「静かな都会」を目指す写真表現の思案
こんにちはO太郎です。
最近は夜景写真の記事を多く投稿しているのですが、今回の記事ではこの夜景写真の表現について顧みていきます。
▼サイバー夜景にはまってますが、、
まず初めに知っていただきたいんですが、夜景写真って日中の写真に比べてレタッチの自由度が高いんです。
日中の写真は当然ですが、画面の中にある「物」の色そのものが写るので過度に色や明るさを変更してしまうと違和感が出てしまうのですが、夜の写真では「物」の色ではなく光の色が写ります。
黒と光が大半を占める夜景写真は色味を大きく変更したり色を抜いたりしても違和感が少なく、現実に無い雰囲気を作ったとしても目に馴染みやすいんですね。
そういったレタッチの自由度の高さが夜景写真の魅力の一つだと感じています。
そんな自由な夜景写真ですが、最近の自分の趣向としては「サイバーシティ」といった雰囲気の方向性が気に入っていまして夜景の記事ではサイバー感あふれる写真を多く投稿しています。
例えばこんな感じだったり、
こんな感じ。
このレタッチの雰囲気は自分好みでとても気に入っているのですが、ふと振り返ってみると、そもそも目指していた自分のテイストに沿っていないことに気づきました。
このサイバーなレタッチは「攻殻機動隊SAC」という作品が好きということがルーツにあるのですが、長くなりそうなのでその話はまた今度にしますね。
プロフィール欄には書いているんですが、「心に響く静かな都会」というテーマを掲げているんですね。
サイバーにハマっていくうちにがすっかり「静か」さを忘れてギラギラな写真ばかりになっていました。
方向性を変えてこのままギラギラのサイバーを撮っていくのもありではあるんですが、初めに思いついた目標というのは自分の中で1番やりたいことなのだろうと思うんですよね。
初めに思い浮かんだものや直感というのは、余計なことを考えずに思いついた自分の本心ではないでしょうか。
ということで、「静かさ」の表現について考えていきます。
▼「静か」な夜景ってなんだろう
さて初心に立ち返ったときに改めて悩むのが「静かな都会」ってどういう写真だろうということ。
自分で言っておいてなんだよ、と思われるかもしれませんが、抽象的なテーマを掲げて少しづつ理想に近づけていくやり方をとっているので明確なイメージはないんです。
しかも理想もどんどんアップデートされていくので一生完成はしません。その分常に変化していけるので新しい発想を持ち続けられるのがこの方法の良いところだと感じています。
写真に限らず様々な場面でこの発想をしています。汎用性が高く自分の大切にしている方針です。
と、少し話が逸れてしまいましたが「静かな都会」を考えていきます。
現像した写真の中で自分なりに「静か」さを感じた写真のうち2枚を抜粋しました。
先日投稿した丸の内の夜景。
4月に投稿した新宿の写真
1枚目の丸の内の写真は、きらびやかではあるんですがどこか静寂を感じます。波の少ない水面が落ち着いた雰囲気を演出してくれています。
2枚目は都会の象徴の高層ビルと人通りの少ない路地が合わさることで、人気のない静かさを表現できました。
2つの写真はテイストが違い、べつべつの「静か」さを持っているように感じます。
単なる夜景ではなく1つ「静か」に繋がる要素を取り入れるということが必要なのかもしれません。
この2枚はサイバー感は少なめのレタッチにしていますが仮にサイバーなレタッチだとしても、静かな要素を取り入れれば理想に近づくのではとも考えられます。
結論とは言えませんが1つ今後の指針が立ちました。
▼最後に
この数か月は夜景を撮影するために展望台や有名スポットへ行っていたのですが、そうすると誰かと同じ構図、レタッチになりがちで個性が出せないなあと葛藤していました。
その葛藤を解決するために、自分のやりたい表現に立ち返るというのは良い方法でした。
今後の夜景撮影の方針としては、派手さやきらびやかさだけではない「静かな都会」というテーマを念頭に撮っていこうと思います。
スランプではないのですが自分の中で引っかかりがあり、どうも納得のいかない撮影が続いていたのですが、こうやって整理するとすっきりしますね。
すぐには理想の写真は撮れないかもしれませんが、1歩1歩前進して自分が納得できて皆様に楽しんでいただける作品作りに取り組んでいきますので、今後もどうぞよろしくお願い致します。
ご拝読いただきありがとうございました。お楽しみいただけましたら是非フォローをお願いいたします。
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