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2019年10月の記事一覧
#手書きnoteを書こう~「だいすーけさんへ」
今日は、だいすーけさんが企画してくださった「#手書きnoteを書こう」の公開日です。
手書きの文字で想いを伝える。それはとても素敵なことだったはずなのに、ずいぶん長いこと遠ざかっていたように思います。
せっかく手書きで文字を書くなら、日頃の感謝を込めてお手紙noteを書きたいと思い立ちました。今回の素敵な企画を立ち上げてくださった、だいすーけさんへ。お手紙を書きます。
だいすーけさん。
私
おかえり/あとがき ~大好きなあなたへ~
私がここnoteへ自分のことばを綴り始めたのが、今年の6月のこと。
そのひとに出逢ったのは、ここへ来てまもなくのことだった。
広い広いnoteの世界で、そのひとの書いたものがたりが、ぽつりと浜辺に立つ灯台のように、私を呼ぶように、そこで明々と光っていた。
まだコメントを書くなんて思いつきもせず、ただただそのものがたりに衝撃を受けて、そしてなぜか強烈に感じるシンパシーに私は戸惑っていた。
ど
わたしは【選ぶ側】になれない。
わたしはどうしてわたしでいられるのでしょう。
真夜中にアイスを食べたくなる。
これがわたしの生きる本能だとしたら、くだらない。花に水をあげる毎日。君はわたしがいるから生きていられるのよ、って。
君はわたしが選んだの。
わたしがこうして毎日見離すことなく、愛で続け、水を与える。君はすくすくと育っていったね。光も欲しい?じゃああげるよ。
カーテンを思い切り開ける。
台風が過ぎ去った空は、今までが
貴方が笑えばそれで、
三年ほど前だったか。
久々に連絡をくれた友人から、あいつが亡くなったとの報せを受けた。
正確に言うと、随分前に亡くなっていたのがわかった、との事だった。
“あいつ”というのは僕が都内で売れないバンドマンをやっていたときのギターを担当していたメンバーだ。
あいつと僕は何かとウマが合い、たまたま家が近かったこともあってバンド活動以外でもよくつるんでいた。
物静かで、おっとりしていて、マイペースで
短編小説「ゆなさん」 あとがき
前回掲載した作品『ゆなさん』をお読みいただきました皆さま、本当にありがとうございました。
また現在、体調面からコメントやり取りを控えているのですが、それにも関わらずお言葉を寄せてくださった方々にも、心より御礼申し上げます。
ふだん作品のあとがきは書かないのですが(単に面倒臭がりなだけなんですが)、この作品については少しだけ書かせていただきます。
この作品を書きはじめた時、主人公の女性
短編小説「ゆなさん」
「ゆなさんって、呼んでよ」
はじめて参加となった、職場での忘年会。くじ引きでたまたま隣席になった彼女に、苗字をさんづけで呼びつつビールを注いだら、そんなふうに即答された。
ぼくは瓶ビールをかたむけながら首をかしげた。ゆな。その名は彼女の本名とまったく異なっていた。苗字、名前となんのつながりも感じられない。ひと文字すら重なっていないのだ。
「ゆなさん、ですか」
「そう。みんなからもそう呼んでもら
note 月間2000万MAUによせて(あとCXOになってちょうど2年)
noteの月間アクティヴユーザー数(MAU)が2000万を突破いたしました。
大きくなると、スケールに合わせてできることも増えてきます。TV局さんとの連動ドラマ制作など、新しいnoteクリエイターの活躍の場が増やせるのは嬉しいこと。
一方で、数字のグロースはお目出度くはありますが、手放しで喜べることではありません。歴史上、フリーザ様の例のように、数字スペックに奢って消えていった強者は無数にい
渡す必要のなかった嫉妬の手紙。それを教えてくれたのはnote酒場の"肌"でした。
自分の足で歩きたい。
身体を動かそうにも、心をどこかに置き忘れていました。淋しくて、風だけがわたしの隣にいる。書いていても、自分の言葉の限界がある。届ける力が足りないのは勿論でした。それでもわたしの肌はひとつしかなかったから。だからこそ今まで読んできたあなたの肌と結びたかった。先に行ってしまった身体に、わたしの心が呼びかけているようでした。
電車に揺られる、いつも乗ることのない路線。遠くに向かっ
#呑みながら書きました
原稿の締切がすぐそこまで迫っている。
あまり人に言えないライティングの仕事。僕の仕事には二種類ある。胸を張れる仕事と背中を向ける仕事。今、手を付けているのは後者。
そう言えば、冷凍庫にボンベイサファイヤがあった。煎茶を漬け込んで半分手を加えたインフューズドジン。ロックグラスに注ぐ。とろりとした質感はいつみても色っぽい。緑茶よりも林檎ジュースの色味に近い。馥郁。ふくいく。バーテンダーは香りについ