詩とショートショート 『藍碧(らんぺき)』

先日「金澤詩人賞」の発表がされ、4244ページ応募作品がある中からわたしが川島みなみ名義の時に投稿した11篇の詩が予選を通過し、「金澤詩人16号」に載せていただいた。

http://bach2.sakura.ne.jp/kanashi16.pdf

わたしの詩は172ページから載っている。

だがしかしわたしの作品はとっつきにくくて分かりづらく、「意味がわからない」とよく言われてしまう。折角生ま

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(短編小説)『名もない2人の関係は』

「今日買い物行ったらなぁ。納豆がなぁ。売り切れててんなぁ。なんかなぁ。テレビでやっとったらしいわ、感染予防に良いんやて」
録画したアメトークを見ながら、冷蔵庫に残り1パックとなっていた納豆をまぜながら彼女がそう言った。
今世界で蔓延しているという新型のウイルスのせいでここ数週間職場以外の場所に出かけていない。
感染者数が増えていく報道にも疲れてきたので、夜ご飯を食べる時は録画したバラエティ番組を見

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小説「逃れられない逃れたい part2」

どこどこと音を立てて、洗濯機が外にある昔ながらの僕のアパートの階段を西宮さんと一緒に上がった。

「トマトくん、こんな遠いアパートまで呼んどいて嘘だったら承知せんからなー」

「ほんまですって! 見てくださいよ!」

 茶色く軋んでなかなか開かない部屋のドアを、僕は勢い良く引っ張った。
 部屋の中は真っ暗で何も見えなかった。

「おっさんどこにおるん? 電気つけて」

 西宮さんにそう言われて、僕

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バレリーナへの道〜くるみ割り人形〜

今日は前回紹介した自分で考えた物語の続きを紹介したいと思います。
前に紹介した時からずいぶん時間が経ってしまったので「忘れちゃったな〜」と思う人はもう一度読み直してみてください!😊

12月13日。私はなりたい役を書いた紙を先生に渡した。もちろん私は「クララ」とその紙には書いた。でも正直、全然自信がない。だって理果や他にも私より断然上手な子はたくさんいる。その子たちに勝てるとは思わない。でも、も

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「希死念慮について」(前篇)

はじめに

 本作品は かみしろ さんの「精神薄弱の男の話」とコンセプトを同じくした作品です。陰鬱な作品ですがご一読くださると幸いです。

本編(編集中)

 足場の悪い、乾いた河川敷を私はほっそりした避雷針のように歩いていた。軟弱な私のことだ。春の初めとはいえ、よく晴れた昼下がりに1時間と少しも歩けば髪や肌が焼かれてそれは心地が悪い。それに、河川敷の環境は想像を超えて劣悪だった。

 足場が悪い

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小さな森の小噺3「釜で釜を作る」

どこかにある小さな森に住む女の子、リリは今日も遊んでいる。

今日は釜を使って錬金術をしているようだ。物知りだね。

グルグル、グツグツ

でーきた!

大きな釜!

え?

小さな森の小噺2

どこかにある小さな森に住む女の子、リリは今日も遊んでいる。

今日は草むらにいるようだ。

そして草を集めている。

あはは、たーのしー。

いっぱいとるよー。

よし、そろそろ帰ろう。

後日、仲間に心配されました。

小さな森の小噺1

どこかにある小さな森に住む女の子、リリは今日も遊んでいる。

今日は小さな池で釣りをしているようだ。

お、引いてる引いてる。

バシャバシャバシャバシャ。

釣れたー!

オタマジャクシ!

え?

そっか。

最初に言っておくと、私は極端に影が薄い。どれくらい薄いかと言うと、教室の出席確認で先生から忘れられてしまうくらい。

 いや、もっとかも。一度ハンドガン(の模型)を手に持って授業を受けて見た事があるけど、その時も私は先生から咎められなかったな(笑)。  

 また別の日には、クラスメイトの目を隠して『だーれだっ!』と言ってみたこともあるね。それで彼女は『えー、誰ー? ユウカちゃんとか?』と言ってた

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青春の向こう脛3

「おはよー」
「最近会ってなかったねー」
彼女の話し相手が来てくれたおかげで、僕が解放されたわけだ。ありがたいものだ。この少人数の授業は課題ゼミと言って、自分で課題を設定し、まとめ、発表するというものであり、僕はこの授業が好きではなかった。
 今日も疲れたなぁ…
授業を終え、特に何もしていない僕は、なぜか疲労感を覚えていた。一人暮らしを始めてご飯をあまり食べなくなったせいかもしれないし、大学に入っ

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