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災害研究者が新型コロナウィルス感染症について考えてみた(12)オミクロン株と続く緊急対応
1.続くコロナ禍
デルタ株からオミクロン株へと変異株が変遷してきている。
既に東京都は緊急事態宣言を検討しなければならない状況にあるとも言われるが、現在のところ、そういった動きは見られない。
そうした中で、
オミクロン株の致死率がデルタ株と異なる点を問題にしつつ、
経済活動の継続と維持について現実的な対応すべきだという声が見られるようになってきた。
例えば、楽天の三木谷会長はTwitter等で
災害研究者が新型コロナウィルス感染症について考えてみた(12)コロナ禍中の総裁選・衆議院選挙で日本は適切なリーダーを選択できるか
菅総理の総裁選不出馬が明らかになり、自民党は新たな総裁を選択することが明らかになった。
コロナ禍が続く中で2年連続で総理が交代することは、諸外国に比しても異例の事態と言える。
党内で予期していなかったこともあるだろうが、新総裁候補に名乗りを上げる議員が乱立しつつある状況になっている。
さらには、衆議院選挙を意識して、野党も政権奪取に向けてアピールを始めている。
しかし、
与野党いずれのリーダー
災害研究者が新型コロナウィルス感染症について考えてみた(11)日本のコロナ対応と東京オリンピックに見る「権力の腐敗」とその問題点
「災害が起きる時、社会の弱い部分が露わになる。」
こうした言い方は過去から現在に至るまで数多く見られる。
極端に言えば、災害による被害は、究極的には社会の構造や特質に由来しているのであって、
「自然災害」というものは存在しないという主張もある。
これまでのコロナ禍に対する一連の政策対応だけでなく、
東京オリンピックに関わる様々な不祥事、
そして、日本を代表する大企業のスキャンダルといったものを
災害研究者が新型コロナウィルス感染症について考えてみた(10)コロナ禍における菅政権の「賭け」
1.続くコロナ禍最後の執筆から、半年以上が経過してしまった。感染症の再拡大だけでなく、政策面でも緊急事態宣言の再発令やワクチン接種の開始といった変化が見られたこともあり、いずれ緊急対応のステージを脱した頃に新しい記事を書こうかと考えていたため、しばらく筆を置いていた。
しかし、現実には、その後も「感染症管理サイクル」における緊急対応のステージから抜け出す目処が立たないまま、今日までコロナ禍が続い
災害研究者が新型コロナウィルス感染症について考えてみた(9)感染症と政治的変動
8月28日、安倍総理が辞任を発表した。
本人の体調悪化が主たる原因であるとしつつ、コロナ禍への対応に一定の目処が立ったことも一因であることが辞任会見で説明された。
これを受けて、これまでのコロナ対策を含む一連の政策に関する検証もそこそこに、主要メディアの関心は既に後継候補選びへと移っている。
後継者候補と目される複数の議員の出馬動向や、総裁選での党員投票の有無等、様々な報道がなされているが、
災害研究者が新型コロナウィルス感染症について考えてみた(8)経済活動と感染症対策の両立は可能か
1.再度の流行拡大と経済危機2020年、8月。長い梅雨が明けて夏の日差しが眩しい季節になった。本来なら東京オリンピックでのアスリートの競演が華やかな頃のはずが、今年の夏休みの過ごし方は予想されたものとは様変わりとなった。
新型コロナウィルス感染症の流行再拡大を受けて、特に大きな影響を受けている観光産業の振興を図るべく、政府はGo to travelキャンペーンを実施する意思を見せている。成立にあ
災害研究者が新型コロナウィルス感染症について考えてみた(7)危機を認識すれば対処できるのか
1.流行、再び。東京都でコロナウィルスの感染者数が徐々に増加してきている。
小池都知事からは、4月とは状況が異なり、PCR検査数が増えたことで検出数が増加しているという説明がなされているが、同時に感染経路が不明の比率も上昇しており、第二波の到来が懸念される事態になってきた。
また、他県においても徐々に感染者数が増えてきており、全国的な感染拡大の可能性も出てきている。
2.専門家の反応これと前