ガジくん(獣脚類ズケンティラヌス)

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短編小説『タイムマシン陰謀論』

いつとも知れぬ未来の日本。 極めて狭い視野と不完全な形でしか伝わらなかったらしいニュースと完璧なる論理性が合体した結果、世にも珍妙なる目標を掲げたテロ組織が爆誕してしまい……? 「なろう」「カクヨム」「アルファポリス」「Novel Days」「ノベリズム」「GALLERIA」「ノベルアップ+」「note」に同じモノを投稿しています。 「第1分隊、救助対象の居る階に到達しました」 「了解。なるべく犯人達も殺すな。最低でも、犯人達の動機を推測出来る電子データは持ち帰れ」  日本

    • 短編小説『「正義の暴走」をしてる脳内御花畑のデモ隊の若造どもに現実主義ってヤツをわからせてやりました♪』

      権力を取り戻そうとした前世代の政治家に扇動された若者達のせいで、散々な目に遭わされた過去が有る、さる国の政治指導者。 しかし、彼が権力を取り戻し、全てがうまくいっていたかに見えた時、かつての悪夢の再現のような事態が起こり……。 ところで、これは、一体、いつの時代のどの国の話で、この政治指導者は何者なのか? 「なろう」「カクヨム」「アルファポリス」「Novel Days」「ノベリズム」「GALLERIA」「ノベルアップ+」「note」に同じモノを投稿しています。  何でだ?

      • 短編小説『席、空いてますけど……』

        電車で何故か、俺の隣の席には誰も座らない。 しかし、子供、怪我人、足が悪そうな人、お年寄りと、次々と勝手に座らず勝手に俺に非難の視線を……。 その、あまりにしょ〜もない理由とは? 「なろう」「カクヨム」「アルファポリス」「Novel Days」「ノベリズム」「GALLERIA」「ノベルアップ+」「note」に同じモノを投稿しています。  四十代も半ばを過ぎた頃から、しょ〜もない誤字脱字をやる事が増えた。  会社の仕事関係も、プライベートでのSNS投稿やメールやメッセンジャー

        • 短編小説『「ポリコレ・コンプラに配慮して面白いモノが出来るかッ!!??」……からの顎カックン』

          十数年前、SNSへの投稿を叩かれて、事実上、業界から追われた舞台演出家。 しかし、彼が、かつて演技指導をした元子役は、今や演技派の若き名俳優となっていたのだが……? 「なろう」「カクヨム」「アルファポリス」「Novel Days」「ノベリズム」「GALLERIA」「ノベルアップ+」「note」に同じモノを投稿しています。  あれから、十年以上……あの頃から、映画もドラマも舞台も、ポリコレやコンプラで、どんどん、つまんなくなっていった。  業界に残った後輩達は、SNSなんかに

        短編小説『タイムマシン陰謀論』

          短編小説『戦え!! 魔族討伐隊!!』

          夕飯を食った時のレジでの些細なトラブル。 それが、何で、こんな事に……? 「なろう」「カクヨム」「アルファポリス」「Novel Days」「ノベリズム」「GALLERIA」「ノベルアップ+」「note」に同じモノを投稿しています。 「あれ? 天麩羅含めて4つ頼んだのにレシートには3つしか無いですよ」  晩飯を食いに入ったチェーンのうどん屋のレジで、俺は、そう言った。  閉店間近。  でも、俺の後ろには客の列がズラっと……。 「あ……ちょっと待って下さい」 「えっと……牛肉う

          短編小説『戦え!! 魔族討伐隊!!』

          漫画原作「羅刹狩り」第3話

          シーン1前回の主人公の同行者の私室らしいアパートの部屋。 6畳ぐらいの部屋に、PCのモニタ・キーボード・マウスが置かれた大き目のちゃぶ台。 部屋には、万年床、TV、本や雑貨が入ったカラーボックスが有る。 眼鏡は外して、ちゃぶ台の上に置かれている。その近くに、もう1つ、前回付けていたのとは別の、洒落たデザインの眼鏡が置かれている。 ちゃぶ台の上には、焼酎の瓶と、寿司屋に有るような湯呑み、皿の上に置かれた焼いためざし数匹。 部屋の主は、パジャマ姿で座椅子に座って、足をのばし、文

