マガジンのカバー画像

何度でも読みたい

159
何度でも読みたいすてきなnoteたち。
運営しているクリエイター

2019年10月の記事一覧

#手書きnoteを書こう~「だいすーけさんへ」

#手書きnoteを書こう~「だいすーけさんへ」

今日は、だいすーけさんが企画してくださった「#手書きnoteを書こう」の公開日です。

手書きの文字で想いを伝える。それはとても素敵なことだったはずなのに、ずいぶん長いこと遠ざかっていたように思います。

せっかく手書きで文字を書くなら、日頃の感謝を込めてお手紙noteを書きたいと思い立ちました。今回の素敵な企画を立ち上げてくださった、だいすーけさんへ。お手紙を書きます。

だいすーけさん。

もっとみる
ライターになった経緯と仕事の取りかた

ライターになった経緯と仕事の取りかた

フリーライターをしています。

と言うと、よくクラウドソーシングの話を振られることが多いのだけど、ざんねんながらそういうサービスは使ったことがない。
仕事依頼のページに載っている仕事がわたしのすべて。すべて記名で、ありがたいことに指名をいただいて記事を書いている。

「すごいですね!」と言っていただけることもあるけども、ぶっちゃけぜんぜん稼げていない。生計が立っていないので、まったくすごくない。単

もっとみる
幸の罪という名前

幸の罪という名前

僕の名前は幸野つみです。

ゆきのつみと読みます。

この名前は本名ではありません。
今から3年程前、2016年9月頃に自分で考えたものです。

今回は「幸野つみ」という名前の意味について書きたいと思います。

僕が心に抱える『痛み』のお話です。

最初にお伝えしておきます。
これを投稿する不安は大きいですが、心の調子は特にいつもと変わりありませんので、そこは心配いりません。

「石狩あいロード」

もっとみる
Kojiについて

Kojiについて

僕が小説を書き、それに対してKojiさんがイラストを描くコラボ作品「石狩あいロード」のあとがきに代えて、Kojiさんに対する想いを書きたいと思います。
※作品のネタバレを含みますが、御了承していただけるのであればこちらから読んでいただいても、こちらだけ読んでいただいても構いません。

本編はこちら↓

~Kojiは男でした~Kojiは男でした。

嘘です。

Kojiのことを僕は最初男だと思ってい

もっとみる
おかえり/あとがき ~大好きなあなたへ~

おかえり/あとがき ~大好きなあなたへ~

私がここnoteへ自分のことばを綴り始めたのが、今年の6月のこと。

そのひとに出逢ったのは、ここへ来てまもなくのことだった。

広い広いnoteの世界で、そのひとの書いたものがたりが、ぽつりと浜辺に立つ灯台のように、私を呼ぶように、そこで明々と光っていた。

まだコメントを書くなんて思いつきもせず、ただただそのものがたりに衝撃を受けて、そしてなぜか強烈に感じるシンパシーに私は戸惑っていた。

もっとみる
わたしは【選ぶ側】になれない。

わたしは【選ぶ側】になれない。

わたしはどうしてわたしでいられるのでしょう。

真夜中にアイスを食べたくなる。
これがわたしの生きる本能だとしたら、くだらない。花に水をあげる毎日。君はわたしがいるから生きていられるのよ、って。

君はわたしが選んだの。
わたしがこうして毎日見離すことなく、愛で続け、水を与える。君はすくすくと育っていったね。光も欲しい?じゃああげるよ。

カーテンを思い切り開ける。
台風が過ぎ去った空は、今までが

もっとみる
映画『ジョーカー』の居心地の悪さ

映画『ジョーカー』の居心地の悪さ

これを書いているのは13日の0時頃。まだ風の音はかなり聞こえますが、台風19号がようやく関西から抜けつつある時間帯です。今頃、おそらく東海や関東の皆さんは不安な夜を過ごされているんだろうなと思いながらこれを書いてます。親戚や友達の多くが関東圏にいるので、あまり他人事ではなく、妙に目が冴えるので、この前見た映画Jokerについて、ちょっと備忘録的に書いておこうかなと。

