

もう思い出せない

あの頃の感覚や感情をもう思い出せずにいる。

それだけ時が流れてしまった、ということなのだろうか。
それとも、それだけ自分も変化した、ということなのだろうか。

”あの時” と呼ばれるモノは、いつも過去のことである。

確実に残っているのは、その時の「記憶と記録」である。
形として唯一残る方法なのかもしれないね。

”記録” として残っている写真を遡っても、
思い出せるのはその時の記憶だけだった。

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理想像の構築

理想像の構築

「理想像の構築」

期待が誤解を生み、損をする。

人が無意識に創り上げてしまう、その人の勝手な理想像。
この人はこうだろう。
この人なら、こうしてくれる。

そういった、無意識に創り上げられてしまったその期待は、
ただの勝手な理想像に過ぎなかった。

そのせいで、人は損をする。
と思った。

でも、期待をしてそれに応えてくれる人ももちろんいる。
でも、押し付けてしまうことの方がほとんどのことのよ

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私がわたしであるために、

私がわたしであるために、

「わたしが、わたしであり続けてもいいんだよ。」と
そう言い聞かせるように、
「あなたも、あなたであり続けていいのよ。」と
そう、言葉を贈りたい。

しかし、自分が自分自身であり続けることは、
容易なことではなかった。

例として、
社会に出るということは、
社会のルールに順応し、適応しなければならないということに等しかった。

また、組織(会社)に属することを選択した場合、
その会社の規則やルール

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人の視界に写りたくない

人の視界に写りたくない

人の視界に映りたくないから下を向く。
ひたすら下を向いた。
そうして自分の視界を遮った。
少し足早で、急ぐ
別に急ぎの予定なんてないのに。

人混みがより一層辛い時が、私にはあった。
そういう時はいつもより下を向いた。
人の視界に写りたくなかった。
帽子があるなら深く被りたかった。
メガネがあるならメガネをつけたかった。
サングラスでも良かった。
マスクがあるならマスクをつけたかった。
できるだけ

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時間(とき)が流れただけ、気持ちも動いていく。

時間(とき)が流れただけ、気持ちも動いていく。

「時間(とき)が流れただけ、気持ちも動いていく。」
というより、移り変わっていく、という例えが正しいのだろうか。

変わらないままでいるなんて不可能な話だ。
約束、なんて存在しない。

変わらないのは、当たり前じゃない。

「そのまま」なんて存在しないんだよ。

2人が同じ気持ちだなんて、飛んだ勘違いに過ぎないのかもしれない。

同じ気持ちだ、なんて誰が言ったの?

そんなのありえない話だよ。

アーティストであるための宿命

アーティストであるための宿命

無論、”アーティスト”であり続けるためには、作品を作り続けなければならない。
そして、それが宿命である。

世の中には、”アーティスト”という括りに属している人は、何人存在しているのだろうか。

また、それを生業としている人は、何人いるのだろうか。

私は、写真を撮る人間である。
しかし、一生涯写真を撮り続けるつもりはないのだ。
とはいうものの、写真から身を引くタイミングを伺っているのかもしれない

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わたしの東京物語.1_final

わたしの東京物語.1_final

大切だった感情と、
大切だった日常を。

忘れないように。
と、ここに書き起こすことにしました。

でも、これはきっと誰かに話すことも、
知られることも、きっとないだろうから、

敢えて、有料記事として公開させていただきます。

見ないでほしい、そう思う。

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2023年10月22日

最後に彼に会った日。

これからココに綴る

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好きが薄っぺらい

好きが薄っぺらい

空っぽになった心をどこかの誰かが手繰り寄せては
そっと口付けをした。

誰かが云う、私への愛の言葉は、
私にとってはあまりにも薄っぺらいものであった。

「好き」という言葉は呪いだ。

そのセリフを吐かれるたびに、私は複雑な気持ちを抱いていた。
本当に、受け取り難い言葉だ、とつくづく思った。

受け取ってしまったのならば、それに値する受け答えをしなければならなかった。
だからこそ、受け取り難かった

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2024年 開幕

2024年 開幕

本日をもって、2024年が開幕した。

”元旦”と呼ばれる今日この日は、人々にとって重要な人も呼べるであろう。

16:10ごろ、石川県能登半島地方で最大震度7の地震を観測した。
ネットやニュース番組では、この話題で持ちきりだ。
日本海側を中心に津波警報が発表されおり、実際に津波が到達した映像も流れていた。
新年早々、不吉なニュースで気分は落ち込んだ。

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