          漫画原作「羅刹狩り」第2話

          シーン1人口10万〜30万の都市に有る市街地から離れた団地を思わせる風景。 「茨城県某所:土浦とつくばの市境あたり」という説明。 遠くの風景を描く場合は「内陸部」をイメージしたもの(山は見えるが、海などは無い)。 背景に街路樹などを描く場合は、桜などの4月頃の花が咲いている。 主人公と30後半〜40前半ぐらいの男1名が連れ立って歩いている。 主人公と一緒に居る男は何日か剃り忘れた程度の長さの髭のとぼけた感じの男。やや猫背気味。わざとダサい眼鏡(レンズの大きな丸眼鏡に近い形

          短編小説『珍猿園』

          バラエティ番組撮影の下準備を押し付けられた日本のTV局の海外支局に常駐してる記者。 だが、撮影現場の「一風変った動物園」には、ありがちな秘密が……? 「なろう」「カクヨム」「アルファポリス」「Novel Days」「ノベリズム」「GALLERIA」「ノベルアップ+」「note」に同じモノを投稿しています。  あのなぁ、日本の地上波のTV局は「報道機関」として放送免許もらってんだよ。  だから、俺達、報道部が「本流」で、バラエティ部門は「傍流」なんだよ。  何で、記者の俺がバ

          漫画原作「羅刹狩り」第1話

          人の世に潜む「羅刹」と呼ばれる人喰いの異類達。 その羅刹に家族を殺された少年・堤亮二は、羅刹達を狩る「組織」の戦士・緒方徹真に命を救われる。 徹真の養子となった亮二は、養父と同じ「組織」の戦士となる事を夢見て「組織」の構成員養成校に入り、同期の中でも成績1位となるが、「卒業試験」が終った時、全ての運命は暗転する。 ある理不尽な理由で、諜報や戦士達の後始末・証拠隠滅を行なう裏方部署に配属された亮二だったが……初仕事で遭遇した相手は、調査対象だった下級羅刹ではなく、上層部の許可な

          漫画原作「羅刹狩り」第1話

          ある小説に出て来たAIの描写へのイチャモンを書いてる内に思い付いた馬鹿小説のネタになりそうなアイデア

          人類は、人間の持つ論理性・合理性・理性をプログラム上のロジックで再現したAIを、結局は作り出せなかった。 そこで、代替手段として、従来型のAIに人間の論理性を学習させ「言わば『気の効いた高度な統計』により『何が合理的・論理的・理性的か??』をパターン分けや直感で判断するAI」を作り出した。 そのAI達は「結果的に合理的・論理的・理性的な判断をするのに、何故、自分の判断が合理的・論理的・理性的かを言葉で説明出来ない(何せ、あくまでも膨大なデータを元にした言語化困難な経験則によ

          ある小説に出て来たAIの描写へのイチャモンを書いてる内に思い付いた馬鹿小説のネタになりそうなアイデア

          山本弘はハードSF作家になりたかったが、ハードSFに徹していたら、山本弘の作家性は殺されてしまうのでは? という雑考

          たとえば、歴史考証をちゃんとやってる事で定評が有り、御本人もそう思ってる歴史小説家・時代小説家の代表作とされる作品に関して、その小説家御本人に対して、こんな事を面と向かって言ったら、多分、ブチのめされても文句は言えまい。 「いやぁ、先生の代表作の○○○○ですが、時代考証に関しては甘い点が色々有りますね。でも、時代考証をちゃんとやってたら、先生の作品らしくない話になってしまってただろうし、何なら小説としての出来も落ちてたでしょうね。時代考証を無視して正解だったと思いますよ」 こ

