桐畑恭太郎

今の所、人間です。

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黒猫。火傷を負う。

人間というのは、誰しにも自分の人生を表す一文というのが存在する。 太宰治なら「恥の多い生涯を送ってきました。」だろうし、ワンピースのヒルルクだったら「まったく!!!!いい人生だった!!!!」だろう。 あいにく僕は死んでいないし、人生が100年あるのならまだ4分の1にも満たしていない若輩者だ。でも、言わせて欲しい。 「僕は生まれる世界を間違えた。」これが、僕の人生を表す一文になるだろう。今までも、そしてこれからも。 大前提として、なに自分の人生悲観しているんだよ気持ち悪りぃ

    • 俗世から離れた物と今のテレビがなぜつまらないのか

       大学のゼミでイノベーションマネジメントを専攻していた時のこと。新しい商品プランを考えている時に、先生からこんな事を言われた。 「ターゲットはできる限り絞れ。」  理由は至極簡単な物で、母体が大き以上はどれだけターゲットを減らそうが数は多いし、面白い物であれば必ず買ってくれるし伝染するからだ。  例えば、「日本に住む、30代の男性で、独身。動物を飼っている」人に刺さる商品を作った場合、たぶんこの条件に当てはまる人は多く見積もっても300万人ぐらいだろう。知らんけど。

      • 飲み会と第三者の振る舞い

         久しぶりに大学時代の友人に出会うと、なにかと驚く事が多い。誰々が彼女と別れただとか、誰々が復縁したとか、誰々が会社を辞めただとか。  大学生という肩書を捨て大人になった今、他人の人生について思う事が多くなり、同時に横槍を入れたくなる事が増えた。  「きっと、社会人になって仕事優先になったからすれ違いが多くなったんだろう。だから別れたんだ。」  「復縁って言うけれど、どうせすぐ別れるだろ。」  どうやら、僕達は社会人になり少しだけ性格が悪くなった様だ。  勘違いしな

        • 名言と生きた言葉の使い方

           仕事柄、良い言葉だと思った物はメモするか写真を撮る様にしている。面白い展開だと思った物は何回も見る様にしている。とにかく、何かしらの形で記憶に残すようにしている。  良い言葉というのは、基本的には2種類あり「誰もが言っても通用する、人間の摂理」から着想を得た言葉と「その人にしか通用しない、その人だけの人生観」から着想を得た言葉がある。  どちらも、かっこいいのが最低条件であるのだが、かっこよさの違いを履き違えると痛い目になってしまう。厨二病と揶揄されたり、イタいやつと馬

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          見える世界と大人になる時

           23歳になって、嫌な大人になっていくのが日に日に分かるようになった。  子供の頃は「あんな大人になんかなりたく無い!」と息巻いていたが、今では何となくタバコを吸いたい人の気持ちが分かる。AVを見たい人の気持ちが分かる。酒に入り浸る人の気持ちが分かる。  別に悲観的になっているつもりはない。あの頃には気が付かなかった、大人の楽しみ方というのがあるから。  そんな僕が嫌な大人になってしまったなぁって感じた瞬間は、選挙に行ってしまった時である。  大前提として、僕はネット

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          殺人欲求と芸術性

           今更だけど、「キャラクター」という映画を見た。(なんか、デジャヴだな。)  いつも通り、Amazonプライムで見た。面白かったんだけれど、何かを表現している者の端かけとしては耳が痛いセリフのオンパレードで、なかなか素直に楽しめなかった。  刺さる理由は色々とあったけれど、1番刺さったのはサイコパス殺人者である両角という男が言った自分の殺人を正当化する為のセリフ  「先生だって、作品の中で人を殺してるじゃん!!一体、何が違うの!?」  刺さったねぇぇ。この上無いまでに

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          エモいの定義と花束みたいな物

           今更だけど「花束みたいな恋をした」と言う映画を見た。 正直言うと、僕は流行というものが嫌いだ。  そもそも、僕自身が流行に疎いのも原因なのだが、テレビで最近流行りの〇〇特集なんてものが組まれれば基本的にはチャンネルを変えるし、流行を血眼で追っている人間を基本的に小馬鹿にしている。  そんなんだからか、あまり自分の好きな物は語らないし、基本的に映画は公開日に観ない。公開日に行くのは名探偵コナンぐらいだ。  だから、「花束みたいな恋をした」も、気になってはいたけどなかな

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          創造性と躍進

           最近、とあるYouTube r(?)タレント(?)が「海外に行って遊びまくります!」と言い残して、海外移住を決断した。  調べれば分かる事なのであえて名前は出さないけれど、僕はあの人の事が苦手だ。もちろん、もっと嫌いな人はいるけど。  勘違いしないで欲しいのは、あの人は嫌いだけれど、あの人をSNSで叩く人の方が嫌いだ。というか、SNSで有名人を誹謗中傷する人隔たりなく嫌いだ。  じゃあ、お前はどうなんだと思った方。そもそも、僕は芸能人が嫌いでも誹謗中傷した事は一度もな

