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災害研究者の手帖

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災害研究者の視点で綴る日々の記録
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記事一覧

災害研究者が新型コロナウィルス感染症について考えてみた(12)オミクロン株と続く緊…

1.続くコロナ禍 デルタ株からオミクロン株へと変異株が変遷してきている。 既に東京都は緊…

災害研究者が新型コロナウィルス感染症について考えてみた(12)コロナ禍中の総裁選・…

菅総理の総裁選不出馬が明らかになり、自民党は新たな総裁を選択することが明らかになった。 …

災害研究者が新型コロナウィルス感染症について考えてみた(11)日本のコロナ対応と東…

「災害が起きる時、社会の弱い部分が露わになる。」 こうした言い方は過去から現在に至るまで…

災害研究者が新型コロナウィルス感染症について考えてみた(10)コロナ禍における菅政…

1.続くコロナ禍最後の執筆から、半年以上が経過してしまった。感染症の再拡大だけでなく、政…

震災と復興、そして風化

1.震災から10年、そして「風化」東日本大震災から10年を前にして震災復興に関する報道が増え…

神戸と阪神淡路大震災

1995年に発生した阪神淡路大震災は、 神戸という街を、否応なく新しい歴史の流れに巻き込んだ…

災害研究者が新型コロナウィルス感染症について考えてみた(9)感染症と政治的変動

8月28日、安倍総理が辞任を発表した。 本人の体調悪化が主たる原因であるとしつつ、コロナ禍への対応に一定の目処が立ったことも一因であることが辞任会見で説明された。 これを受けて、これまでのコロナ対策を含む一連の政策に関する検証もそこそこに、主要メディアの関心は既に後継候補選びへと移っている。 後継者候補と目される複数の議員の出馬動向や、総裁選での党員投票の有無等、様々な報道がなされているが、一連の報道産業の動向を目の当たりにすると、まるで日本ではコロナ禍が過ぎ去ったかの

災害研究者が新型コロナウィルス感染症について考えてみた(8)経済活動と感染症対策…

1.再度の流行拡大と経済危機2020年、8月。長い梅雨が明けて夏の日差しが眩しい季節になった…

災害研究者が新型コロナウィルス感染症について考えてみた(7)危機を認識すれば対処…

1.流行、再び。東京都でコロナウィルスの感染者数が徐々に増加してきている。 小池都知事か…

災害研究者が新型コロナウィルス感染症について考えてみた(6)新常態への移行を阻む…

コロナウィルスによる新規感染者数が大幅に低減してきている。最近でこそ、東京都の感染者数が…

災害研究者が新型コロナウィルス感染症について考えてみた(5)私達がマスクを脱ぐ日…

5月25日、1ヶ月以上続いた緊急事態宣言が解除となった。 5月14日、8都道府県を除いた39県で緊…

災害研究者が新型コロナウィルス感染症について考えてみた(4)感染症における経済被…

5月4日、政府は緊急事態宣言を1ヶ月程度の延長することを決定した。新型コロナウィルスの感染…

災害研究者が新型コロナウィルス感染症について考えてみた(3−2)感染症と危機管理…

(続き) 5.感染症管理サイクルから見た日本政府の対応これまでの政府による新型コロナウィ…

災害研究者が新型コロナウィルス感染症について考えてみた(3−1)感染症と危機管理サイクル

1.危機管理のサイクル災害による被害が社会的な現象であるならば、被害軽減に向けて社会的な対応を検討することができる。災害研究の分野においては、時間軸に沿って求められる災害対応が変容していく様子を災害管理サイクルと呼んで共有している(図1参照)。 図1自然災害における危機管理サイクルとその政策対応 (筆者作成) 図1では、自然災害の危機管理サイクルでは、災害発生から時間軸に沿って、(1)緊急対応、(2)復旧復興、(3)減災の3つのステージが現れることを表している。 (1