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UXリサーチャー。文化人類学を学び、デジタルマーケやプロダクトマネージャーなどもしていました。JAIST博士課程前期社会人コース在学中。著者『はじめてのUXリサーチ』。これまで訪れた30カ国の旅のことも書きます。

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    UXリサーチャーが「参考になる!」と感じたUXリサーチに関する記事をまとめています。 運営メンバーも募集中です。

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そもそもUXリサーチとは何なのか

プロダクトマネージャーとして見よう見まねでUXリサーチを始めてから、UXリサーチって面白い!とハマった私はメルペイにUXリサーチャーとして転職しました。 特にここ1年間はUXリサーチをがっつりやってきて、自分の中でUXリサーチという言葉の定義が広がりアップデートされてきたので現時点での私個人の定義をまとめてみたいと思います。 UXリサーチはUXデザインの一手法UXリサーチは、大前提としてUXデザインの一手法です。UXリサーチを通して解決すべき問題を定義したり、仮説を検証し

    • 人類学的なデザイン

      Spectrum Tokyo Fest 2023にて、「人類学的なデザイン」というタイトルで登壇させていただきました。 近年、人類学とデザインの領域がより近接しています。他者を知ることを通して、翻って自分を深く知る。そのような人類学的な態度を組織にデザインする実践について、提供開始から1年弱で発行枚数200万枚を突破し、グッドデザイン賞も受賞した「メルカード」のデザインプロセスと、お客さまを知るために毎週実施している「Research Hour」の取り組みを事例に紹介しまし

      • 私がリサーチカンファレンスをやる理由

        2022年、リサーチカンファレンスを立ち上げました。デザインリサーチやUXリサーチの実践知を共有し、リサーチの価値や可能性を広く伝えることを目的としており、初開催にも関わらずオンラインで2500名超の方にご参加いただきました。 今年はオフライン・オンラインでのハイブリッドで5/27に開催を予定しています。テーマは「SPREAD 広げる」。リサーチの領域を広げる、取り組みを周囲に広げる、実践者同士のつながりを広げる…そういった意味を込めています。サイトのデザインも広がりを感じ

        • UXリサーチで大事なことはマリノフスキが教えてくれた

          文化人類学の授業で必ずといっていいほど扱われる古典・マリノフスキ『西太平洋の遠洋航海者』。トロブリアンド諸島の島々をわたって、貝の首飾りと腕輪をぐるぐると交易していく「クラ」についての民族誌です。 私自身、学部から大学院まで文化人類学を学んできましたが、古典にはどうしても苦手意識があります…!しかし、UXリサーチャーとして実務経験を積んだ今、改めてマリノフスキを読み直すとUXリサーチにも通ずる大切な学びが数多くありました。そこで、私のような実務家の方も文化人類学に関心を持ち

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        そもそもUXリサーチとは何なのか

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          UXリサーチャーとして働き始めて3年が経った

          メルペイでUXリサーチャーとして働き始めて3年が経ちました。「いつの間に3年も経ったの!?」と時の流れの早さに驚く気持ちと、「いろんな事がありすぎて、もう10年ぐらい経った気がする…」と感じる気持ち、どちらもあります。実は入社前には「スタートアップで働くのは大変そうだし、3年ぐらいかな」とぼんやり思っていたのですが、実際に3年経ってみると事業フェーズ、関わり方、働き方も大きく変わって、まだまだやりたいことがたくさんある状況です。 毎年振り返りnoteを書いていたので、今回も

          UXリサーチャーとして働き始めて3年が経った

          私の愛するリサーチツール「Dovetail」について語らせてください

          UXリサーチアドベントカレンダー1日目のエントリーとして、私が愛用しているリサーチツール「Dovetail」をみなさんに布教したく、愛を語らせてください。 DovetailとはUXリサーチのデータ分析と、データの管理に役立つツールです。 Dovetailのサイトを見てみると、リサーチャー、デザイナー、プロダクトマネージャーを想定ユーザーとしていることがわかります。リサーチ組織で使う他、プロダクトチーム全体、または全社で使うこともあるようです。使いみちとしては、ユーザーイン

          私の愛するリサーチツール「Dovetail」について語らせてください

          UXリサーチに役立つ文化人類学的思考

          よく「文化人類学を専攻していたことが、UXリサーチの仕事に役立っていますか?」というご質問をいただきます。今日は私なりに感じていることを書いてみたいと思います。 文化人類学へ至った背景まず私のバックグラウンドからお話したいと思います。私の出身校ICUはリベラルアーツ教育で、幅広く授業をとった上で3年次から専攻を選ぶことができます。入学当初は国際関係学や開発学を学び、国連やNGOなどで途上国開発に携わる仕事がしたいと思っていました。ただ、教室で授業を受けているだけではピンとこ

          UXリサーチに役立つ文化人類学的思考

          #はじめてのUXリサーチ 8/5刊行!

          同僚と執筆していた「はじめてのUXリサーチ」がいよいよ8/5刊行になります!Amazonや楽天、翔泳社サイトからご予約いただける他、すでにいくつかの書店にも置いていただいているようです。kindle版もございます。 中身を少しだけご紹介しますと、 といった構成になっています。「UXリサーチってそもそも何?」という捉え方から、小さく始める方法、組み立て方、そしてよく使う手法を紹介しています。さらに、UXリサーチの文化を根付かせるために泥臭く取り組んできたナレッジとして、一緒

          #はじめてのUXリサーチ 8/5刊行!