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          効率性と確かにゲームはやらなくなった

           小学生の頃。Wiiにどハマりしていた。  このソフトにハマった!というのは正直覚えてないけれど、僕の礎にゲームがあるのは確かだと思う。  ただゲームは下手くそだったので、兄弟の中で「大乱闘スマッシュブラザーズX」はいつも最下位だったし、「ちびロボ」とかその辺りのハートフルなストーリーゲームを中心にやっていた。  当時は、「たぶん、大人になってもゲームやっているんだろうなぁ」と思っていた。それぐらいゲームが好きだったし、ゲームさえあれば幸せだった。  そんな子供が、大

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          それぞれのコンテンツと適した表現方法

           最近、Amazonプライムに入った。本当に今更。  「僕達は、もっと早くから知っておけばよかったと後悔する事が多い。」という導入から始まるnoteを先日書いたが、Amazonプライムも早速「僕的もっと早く知っておけばよかった物一覧」にノミネートされた。  何が良かったって、自宅で動画コンテンツを見るという行為が、日陰に生きている僕に適した視聴方法だからだ。もしかしたら今後、映画から学んだ事やアニメから学んだ事などを書くかもしれない。似たような事が並んだとしても許して欲し

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          自分自身の分析と他人からの評価

           最近、とある小説を完成させた。3月31日が締め切りの新人賞に応募するつもりだ。  その小説を新人賞に応募する際に応募要項に目を通したところ、「作品とは他に3枚程度の梗概を付けてお送りください。」と書いてあった。  「梗概」(こうがい)というのは、いわば作品の地図であり、どういう感じに物語が進むのかというのを教えて欲しいという事だ。  そんなもん、見て分かれよ。 って僕は思った。  売られている小説は何千冊とあるし、それを作っている出版社なんだから小説の行く末なんて読

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          言葉にする愛情と言葉にしない美学

           僕達は、もっと早くから知ってればよかったと後悔することが多い。  僕の場合、最近『SUPER BEAVER』というバンドを知って、そんなことを思った。  ミュージックステーションに出演なさるぐらいには有名な方であり、もちろん曲も最高なので聴いてほしい。(僕の好きな歌は『東京』。ジャケ写をLINEのホーム画面にしてるぐらいだ。)  そんな『東京』という曲に、こんな一節がある。 「重ねる年 建前と本音との間に 僕ら思い出話を置いてきたこともある」  あらかじめ言ってお

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          面白いの定義と客寄せパンダ

           「面白い」の定義。なんて、今更考えた所で無意味である事はなんとなく分かってる。そんな定義は人それぞれだし、そもそも考えた人なんかいないのがほとんどだ。  でも、僕そういう事を考えなければいけない呪いみたいな物に掛かっているし、そういう事を考えるのが好きなのである。僕の面倒くさい部分だと思ってくれればいい。(要するに黙って聞いてくださいお願いします。という事だ。)  例えば、芸人さんがよく舞台上で笑いを生む手法として「漫才」と「コント」というものが存在する。それぞれの定義は説

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          男の価値とアイドルの写真集

           初めて話すのだが、僕はオードリーファンだ。どれぐらいファンかというと、オードリーさんのラジオを毎週リアタイしているぐらいにはファンだ。その流れで、日向坂ファンだ。どれぐらいファンかというと、毎週日向坂で会いましょうを楽しみにしているぐらいには好きだ。  じゃあ、ファンの風上における人間か。いや。そんな事はない。いまだに生で見たことがないからだ。僕は日陰で涼みながらそういった芸能人を応援するのが好きなのだ。生でライブを見てもきっと地蔵と呼ばれるぐらいには微動だにしないだろう

          男の価値とアイドルの写真集

          人間の分かり合えなさとそれでも混じり合う人間の奇妙さ。

           人間の肉体はトレーニングで変えられる。筋トレをして筋肉質になる人もいれば、ボイトレに行って美声を手に入れる人もいる。絵画教室にいって絵を上手くなる人もいるし、ダンス教室に行ってリズム感を身につける人もいる。  でも、人間の性格はトレーニングで変わるとは考えにくい。筋トレをしたって怖いものがなくなるかと言ったらそうではないだろうし、ダンス教室に行ったからと言って引っ込み思案が治るとは思えない。  では、トレーニングに行きたいという感情はどこから来るのか。それはきっと、何かへ

          人間の分かり合えなさとそれでも混じり合う人間の奇妙さ。

          表現者と生身の人間の価値

          もし、人間に値段がつけられるとして。自分はどれぐらいなのだろうか。もし、人間の選別が行われるとして、自分は生き残るべき人間なのだろうか。だなんて、そんな創作物語のような事は起きない。起きたら、それはそれで人権的に問題だからだ。 でも、自分の価値を考えたことが無い人間はきっといないだろう。自分の価値をあげようとするから、自分磨きだなんて言葉が生まれ、自分探しだなんて人生が生まれる。それが、いつまでも終わらない人もいれば秒で終わる人間がいる。一長一短だ。 そして、それは職種を選ば

          表現者と生身の人間の価値