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本を読んで考えたこと

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本との出会いで感じたこと、考察したことをまとめてみます。生活実感と結びつけた形で、カスタマイズした読書体験をシェアしたいです。
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記事一覧

日刊紙に寄稿する

日刊紙に寄稿する

知人の勧めで、久しぶりに原稿というものを書いてみた。

800字の、読書感想文。

以前、ライターとして月刊の子ども向け全国子ども環境新聞に、動物の記事を書いて原稿料を頂いていたことがある。

その時も毎月達成感があり、楽しかった。

今回は、無償。

でも、書いている時は有償の時よりも、大切な何かを得た感覚があった。

思えば、noteを連日書いていた日々もそうだった。

タイパを考え始めれば、

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『現代思想入門』を年始に読んで思うこと

『現代思想入門』を年始に読んで思うこと

10数年ぶりの、家族揃っての年末年始。
夫が私と同じ会社に転職(部門は別)し、年末年始の仕事から解放されたため、今年は本当にゆっくり出来ている。
おまけに、娘がいる。

人生は、常に想像を逸脱し、思いがけない方向に進んでいくなと、最近しみじみと思う。
病、障害、別離、結婚、出産、退職、転職、何かを始める決断、何かをやめる決断、自分で決められること、やむを得ずそうなってしまったこと…
想像や想定はし

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「insight」を読んで~転職から1年を振り返る~

「insight」を読んで~転職から1年を振り返る~

前回記事から丸6ヶ月が経過していた。
計画的に記事を休んで、半年。
と言えば聞こえは良いが、結局は今の自分のキャパオーバーを防ぐために、記事を書く時間と他のこととのトレードオフをした。

また書きたくなったのは、また良書と思える本に出会ったから。

転職後の人間関係や業務内容への新鮮味も薄れ、人の出入りがあって仕事が増えつつあった。
また時間に忙殺されて心身不調の兆しが出始め、不平不満もたまりつつ

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時間管理、続く

昨日はドラッガーに従い、仕事時間中、私が一体何にどれだけの時間を使っているのかを書き出してみた。

アプリをダウンロードするまでもなく、ただエクセルに記録してみただけのことだ。

今日も引き続きやってみたいと思うが、昨日1日の感想としては、「意識するだけで、なぜか効率があがった」ということ。

私は福祉・教育サービスよりのオフィス業務をしているが、様々な要因で作業を中断されることが多い。
(電話、

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ドラッガーに、戻る

久しぶりに書いてみる。

昨日、振替休日で友人とカフェで話す。
完全に、彼の影響だ。

ニュージーランド人の彼は、日本人の妻がいて、大学で英語を教えている。
それは完全に家計のためで、ほかに自分でホームページを持って、ブログを書いたり、動画をアップロードしたりしている。
投資もずっと続けていて、FIREを目指している。
彼の言葉が信用できるのは、彼が手足を動かして、様々なことに挑戦して、うまくいか

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【読書note】『保育の質を高める』を読んで考えたこと

仕事での必要性から、下記を読了。

現在2歳6か月の子の育児中ということもあり、能動的に読んだ。仕事でも家庭においても、フィードバックが多くなりそうな一冊。

かつてから、「サービス」として保育や教育をとらえる視点には懐疑的だった。保育や教育といった分野に消費者マインドや資本主義社会の比較競争主義をそのまま持ち込むことに対しては感覚的に危機感を抱いてはいたが、本著を読んで、それが論理的かつ具体的な

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【読書note】

【読書note】

途中になっている本。

新しい仕事が始まってしまったので、なかなか完読できなさそう…

ひとまず記憶が新しいうちに、半ばの感想を。

育児スタイルを概ね4つに分類し、各国時代別にエビデンスベースで分析している本著。

「自ら選択している」と思い込んでいる子どもとの関わり方が、実は時代や文化背景や経済状態などの影響がかなりの大部分を占めるという考察に、目を開かされた。

転職前に、休職中含めたこれま

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【読書note】登園拒否と、「反ペアレンティング」

【読書note】登園拒否と、「反ペアレンティング」

本日、読了。

読んでいる間に、何度か養老孟子氏の「子どもは自然」という言葉を思い出した。

本書では、子育てする親(保育者)を

木工職人 VS 庭師

というスタンスで説明しているが、私自身の日々の実感や、今後子育てにおいて起こるであろうあれこれを想像するに、育児と庭師のしごとはかなりの部分が似通っているかもなぁと思う。