          利用前からはじまるUXリサーチ @ BUSINESS&CREATIVE

          NIJIBOX社主催のBUSINESS & CREATIVEに登壇させていただきました。今回のテーマは「つながることでひろがるUXリサーチの可能性」ということで、私はマーケティング担当とつながることでひろがる可能性をお伝えしたく、「利用前からはじまるUXリサーチ」というタイトルでお話しました。資料はこちらで公開しております。 質問をたくさんいただいてイベント中にすべては答えられなかったので、こちらのnoteで私がお答えできそうなものだけ取り上げて紹介していきます。 質問い

          利用前からはじまるUXリサーチ @ BUSINESS&CREATIVE

          UXリサーチャーとして働き始めて2年が経った

          メルペイでUXリサーチャーとして働き始めて2年が経ちました。昨年1年目を振り返るnoteを書いていたので、2年目も振り返ってみたいと思います。 2年目のチャレンジ(会社編)新規立ち上げのリサーチ 「新規立ち上げのリサーチにチャレンジしたい」というのが転職の動機の一つだった私にとって、今年2つの新規プロジェクトを担当できたのはとても嬉しい機会でした。1つめの「おくる・もらう」は、新規事業コンテンストでの立案から、体験のデザインだけではなくマーケティングプランの策定まで幅広くリ

          UXリサーチャーとして働き始めて2年が経った

          私がUXリサーチの本を書く理由

          いまUXリサーチの実践本を同僚と執筆しています。きっかけはこのツイートで、有り難いことにいくつかの出版社の方からDMをいただき実際に本を書くに至りました。 UXリサーチの本を書きたいな〜というのはずっとぼんやりと思っていて、それには2つのモチベーションがありました。 自分たちの経験から知識を創造したいまず1つ目。私がメルペイにUXリサーチャーとして転職するきっかけに、CIIDのサマースクールに参加してまだ誰もやったことがない領域で理論の実践にチャレンジすること、そしてそこ

          私がUXリサーチの本を書く理由

          2020年買ってよかったもの

          今年は趣味の海外旅行にいけなかった分、デバイスやお家時間を快適に過ごせるものにお金を使いました。iPhone 12 miniとiPad proが最高だったのは言うまでもなくなので、それ以外のものを紹介。 Neo smart pen定性調査を専門としている先生にお勧めしていただいたもの。専用ノートにこのNeo smar penで書くと、アプリから簡単にPDF出力できるのでフィールドワークにピッタリ! リモートワークでワイヤーフレームなど手書きして、PDFでシェアするという使

          2020年買ってよかったもの

          戦略からUIまで伴走するUXリサーチ @ UX MILK All Night

          デジタルなUXに関わるすべての人のためのUXデザインフェス・UX MILK All Nightに登壇させていただきました。今年はなんとオンラインかつオールナイト開催! 昨年のUX MILK Fest 2019では「Agile UX Research」をタイトルにお話させていただき、資料やいただいたご質問への回答はこちらのnoteにまとめています。 今年は「戦略からUIまで伴走するUXリサーチ」というタイトルで、メルペイが2020年7月にリリースしたばかりの「おくる・もらう

          戦略からUIまで伴走するUXリサーチ @ UX MILK All Night

          schooで学ぶユーザーインタビュー【分析編】

          先日schooにて「よりよい体験設計のためのUXリサーチ」の授業を担当させていただき、その中でご紹介した私のユーザーインタビュー設計方法をnoteにまとめました。 今回のnoteではユーザーインタビューの分析方法についてご紹介していきたいと思います。前回のnote同様、schooにて「schooがリニューアル後も大事にすべき価値を分析する」という架空のリサーチプロジェクトがあったとして、私だったらこのように分析を進めるかなというのをまとめてみました。(※schooで実際にこ

          schooで学ぶユーザーインタビュー【分析編】

          schooで学ぶユーザーインタビュー【設計編】

          先日schooにて「よりよい体験設計のためのUXリサーチ」の授業を担当させていただきました。多くの方にご参加いただき、質問やコメントもリアルタイムでお寄せいただきありがとうございました!有料会員の方は録画が見られるそうですので、ぜひ気になる方はご覧ください。 このnoteでは、授業で解説した私のユーザーインタビュー設計方法をご紹介していきたいと思います。schooにて「新規登録者が離脱する理由を明らかにする」という架空のリサーチプロジェクトがあったとして、具体的にどうユーザ

          schooで学ぶユーザーインタビュー【設計編】

          ユーザビリティエンジニアリングをどう読み実践したか

          ポップインサイト社主催のセミナー「UXリサーチ初学者の壁とは~樽本徹也さんをかこむ会」にて登壇させていただきました。日本を代表するUXリサーチャーである樽本さんのお話が聞ける貴重な機会ということで、300名以上の方にお申し込みいただいたようです。 私は「ユーザビリティエンジニアリングをどう読み実践したか」というタイトルで、ご本人の前で恐縮ながら樽本さんの名著の自分なりの読み方をお話をさせていただきました。発表資料はこちらです。 私は新卒でリクルートに入社しはじめはデジタル

          ユーザビリティエンジニアリングをどう読み実践したか