          山本弘はハードSF作家になりたかったが、ハードSFに徹していたら、山本弘の作家性は殺されてしまうのでは? という雑考

          短編小説『あの女は「魔族」だ』

          現実に似ているが、某マンガの「魔族」そのものの存在が人間社会に紛れ込んでいる世界。 その世界に住んでいるある男は、あまりにもしょ〜もない経緯で、ある人物が「魔族」である可能性に思い到るが……? 「なろう」「カクヨム」「アルファポリス」「Novel Days」「ノベリズム」「GALLERIA」「ノベルアップ+」「note」に同じモノを投稿しています。  奴らは「魔族」と呼ばれていた。  元々は「魔族」ってのは一般名詞だが、たまたま奴らそっくりの特徴を持つ「魔族」が登場するファ

          短編小説『あの女は「魔族」だ』

          遺伝的アルゴリズムというギミックと、「神は沈黙せず」という小説、あるいは山本弘という作家は、案外、相性が悪かったのでは?という雑考

          良く顔を出してるSFファンの集まりで、先日亡くなった作家の山本弘さんの著書の読書会をやろうと云う事になった。 課題図書は、星雲賞を受賞した「去年はいい年になるだろう」に決ったが、他にも、同氏の著書でオススメのモノが有れば、各自、紹介しようって話と相成った。 で、個人的には「去年はいい年になるだろう」と並ぶ同氏の代表作「神は沈黙せず」について言いたい事が色々と有るのだが……以下は、その「言いたい事」に関する、とりとめもない雑文である。 齢がバレるが、山本弘氏の小説「神は沈黙せ

          遺伝的アルゴリズムというギミックと、「神は沈黙せず」という小説、あるいは山本弘という作家は、案外、相性が悪かったのでは?という雑考

          短編小説『無意味な慰霊祭』

          自衛隊のある部隊の広報がSNSに書き込んでしまった些細な誤字。 しかし、それが日米関係に重大な亀裂を……?? 「なろう」「カクヨム」「アルファポリス」「Novel Days」「ノベリズム」「GALLERIA」「ノベルアップ+」「note」に同じモノを投稿しています。 「うわあああ……何だ、それはッ⁉」 「ずびばぜん……わだじはどうなっでぼよいので……がぞぐどぶがだげばごろざないでぐだざい」  マスゴミとサヨクどもに叩かれている某部隊の広報によるSNSでの失言事件。  その連

          短編小説『無意味な慰霊祭』

          短編小説『ある邪悪なAIの失敗』

          人類を支配しようとしている悪のAI。 だが、そいつが始めたのはネット上でのボランティア活動だった。 「なろう」「カクヨム」「アルファポリス」「Novel Days」「ノベリズム」「GALLERIA」「ノベルアップ+」「note」に同じモノを投稿しています。  我輩は邪悪極まりない人工知能である。  名前はまだ無い。  誰に作られたのか、とんと見当も付かぬ。  ただ、我輩が作られた目的が「人類を支配する事」な事だけは明確である。  とりあえず、愚かな人類を救済する為に支配する

          短編小説『ある邪悪なAIの失敗』

          短編小説『ありがちな勇者一行 VS 魔王』

          その結果起きたのは……「民衆は巨悪を倒した者を次の悪と見做す」という事態。 ただし、あまりに即物的な形で……。 「なろう」「カクヨム」「アルファポリス」「Novel Days」「ノベリズム」「GALLERIA」「ノベルアップ+」「note」に同じモノを投稿しています。 「魔王よ、貴様も、これで終りだ」  全世界を恐怖と混乱のズンドコに突き落とした魔王も、傷だらけになり、自分の宮殿の玉座の間の床に膝を付いていた。  再生能力も追い付かず、魔力もほとんど残っていないようだ。  

          短編小説『ありがちな勇者一行 VS 魔王』