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ビンテージショップで常連になるのは『選ばれた人』だけだと思ってた

ビンテージショップで常連になるのは『選ばれた人』だけだと思ってた

6年前、28歳の秋。
友達と知人の合間くらいの同世代女5.6人くらいで集まったとき。
そのうち1人が異様に洒落た服装で現れた。他の誰かが「そのコートかわいいね!」と声をかけたら「ビンテージの服にハマってる」とのことだった。

「もう安い服とかじゃなく大事な数着を長く着続けることにした」とか語るその子を死んだ目でみながら私は「いいなあ」とか「私もそうしたいなあ」とかじゃなく「そういう人生の人は良いよ

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万人への理解からの距離を測る。 小さなお店の考える「わかりやすさ」の話

万人への理解からの距離を測る。 小さなお店の考える「わかりやすさ」の話

小学校の時、初めて出された国語の宿題が終わらなくて泣いたことがある。

教科書の文章を、わからない言葉は辞書で意味を調べながら読みましょう。
そんなどこにでもあるような簡単な宿題で私はドロ沼にはまり、30分もあれば余裕で終わりそうな宿題を、3時間かけても終わらせることができなかった。

その理由はバカみたいにシンプル。
辞書で調べたわからない言葉の説明に、またわからない言葉が登場するため、ずっと調

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500円以下のボールペンで、アイデアを素早く快適にメモしたい人向けのまとめ

500円以下のボールペンで、アイデアを素早く快適にメモしたい人向けのまとめ



趣味は何ですか?と聞かれたら「500円以下で書きやすいボールペンを追求すること」と答えているんですが、だいたい、いつも、ほとんど理解してもらえません、こんにちは。

昔、はてなブログを書いていた頃、こんな記事を書いていました。

ノートにメモすることが多い手書き派の皆さんはもちろん、年末に考えごとが多い皆さん、個人的なおすすめボールペンを紹介したいと思います。何を使ったらいいんだと悩む人の参考

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本当は教えたくない、アイデアマンに最短経路でなるための書籍

本当は教えたくない、アイデアマンに最短経路でなるための書籍

さいきん、会社でこんなコラムを書きました。どうすれば良いアイデアが生み出せるか?というテーマで全4回で書いていきます。特に自分が非アイデアマンだった頃を振り返りながら書いています。

ただ、夜な夜なこの原稿を書く中で、「理屈はわかったわよ、でもそんな毎回ワークショップなんて参加してられないわよ」「独学でやるにはどうしたらええねん」という僕の心の中のおっちゃんおばちゃんがツッコミをいれてきました。

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トトロに学ぶ、子供を大事にする方法

トトロに学ぶ、子供を大事にする方法

娘が絶賛、「となりのトトロ」大ブームである。

なぜかわからないが、アニメ映画を観たことがなかったはずの段階からずっと、「おうち、トトロ、いた」と両親に報告し、毎晩小さいトトロが我が家に遊びに来て、ダイニングテーブルの下でビールを飲んでいた、という荒唐無稽な話を繰り返している。

おそらく保育園でトトロの存在を知り、まぁ幼児によくある妄想をしていたのだろうが、金曜ロードショーで映画を観てからは、文

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schooで学ぶユーザーインタビュー【分析編】

schooで学ぶユーザーインタビュー【分析編】

先日schooにて「よりよい体験設計のためのUXリサーチ」の授業を担当させていただき、その中でご紹介した私のユーザーインタビュー設計方法をnoteにまとめました。

今回のnoteではユーザーインタビューの分析方法についてご紹介していきたいと思います。前回のnote同様、schooにて「schooがリニューアル後も大事にすべき価値を分析する」という架空のリサーチプロジェクトがあったとして、私だった

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「販売」との向き合い方

「販売」との向き合い方


「安い」は嬉しい?

今の時代って「安くて良いモノ」で溢れてますよね

アクセサリーやお洋服に限らず、ラーメン屋さんも、美容院なんかも "めっちゃクオリティーの低いところ" なんてそうそう無くて、ある程度お金を払ったら良いモノが提供される。

そんなクオリティーが高く、均一化されている現代において

わたしみたいな個人が「販売」と向き合った場合、「安さ」を追求しても誰のためにもならない。

前提

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「静かな都会」を目指す写真表現の思案

「静かな都会」を目指す写真表現の思案

こんにちはO太郎です。

最近は夜景写真の記事を多く投稿しているのですが、今回の記事ではこの夜景写真の表現について顧みていきます。

▼サイバー夜景にはまってますが、、まず初めに知っていただきたいんですが、夜景写真って日中の写真に比べてレタッチの自由度が高いんです。

日中の写真は当然ですが、画面の中にある「物」の色そのものが写るので過度に色や明るさを変更してしまうと違和感が出てしまうのですが、夜

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文房具屋のおじいさん

文房具屋のおじいさん

2015年の春のこと。

わたしはまだ青木杏樹ではなく、ただ趣味で小説を書いている人でした。毎日毎日、400字詰め原稿用紙を20枚ワンセットを消費しては、文房具屋に買いに行きました。帰宅するとまた明け方まで20枚消費し、日が高くなる頃には買い足しに行く日々が続きました。

小説とは応募するもの、小説とは他人に読んでもらうもの、という考えがわたしにはありませんでした。

わたしの中には小さな世界がご

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