よい親というのは、子どもを頭がよくて幸せで成功する大人に育てる親ではな

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【適応障害休職中】転職前に気づく「休職中の成果」

【適応障害休職中】転職前に気づく「休職中の成果」

転職後の「ゆるい目標」

あと9日で、新しい仕事がはじまる。イコール、新しい生活リズムを築くということだ。

環境変化の影響を受けやすい私は、しばらくは無理をせず、

①心身の健康を第一に、

②家族の幸福度を維持する

という課題設定をしている。それはとりもなおさず、今月退職したばかりの前職での苦い経験からくる反省でもあるし、休職中に徹底的かつ冷徹なまでの自己洞察として得たひとまずの結論でもある

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おとなの発達を考える〜生涯幸福に生きるために①〜

おとなの発達を考える〜生涯幸福に生きるために①〜

はじめに

予想外に学びの多かった本が、こちら。

子どもの発達や成長について知りたくて、最近発達心理学などの本を読んでいた。

もちろん、娘のこれからを俯瞰してみるうえでも非常に参考になったのだが、何より「ひとりのおとなとしての私のこれから」を考えるうえで非常に有益な一冊だったように思う。

さらに、最近考え続けている幸福や成功、ワークライフバランス、ジェンダー、ライフステージ毎の発達課題の変化

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【適応障害休職中】本当はマジメでも、いい人でもなかったのかもしれない

【適応障害休職中】本当はマジメでも、いい人でもなかったのかもしれない

ここ最近、ひろゆき氏の言葉で、いちいち自分を省みたりする。的を射ていて、「あー、私これ当てはまってるわー」ということも多いのに、変に落ち込むことはないので不思議だ。今回の記事も、「あ、職場でこれやっちゃってたかもー」と思った。

マジメ系クズ…確かに(苦笑)

職場では間違いなく「真面目ですよね」と言われてきたし、接客業では人当たりの良さや第一印象の良さは確実にプラスに働いたし(仕事の評価にも直結

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マジメとふまじめの間で~『残酷すぎる成功法則』読書記録・番外編~

マジメとふまじめの間で~『残酷すぎる成功法則』読書記録・番外編~

※単独で読めます

シリーズで綴ってきた読書感想文の、スピンオフとして。

(前回までの記事、ご興味あれば下記ご覧ください)

適応障害で休職中となってから、根本的に自分自身を見つめなおすためのひとつのステップとして、「成功」や「努力」、「能力」や「幸福」といったことに関して、知識や情報をアップデートして、思い込みを取り払おうと祖試行錯誤の日々が続いている。

個人的に現在のキーワードについてあれ

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ビッグ・フォー(幸福の4要素)について考える~『残酷すぎる成功法則』読書記録②~

ビッグ・フォー(幸福の4要素)について考える~『残酷すぎる成功法則』読書記録②~

前回の、続き。

前記事では、

自分にとっての成功を定義すること

が幸福への必須ステップであり、そのためには、

自分を知り、自分の特性と周囲の世界を最適な関係に調整する

ことの重要性に気づいた。そのうえで、本書にならい、私自信の特性を分析し、ふさわしい環境についても継続してリサーチを続けようと決めた。

忘れてはならない重要な調整(アラインメント)は、

自分が望むような人になっていくのを

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“成功”を定義し幸福になる~『残酷すぎる成功法則』読書記録①

“成功”を定義し幸福になる~『残酷すぎる成功法則』読書記録①

下記、読了。

適応障害で休職中ということもあり、時間が許す限り、ここで根本的に自分自身を問い直したいという想いがあった。「成功」という言葉に引っかかった、という理由もある。しかし、読み進めれば読み進める程、最近私がぐるぐると思考を巡らしていた興味や個人的な結論めいたものとリンクしてきて、どんどん引き込まれた。

本書では、「成功」がエビデンスベースで語られ、科学的に証明され理論化され、さらには私

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