あ、以下、ある程度ネタバレし

もっとみる
貴方が笑えばそれで、

貴方が笑えばそれで、

三年ほど前だったか。
久々に連絡をくれた友人から、あいつが亡くなったとの報せを受けた。

正確に言うと、随分前に亡くなっていたのがわかった、との事だった。

“あいつ”というのは僕が都内で売れないバンドマンをやっていたときのギターを担当していたメンバーだ。

あいつと僕は何かとウマが合い、たまたま家が近かったこともあってバンド活動以外でもよくつるんでいた。
物静かで、おっとりしていて、マイペースで

もっとみる
短編小説「ゆなさん」 あとがき

短編小説「ゆなさん」 あとがき

 前回掲載した作品『ゆなさん』をお読みいただきました皆さま、本当にありがとうございました。

 また現在、体調面からコメントやり取りを控えているのですが、それにも関わらずお言葉を寄せてくださった方々にも、心より御礼申し上げます。

 ふだん作品のあとがきは書かないのですが(単に面倒臭がりなだけなんですが)、この作品については少しだけ書かせていただきます。

 この作品を書きはじめた時、主人公の女性

もっとみる
短編小説「ゆなさん」

短編小説「ゆなさん」

「ゆなさんって、呼んでよ」
 はじめて参加となった、職場での忘年会。くじ引きでたまたま隣席になった彼女に、苗字をさんづけで呼びつつビールを注いだら、そんなふうに即答された。
 ぼくは瓶ビールをかたむけながら首をかしげた。ゆな。その名は彼女の本名とまったく異なっていた。苗字、名前となんのつながりも感じられない。ひと文字すら重なっていないのだ。
「ゆなさん、ですか」
「そう。みんなからもそう呼んでもら

もっとみる
note 月間2000万MAUによせて(あとCXOになってちょうど2年)

note 月間2000万MAUによせて(あとCXOになってちょうど2年)

noteの月間アクティヴユーザー数(MAU)が2000万を突破いたしました。

大きくなると、スケールに合わせてできることも増えてきます。TV局さんとの連動ドラマ制作など、新しいnoteクリエイターの活躍の場が増やせるのは嬉しいこと。

一方で、数字のグロースはお目出度くはありますが、手放しで喜べることではありません。歴史上、フリーザ様の例のように、数字スペックに奢って消えていった強者は無数にい

もっとみる
別れるも別れないも

別れるも別れないも

ある人のnoteを読んで書かずにいられなかった。先が見えない、いや見えているからこその不安や葛藤ははかりきれないものということ。これは誰も理解することはできず、それぞれの異なる人生の中でどんなにつらくても選択するのは自身だから。

私は、ただ抱きしめたい。

******

人生色々な出会いがあり色々な別れがある。一言でいうととても簡単だけれど、実際はそれほど簡単ではない。

別れどんなに美しく彩

もっとみる
渡す必要のなかった嫉妬の手紙。それを教えてくれたのはnote酒場の"肌"でした。

渡す必要のなかった嫉妬の手紙。それを教えてくれたのはnote酒場の"肌"でした。

自分の足で歩きたい。
身体を動かそうにも、心をどこかに置き忘れていました。淋しくて、風だけがわたしの隣にいる。書いていても、自分の言葉の限界がある。届ける力が足りないのは勿論でした。それでもわたしの肌はひとつしかなかったから。だからこそ今まで読んできたあなたの肌と結びたかった。先に行ってしまった身体に、わたしの心が呼びかけているようでした。

電車に揺られる、いつも乗ることのない路線。遠くに向かっ

もっとみる
#呑みながら書きました

#呑みながら書きました

原稿の締切がすぐそこまで迫っている。

あまり人に言えないライティングの仕事。僕の仕事には二種類ある。胸を張れる仕事と背中を向ける仕事。今、手を付けているのは後者。

そう言えば、冷凍庫にボンベイサファイヤがあった。煎茶を漬け込んで半分手を加えたインフューズドジン。ロックグラスに注ぐ。とろりとした質感はいつみても色っぽい。緑茶よりも林檎ジュースの色味に近い。馥郁。ふくいく。バーテンダーは香りについ

もっとみる