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見える世界と大人になる時
23歳になって、嫌な大人になっていくのが日に日に分かるようになった。
子供の頃は「あんな大人になんかなりたく無い!」と息巻いていたが、今では何となくタバコを吸いたい人の気持ちが分かる。AVを見たい人の気持ちが分かる。酒に入り浸る人の気持ちが分かる。
別に悲観的になっているつもりはない。あの頃には気が付かなかった、大人の楽しみ方というのがあるから。
そんな僕が嫌な大人になってしまったなぁって感じた瞬間は、選挙に行ってしまった時である。
大前提として、僕はネットや道端で政治を語る人とは距離を取りたいと思っているし、ましてや芸術事と世論を絡めている人を殺したいほど憎んでいるので、僕自身の口から政治的思想や政治的偏りは生まれないと思うので安心して欲しい。
そもそもの話をさせて貰うのだが、良くも悪くも政治的発言は人々を巻き込みやすく、そして衝突しやすいカテゴリーだ。きっと、そういう発言をお笑いや映画等でする人は正義を気取っているのかもしれないが、クリエイターにおいて本当の意味での最強というのは世の中の物と隔離した物を作れるべき人だと思う。
考え見ても欲しい。僕達は映画やアニメや小説や音楽に何を求めるのか。そして、その中に政治や宗教や人種や性別が関係あるのだろうか。
はっきり言って、邪魔なのだ。
何かと政治的思想を絡めてくる人。何かとジェンダー問題を絡めてくる人。何かと自分の合理を押し付けてくる人。そういった人達がいるから、僕達の理想郷は価値が低い物になってしまう。アトランティスは自由でなければならない。思考が固まっている人間はここから出ていってほしい。そういう人達のせいで作品が劣化してしまうから。
さて、話を戻そう。僕だって選挙に行きたかったわけじゃない。実家で住んでいる以上は親に選挙に連れて行かれるから仕方ないのだ。
でも、選挙に行って投票に行くとやっぱり結果は気になる物で、自分が投票した政党がどうなってるかちゃんと目で見たくなる物だ。そして、ちょっとだけ世の中の事が知れた気になるのだ。
もちろん本職の人と比べれば僕が知っている知識なんて米粒みたいな物だし、自分はどこの政党を支持したかなんて言うつもりはない。
僕が言いたい事は「最初は興味がなくても、手をつけてしまえば興味は湧くものだ。」という事である。
先日、とあるアニメを見た。
昔はそのアニメのキャラクターやビジュアル等に目が行ったが、今はストーリーの展開や登場人物のセリフに目がいく。いわゆる職業病っていう奴だ。
これが功を奏したのが、昔買った漫画や小説などがもう一度新鮮な気持ちで楽しめるのだ。
たまに、でんじゃらすじーさんとか振り返ってみても面白いし、たまに僕らの7日間戦争とか振り返ってみても面白い。子供の頃とは違う主観で物事を見るのはそれなりに楽しい。そうすれば、作品に対する理解が広がる気がするから。
というわけで皆さん。選挙には行きましょう。僕から言えるのはそれぐらいです。
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